第74回憲法を考える映画の会『サイレント・フォールアウト 乳歯が語る大陸汚染』
第74回憲法を考える映画の会『サイレント・フォールアウト 乳歯が語る大陸汚染』
日時:2024年2月3日(土)13時半〜16時40分
会場:文京区民センター3A会議室(地下鉄春日駅2分・後楽園駅5分))
プログラム:
13:30〜13:40 この映画の背景
13:45〜15:10 映画『Silent Fallout』(81分)
15:20〜16:30 トークシェア16:00〜16:40
参加費:一般 1000円 学生・若者 無料 (当日、会場でお支払いください。予約不要です。どなたでも参加できます)
■手元資料 目次
資料❶ 『サイレント・フォールアウト』について P.2
資料❷ 『放射線を浴びたX年後』『放射線を浴びたX年後2』 P.3
資料❸ 『サイレント・フォールアウト』を見て考える P.4
資料❹ 原爆・核実験・放射能汚染・内部被曝について考える映画・映像 P.5
資料❺ 核実験・核爆発年表 P.6
資料❻ 第73回『流血の記録 砂川』2023/12/23 坂田和子さんのお話 P.8
資料❼ 第73回『流血の記録砂川』2023/12/23 参加者感想から P.10
資料❽ 砂川事件裁判国家賠償訴訟判決 P.11
資料❾ これからの憲法を考える映画の会 P.12
【上映映画の解説】
『サイレント・フォールアウト 乳歯が語る大陸汚染』
1951 年からアメリカ国内(ネバダ核実験場)で始まった核実験は、928 回に及んだ。
そのうち、100 回が大気圏内核実験だった。
大気中で行われた核実験によって生れた膨大な量の放射性物質は、風でアメリカ各地に運ばれ、
雨や雪とともに落ち、地上を汚染し続けた。
アメリカ原子力委員会は、調査の結果、ストロンチウム90 が全米の牛乳を強く汚染していることを把握していたが、
国民に知らされることはなかった。
ところが、1950 年代なかばから、大陸が放射能汚染していることを国民は徐々に知ることなり、
特に、放射能汚染の影響が強いとされるセントルイスで女性を中心とした大きな動きが生まれる。
それが「乳歯調査」と呼ばれる活動だった。
子どもたちは、被曝しているのか? カルシウムに似た性質をもつストロンチウム90 は、
骨や歯に留まる。そのため、抜けた乳歯を検査すれば、子どもが被曝しているかどうかを証明できる。
最終的に集まった乳歯は、32 万本。 分析の結果、子どもたちの被曝が裏付けられた。
はたして、乳歯調査の結果は? 世界の未来を変えたのか?
(2023年制作/81分/伊東英朗 監督作品/ドキュメンタリー)
【今回のプログラムで考えていきたいこと】
「放射線を浴びたX年後」(2012年)、「放射線を浴びたX年後」(2015年)と一貫して原水爆実験に放射線汚染被害を追い続けた
伊東英朗さんの新作です。伊東さんはアメリカ人にこそ、放射線汚染の実態について知ってもらわなくてはと言う思いから、この新作『サイレント・フォールアウト』のアメリカ本土での上映運動を作り上げようとしています。私たちも、そうした動きに賛同し、この映画の上映を拡げていくことを通して、国際的な場で核廃絶に向けての運動に役立てていきたいと思います。
この映画の魅力は、いろいろありますが、何よりも「子ども達を被曝から守るために女性たちが始めた『乳歯運動』という市民レベルの運動を紹介しているところにあると思います。
監督の伊東さんも、「女性の行動がアメリカを救った。政治をチェスのように考える男性の論理ではなく、命に目を向ける女性の行動こそが変革を起こす」「まず事実を知ること、そして核兵器を持つと言うことは自分や家族やみんなの命を、知らないうちに捧げているんだと言うことを知った上で考えてほしい」と話されています。
この映画をより多くの人に見てもらって、考えてもらうそうした「運動」をつくりあげていければと思っています。手伝っていければと思います。
【シネマDE憲法】
『サイレント・フォールアウト 乳歯が語る大陸汚染』
https://www.jicl.jp/articles/cinema_20231110.html
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