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時代とともに パンドラ創立31周年特集上映

公開日: : 上映会

時代とともに パンドラ創立31周年特集上映
2018年9月15日(土)〜10月12日
新宿K‘s cinema

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【上映予定作品】

  • アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー(日本/88分)

    監督:中村和彦(第27回山路ふみ子映画福祉賞受賞)

    文部科学省特選
    2010年/日本/カラー/聴覚障がい者用日本語字幕付/88分/ブルーレイ・DVD
    等身大のろう者の姿に踏み込んだ日本初の長編スポーツ・ドキュメンタリー。2009年9月に台北で開催された、第21回夏季デフリンピックに初出場した<ろう者女子サッカー日本代表チーム>を追ったスポーツ・ドキュメンタリーである。映画は大会のみならず学校や職場など、選手たちの歩んできた道や家族の思い、ろう教育の変遷と現状を紹介する共に、オシャレで、おしゃべり、サッカー大好きな等身大の選手たちを描き出す。

  • アシク・ケリブ(ソ連/74分)

    1988年/74分/デジタル・リマスター版/ブルーレイ・DVD
    原作は世界的に知られるロシアの詩人レールモントフによる恋物語。
    主人公のアシク・ケリブは貧しいながらも心優しい吟遊詩人。
    大切な娘マグリとの結婚を、その父に認められるために修行の旅に出る。
    マグリには1000の昼と夜の後に戻ると約束して・・・。

  • 美しい夏キリシマ(日本/118分)
    監督:黒木和雄
    出演:柄本佑 小田エリカ 石田えり 香川照之 左時枝 牧瀬里穂 原田芳雄
    第77回「キネマ旬報」ベストテン第一位・日本映画監督賞・新人男優賞/日本映画ペンクラブ会員選日本映画一位/日本映画批評家大賞新人賞・助演男優賞/第29回報知映画賞助演男優賞他多数受賞
    文部科学省選定 日本映画ペンクラブ特別推薦

    2002年/日本/カラー/シネスコ/DTSステレオ/118分/35mm・16mm・DVD
    監督自身が、生涯忘れることのなかったある夏の記憶を結実させた作品で、敗戦の影が漂う1945年夏、自分だけが生き残ったことを責める15歳の少年と、周辺の人々の<戦争という日常>を必死に生きるドラマが、きめ細かく描かれた日本映画史に残る傑作。

  • エルミタージュ幻想(ロシア・ドイツ・日本/98分)

    オリジナル音楽演奏:ロシア国立エルミタージュ交響楽団/音楽演奏:マリーンスキー歌劇場管弦楽団(指揮:ワレリー・ゲルギエフ)/特別出演:ワレリー・ゲルギエフ
    02年トロント国際映画祭最優秀造形賞・03年サンフランシスコ映画批評家協会賞・ドイツ映画撮影賞・2004年ニカ賞最優秀美術賞・アルゼンチン国際映画祭最優秀外国語映画賞他
    2002年/露・独・日(NHK)共同制作/カラー/96分/35mm・DVD・DVカム
    美術品が陳列されたままのエルミタージュ美術館(300万点以上の所蔵品は世界最大級)内部を使い、ロシア近・現代300年間の歴史を、映画史上初の90分ワンカットの手法で描いた、世界映画史上もっとも贅沢な作品で、世界的に大ヒットした。

  • おじいちゃんの里帰り(ドイツ/101分)
    監督:ヤセミン・サムデレリ 脚本:ヤセミン&ネスリン・サムデレリ
    2011年ドイツ映画大賞最優秀脚本賞・ドイツ映画大賞銀賞/ドイツ映画批評家協会賞最優秀新人監督賞・最優秀脚本賞/ミュンヘン映画祭最優秀子役賞/シカゴ国際映画祭観客賞/NYストーニーブルック映画祭特別賞他/2013年あいち国際女性映画祭オープニング上映作品
    2011年/ドイツ/カラー/101分/ブルーレイ・DVD
    家族とともにトルコからドイツへ移住して50年…フセインじいちゃんの半世紀にも及ぶ涙ぐましいまでの奮闘ぶりと、彼が新世代の家族へとバトンタッチをしてゆく姿を、優しくユーモラスに綴る笑いと涙の感動作。女性監督ヤセミン・サムデレリと実妹ネスリンが、実体験をもとに50回以上もの推敲を重ねて脚本を執筆。民族、文化、世代を越えて大きな共感を呼び、ドイツで約7ヶ月ものロングラン上映、150万人動員の大ヒットを記録。

  • カスパー・ハウザーの謎(西ドイツ/109分)
    1974年カンヌ国際映画祭審査員グランプリ/FIPRESCI賞/エキュメニカル賞
    1975年ドイツ映画賞最優秀美術賞他

    出演:ブルーノ・S
    音楽:ポポル・ヴー 使用音楽:ヨハン・パッヘルベル オルランド・ディ・ラッソ他
    1974年/日本語字幕付き/デジタル・リマスター版/109分/デジタル・リマスター版/BD
    映画史上に残る傑作。1828年、ニュルンベルクの路上で、言葉も喋れない青年が発見された。地下室に閉じ込められていたようだ。彼はカスパー・ハウザーと名付けられ、ある篤志家に引き取られ、言葉を習得して通常の生活を送るようになるが、突然正体不明の男に殺される・・・。
    カスパーはナポレオン二世の落とし子などの噂もあるが出自も暗殺の真相も不明。小説・音楽など多くのクリエイターを引き付けたこの実話を題材に、ヘルツォークは、精神病施設からの脱走を繰り返したというアマチュアのブルーノ・Sをカスパーに起用。

  • 北朝鮮強制収容所に生まれて(ドイツ/106分)

    世界中の映画祭で衝撃的な内容が
    大きな話題を呼んだドキュメンタリー!!

    北朝鮮の政治犯強制収容所第14号管理所で、政治犯の両親の“表彰結婚”の結果として生を受け、生まれながらの政治犯として育った申東赫(シン・ドンヒョク)。「北朝鮮強制収容所に生まれて」は、2005年、収容所から脱出して現在は韓国に暮らすシン・ドンヒョクの想像を絶する半生と、北朝鮮強制収容所の実態を、本人へのインタビューをもとにドイツ人監督が描きだしたドキュメンタリーです。映画は脱北した元北朝鮮の秘密警察員オ・ヨンナムと、虐待、拷問、処刑を行っていたクォン・ヒョクにも取材。衝撃的な内容に、世界の映画人が驚きの声を上げた作品です。

  • 禁じられた遊び(フランス/86分)
    『禁じられた遊び』は1952年の完成後、60年以上を経た現在も世界中の人々に愛されている映画である。ナルシソ・イエペスによる哀愁に充ちた「愛のロマンス」のギター独奏。聴くだけで「禁じられた遊び」の題名を思い浮かべる人も多いことだろう。少女ポーレット役を演じるのはブリジット・フォッセー。監督のルネ・クレマンは本作で、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞とアカデミー賞名誉賞(後の最優秀外国語映画賞)に輝いている。今回は2Kデジタル版、日本語字幕新訳による日本での初公開となる。

  • 結婚演出家(イタリア/100分)

    巨匠ベロッキオ監督による
    イマジネーション溢れる傑作!
    現代イタリア映画の重鎮マルコ・ベロッキオ監督による渾身作。主人公は映画監督。突然、画面がモノクロになるかと思うと、新作のオーディションや、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を逸した監督が、亡霊のように現れて独白するなど脈絡もないようだが、実は、ベロッキオ独自のイマジネーションがダイナミックに展開しているのである。ベロッキオ自身を描いているかのような、イタリア的魅力溢れる不思議な作品。

    娘が結婚して寂しくなったベテラン映画監督のフランコ・エリカは、貴族出身で小説家のマンゾーニ原作による「いいなづけ」の映画化準備中に、ミステリアスな美女と出会う。それから暫く後、シチリアで新婚カップルを撮影中の演出家エンツォの家に招かれる。エンツォはフランコのファンだったのだ。すると、エンツォ家で奇妙な貴族が娘の結婚式の撮影を依頼してきたのだが・・
  • 鉱毒悲歌(日本/103分)

    1983年=2014年/日本/モノクロ+カラー/103分 ¥70,000(税別)
    制作:蘇る「鉱毒悲歌」制作委員会
    日本最初の公害事件足尾銅山鉱毒事件。製作開始から40年、幻の記録映画が甦る!
    田中正造による告発で知られる栃木県渡良瀬川の足尾銅山鉱毒事件。煙害で消滅した松木村農民の話、雲竜寺に佇む坑夫の墓、住職が語る強制連行の話。銅山閉山後も続く珪肺病患者の闘い。さらに渡良瀬川下流、谷中村の芦原に佇む旧谷中村の墓地、その遺跡を守ろうとする人たちの活動、葦刈り権を巡る旧谷中村村民と周辺農民の争い、津軽海峡を渡り、北海道佐呂間に移住していった農民とその子孫の苦闘の姿を、カメラは淡々と追い続ける。最後まで田中正造と行動を共にした島田宗三さんのインタビューは貴重な記録である。谷中村農民に思いを寄せる田中正造の姿が伝わってくる。

  • こつなぎ 山を巡る百年物語(日本/120分)
    1969年=2009年/日本/モノクロ+カラー/英語字幕選択可/120分  ¥50,000(税別)
    詳細な解説書付
    企画制作:菊地文代
    監督:中村一夫
    配給協力:パンドラ
    文化庁映画賞優秀賞
    大正時代に始まる岩手県小繋地域の入会権裁判の記録と、現在の暮らしを軸に展開する本作は、東北農民の暮らしを描きながら、大正から平成に至る日本の軌跡をあぶりだし、裁判の記録に留まらず、自然と共存する地域社会での暮らしを問いかける深遠なドキュメントである。
  • 小人の饗宴(ドイツ/96分)
    出演:ヘルムート・デーリング
    1969―1970年/ドイツ/日本語字幕付き/96分/デジタル・リマスター版/BD
    人里離れた施設で始まったアナーキーなドンチャン騒ぎ。衝撃的な内容に物議を醸したが、世界のアートシーンに与えた影響は計り知れない。ヘルツォークは「ニワトリが恐ろしいと示したのは私が最初です」と語る。

  • ざくろの色(ソ連/73分)
    1969年/デジタル・リマスター版/73分/ブルーレイ・DVD
    コーカサスで最も尊敬されている詩人、サヤト・ノヴァの悲恋の物語を絵画とパントマイムで描く珠玉の一本。王妃を愛してしまった宮廷詩人サヤトは、その想いを美しい詩と琴の演奏で伝えるが、恋が叶わなかったばかりか、彼は修道院に幽閉されてしまう。絶望の淵に立った彼は・・・。鮮やかな色彩、絵画のような画面構成が、世界中の映画ファンをとりこにしているパジャーノフの代表的作品。

  • ザ・フューチャー(ドイツ・米国/91分)
    監督・脚本・主演:ミランダ・ジュライ
    2011年ベルリン国際映画祭/サンダンス映画祭正式出品
    2011年製作/ドイツ=アメリカ/91分/35㎜・DVD
    来し方行く末に悩み、自分探しを続ける同棲4年目を迎えた30代カップルの物語。第一回監督作品『君とボクの虹色の世界』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)に輝き、映画だけでなく、インスタレーションや小説でも、最先端の表現活動で世界のアートシーンで圧倒的人気を誇るミランダ・ジュライが、独特の映像センスで作った。同世代の多くの女性たちの共感を呼ぶ。

  • シアター・プノンペン(カンボジア/105分)

    2014年/カンボジア映画/クメール語/105分/日本語字幕付
    第27回東京国際映画祭国際交流基金アジアセンター特別賞/第3回(米)カンボジアタウン映画祭 最優秀作品賞 特別功労賞/第17回(伊)ウディネ・ファーイースト映画祭ブラックドラゴン賞/第5回カンボジア国際映画祭 タレント・アウォード/第1回ASEAN国際映画祭&アウォーズ 助演男優賞
    脚本/監督:ソト・クォーリーカー
    出演:マー・リネット ディ・サヴェット ソク・ソトゥン トゥン・ソービー
    カンボジアの首都プノンペン。女子大生のソポンが廃墟のような映画館で見た古い恋愛映画。何とその主演女優は母だった!美しく輝いていた母の知られざる女優時代…。40年間も母を慕い続けている映画館主。映画の最終シーンが失われていることを知ったソポンは、今は病床に伏せる母の為に、映画を完成させようと決心する。だが、その時から、軍人の父、かつて母と愛し合った映画監督ソカなど、世界を揺るがせたクメール・ルージュの時代を懸命に生きた人々の、半世紀近くにも及ぶ数奇な運命が明らかになってゆく…。

  • ジプシー・フラメンコ(スペイン/84分)
    脚本・監督 エヴァ・ヴィラ
    配給:パンドラ+ピカフィルム
    2013年山形国際ドキュメンタリー映画祭正式出品作
    2012年/スペイン/デジタル/84分/ブルーレイ・DVD
    1913年 スペインの農家に生まれた一人の娘が、やがて世界中の人々を魅了する名舞踊家になった。彼女の名はカルメン・アマジャ。その精神を今に受け継ぎ、母から娘へ、父から息子にジプシーの中で、受け継がれてゆくフラメンコの魅力の源泉を辿る。

  • 旅の贈りもの 0:00発(日本/109分)
    公開:2006年10月7日
    監督:原田昌樹
    出演:櫻井淳子 多岐川華子 德永英明 大平シロー 大滝秀治
    樫山文枝
    2006年/日本/109分/カラー/ビスタサイズ/DTS-SH

    誰もが旅に出たくなる――心と身体に効く、この感動と出会うために!
    真夜中を告げる0時00分大阪発の列車。その列車に乗り込んだ5人の男女が辿り着いた先は、「風町」という小さな港町。降り注ぐ眩しい太陽とともに、彼らがそこで出会ったものとは…?
    叙情豊かな西日本各地の風景、懐かしの名列車、そして出会いと感動―。鉄道の旅の魅力を余すところなく捉え、観た人誰もが旅に出たくなる、そんな魅力いっぱいのハートフルな感動作。出演は、TV「ショムニ」などの櫻井淳子、映画初出演の徳永英明、同じく映画デビューとなる期待の新人・多岐川華子、漫才でおなじみの大平シロー、大ベテランの大滝秀治など、多彩な顔ぶれが結集。
    全編を彩るのは、懐かしい名曲の数々。徳永英明が歌うのは、本作のために書き下ろした「happiness」 と中島みゆきの名曲「時代」。エンディングを飾るのは、山口百恵を敬愛する中森明菜が歌う「いい日旅立ち」。情感たっぷりのメロディが、旅の映画にふさわしい感動を盛り上げる。なお、劇中の音楽は、気鋭のサウンドクリエーター、浅倉大介が手がけている。

  • 問いかける焦土(フランス・イギリス・ドイツ/54分)

    メルボルン国際映画祭1993グランプリ
    原題:Lektionen in Finsternis
    1992年/仏・英・独/カラー/54分/デジタル・リマスター版/BD
    ワーグナー、シューベルト、ヴェルディ、マーラー、プロコフィエフらの荘厳な楽曲
    を背景に描かれる湾岸戦争(1991年)のドキュメント。戦火により黒煙を上げる油田
    地帯、破壊され人気が消えた町、海水のように流れてゆく石油。見知らぬ惑星での出来
    事のようである。

  • ナヌムの家(韓国/98分)

    製作・監督:ビョン・ヨンジュ
    1995年山形国際ドキュメンタリー映画祭小川紳介賞(新人監督賞)受賞
    1995年/韓国/96分/16㎜・DVD
    元従軍慰安婦の女性6人が共同生活をする「ナヌムの家」。家事をし、デモに出かけ、戦時中の体験をぶっきらぼうに、時にはつぶやくように語り、歌い踊りながら支えあう彼女たちの日常生活を映し出す。ドキュメンタリー映画としては、韓国映画史上初の劇場公開で驚異的な観客を動員。

  • ハーヴェイ・ミルク(米国/87分)

    製作・監督:ロバート・エプスタイン リチャード・シュミーセン
    1984年/アメリカ/カラー/87分/16mm・DVカム・DVD
    1985年アカデミー賞最優秀長編記録映画賞/ニヨン映画祭グランプリ/
    ニューヨーク映画批評家協会賞最優秀ドキュメンタリー賞/
    ボストン映画批評家協会最優秀ドキュメンタリー賞/
    サンダンス映画祭審査員特別賞/国際ドキュメンタリー協会賞他多数受賞
    ゲイと公言して、全米初の公職(サンフランシスコ市市政執行委員)に選ばれた
    ハーヴェイ・ミルクの活動と、その暗殺事件の裁判を記録した
    世界のドキュメンタリー映画史上に残る傑作。
    民主主義の基本が描かれていると大学でも多く取り上げられている。
    ちなみに本作品の劇映画化「ミルク」(2008年/ガス・ヴァン・サント監督)も、
    09年アカデミー賞最優秀主演男優賞(ショーン・ペン)と脚色賞に輝いている。

  • ハートの問題(イタリア/104分)
    監督:フランチェスカ・アルキブージ
    出演:アントニオ・アルバネーゼ キム・ロッシ・スチュアート
    2009年ヴァレンシア地中海映画祭主演男優賞・脚本賞
    フランチェスカ・アルキブージ監督
    2009年ヴァレンシア地中海映画祭主演男優賞・脚本賞

    2009年/イタリア/104分/DCP・ブルーレイ・DVD
    『かぼちゃ大王』『明日、陽はふたたび』などが劇場公開されたアルキブージ監督作品。心臓発作の集中治療室で同室になり意気投合したアルベルトとアンジェロ。アルベルトは脚本家として成功しお金持ちだが、恋人に去られ、気を許せる友だちもいない。一方、自動車修理工場の経営者アンジェロには愛する妻と子、母がいた。退院後も容態のよくないアンジェロは、死後をアルベルトに託そうと秘かに考え、一人ぼっちのアルベルトを自宅に住まわせ、妻と買い物に行かせたり、別荘で二人が過ごすように仕組んだりする・・。笑いながらもしんみりと心に響く感動作。

  • 花咲くころ(ジョージア/102分)

    世界中で数多くの受賞に輝くジョージア(グルジア)映画の新しい風
    伝統あるジョージア(グルジア)映画は『放浪の画家 ピロスマニ』『落葉』等、数々の名作を生んできたが、1991年にソ連邦から独立後、内戦、紛争が次々と起こり、社会も経済も大きな打撃を受けて、国内は荒廃し、輝かしい映画の伝統は断たれた。しかし近年、映画は見事に復活をとげてゆく。新しい世代の作品が、世界の映画祭で数多くの受賞を果たしていった。戦火の不安のなかで 強くのびやかに生きる少女たちを清冽に描く
    『花咲くころ』は、ベルリン国際映画祭国際アートシアター連盟賞を初め、世界中の映画祭で高く評価され、30もの受賞を果たした。ジョージア国内が混乱した1992年の春から初夏にかけて、首都トビリシを舞台に、14歳の少女ふたりの成長を清冽な映像で描いている。市民が対立した内戦は、人々に大きな禍根を残した。しかし社会に不安がたちこめていても、ふたりの少女はつよい絆で結ばれ、春の日差しのようにのびやかだ。愛の歌をうたい、驟雨のなかを駆けぬける彼女たちの日々はみずみずしく美しい。
    澄んだ眼差しで見つめる ジョージアの忘れてはならない時代
    監督はナナ・エクフティミシュヴィリとドイツ出身のジモン・グロス。近年、ジョージアは女性監督の躍進が目覚しく、エクフティミシュヴィリ監督はその先頭に立つ。彼女の少女時代の思い出をもとに脚本は書かれ、映画は厳しい時代を生きる庶民の表情を映すとともに、戦争や暴力の不毛さ、女性の権利についても主張する。少女のひとりエカの、周囲の大人たちの心を見つめる澄んだ眼差し。祝宴で突然踊りだす彼女の無言の思いが胸を打つ。主役に抜擢された少女たちは、サラエボ映画祭で見事に最優秀主演女優賞に輝いた。
    1992年春、独立後に起こった内戦のきな臭さが残るジョージアの首都トビリシ。父親が不在のエカは母親と姉の干渉に反発を感じている。親友のナティアの家庭はアル中の父親のためにすさんでいた。生活物資は不足しがちで配給には行列ができているが、ふたりにとっては楽しいおしゃべりの時間だった。ナティアはふたりの少年から好意を寄せられている。ある日、ナティアはそのひとりラドから弾丸が入った銃を贈られた……
  • 光と闇の伝説 コリン・マッケンジー もう一人のグリフィス(ニュージーランド/53分)

    1996年/ニュージーランド/モノクロ+カラー/53分
    監督・脚本:ピーター・ジャクソン コスタ・ボーテス
    『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が、ニュージーランド南島の密林で巨大なセットを発見した。映画史を覆す大発見に胸躍らせたピーター・ジャクソン監督以下、ニュージーランドの映画人たちが、映画生誕100年の記念に、幻の天才映画監督コリン・マッケンジーの生涯を、一気に製作した夢の<モキュメンタリー>映画。

  • 日陽はしづかに発酵し…(ソ連/138分)
    ベルリン国際映画祭OCIC賞 他多数
    1988年/ソ連/カラー/138分
    中央アジアの荒涼としたウラン採掘坑跡地を舞台に、ロシアと中央アジアの青年の交流を軸に、スターリンの強制移住に端を発した民族問題、イスラム教とキリスト教古儀式派との関係、核開発による自然破壊など、複雑なロシア現代史が隠喩のように込められている傑作!

  • 100人の子供たちが列車を待っている(チリ/58分)
    監督イグナシオ・アグエロ
    1989年ラテンアメリカ映画祭記録映画部門グランプリ/アメリカ映画協会レッドリボン賞/アメリカ映画・ビデオフェスティバル ジョン・グリアソン賞他多数受賞
    1988年/チリ映画/カラー/日本語字幕付き/58分/16㎜・DVD
    チリの首都サンチャゴで暮らす映画を見たこともない貧しい子供たちが、映画づくりを学習していく過程をドキュメントした作品。子供たちは女性教師アリシアから<遊びましょう>と、紙や木で簡単なアニメ装置を作り、映画のプランニング、遠近法、カメラの動きまでを体験する。本作は、一週間に一度、現地の教会で行われたこの教室を記録し、完成後20年を経ても見られ続けている映画作りや情操教育に最適の作品。本作のタイトルの<列車>は映画の祖リュミエール兄弟の「列車の到着」にちなみ付けられている。教職を目指す人必見!

  • Viva!公務員(イタリア/86分)
    イタリア映画記者協会賞 最優秀プロデューサー賞/ゴールデンCIAK賞 最優秀助演女優賞/ナストロ・ダルジェント賞 最優秀プロデューサー賞/バリ国際映画祭 最優秀助演女優賞/イタリア・コンテンポラリー映画祭 観客賞/イタリア映画祭2016上映作品

    監督・原案・脚本:ジェンナーロ・ヌンツィアンテ 主演:ケッコ・ザローネ  原題:QUO VADO? 英題:Where Am I Going? 2015年/イタリア/デジタル/86分
    イタリア映画歴代興行収入トップの大記録を打ち立てたコメディ。
    子供のころからの夢だった
    安定した終身雇用の職=公務員に就いて15年のケッコ。
    だが、ある日、政府による公務員削減の対象になってしまった…
  • 夫婦の危機(イタリア/112分)
    監督:ナンニ・モレッティ
    出演:シルヴィオ・オルランド/マルゲリータ・ブイ
    第59回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品
    第50回ダヴィッド・ディ・ドナッテッロ賞作品賞・監督賞など6部門受賞
    <イタリア映画祭2007>上映作品

    2006年/イタリア/112分/DCP・ブルーレイ
    ブルーノ・ボノーモは、クエンティン・タランティーノより遥か前に、B級映画の価値を見出したほどの目利きの映画プロデューサーだったが、このところはヒット作に恵まれず、新作は資金がショート。妻との仲は離婚寸前、と、目も当てられないような毎日を送っていた。そんなある日、赤ん坊を抱いた監督志望の若い女性テレーザから、新作の脚本を渡される。切羽詰まっていたブルーノは、無謀にも彼女を監督に起用したが、案の定、現場は混乱。改めて脚本をじっくり読むと、イタリア首相ベルルスコーニを糾弾する映画だった!スキャンダルまみれなのに憎めない宰相ベルルスコーニを、才気あふれるモレッティが皮肉った内容に、イタリアでは記録的大ヒットしたまさに快作!

  • プライドinブルー(日本/84分)
    監督:中村和彦
    製作:バイオタイド+パンドラ
    文化庁映画賞優秀賞受賞/文部科学省選定
    2007年/日本/カラー/障がい者用日本語字幕付/83分/35㎜・ブルーレイ・DVD
    2006年夏、ドイツで行われた知的障がい者による、通称<もうひとつのワールドカップ>INASFIDサッカー世界選手権大会に出場した日本人選手と大会を描いた。選手たちは夢を持って生きる喜びに溢れている。

  • 娘よ(パキスタン・米国・ノルウェー/93分)
    雄大なスケール!全世界で数々の賞に輝く緊迫のドラマ!
    監督・脚本・プロデュースはこの作品がデビュー作となる女性監督アフィア・ナサニエル。
    知られざるパキスタンの大自然を余すところなく捉え、山岳地帯に繰り広げられる母と娘の緊迫の逃走劇を描いている
    すでに海外でも高い評価を受け、第87回アカデミー賞外国語映画部門のパキスタン代表にも選出された
    その後世界20カ国以上で上映され、クレテイユ国際女性映画祭観客賞を始め、ソノマ国際映画祭最優秀作品賞など数多くの賞を受賞している
  • もうひとつの世界(イタリア/100分)
    監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ
    出演:マルゲリータ・ブイ シルヴィオ・オルランド
    1999年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞作品賞・主演女優賞・プロデューサー賞・脚本賞/編集賞/AFIフェスティバル観客賞・審査員賞/モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ他
    1998年/イタリア/日本語字幕付き/101分/DCP・ブルーレイ・DVD
    『ぼくの瞳の光』が日本で劇場公開され人気を博した、ピッチョーニ監督の代表作。生涯を修道生活に捧げる儀式を控えているカテリーナと、独身でクリーニング店の経営者なのに、従業員の名前すら覚えようとしないエルネストは、捨て子を通して偶然に知り合う。エルネストは、捨て子を自分の子かもしれないと思い、カテリーナと共に母親さがしを始める。辿り着いた先に待っていたのは・・。人物描写が見事で、情感あふれる秀逸な一本。

  • よりよき人生(フランス/111分)
    監督 セドリック・カーン 出演 ギョーム・カネ レイラ・ベクティ
    ローマ国際映画祭2011最優秀主演男優賞受賞/2011年東京国際映画祭正式出品作
    2011年/仏・加/111分/35mm・DVD
    シェフを目指す35歳のヤン(ギョーム・カネ)は、採用面接に行ったレストランでナディア(レイラ・ベクティ)と出会う。すぐさま恋に落ちたふたり。ナディアはシングル・マザー。息子で9歳のスリマンとヤンは直ぐに打ち溶け、友達のように仲良くなる。ある日三人で出かけた湖畔で、ヤンは廃屋を見つけ、素敵なレストランになると直観がひらめく。物件を押さえにかかるヤンだが、行動力があっても先立つものがなければ融資も受けられない。2人の手持ち資金は僅かだった―――

  • 陸軍前橋飛行場 私たちの村も戦場だった(日本/69分)
    『陸軍前橋飛行場~私たちの村も戦場だった』は、「陸軍前橋飛行場と戦時下に生きた青少年の体験記」(鈴木越夫著)をもとに、戦時中に住谷 修さんが克明に記録した「村日記」を清書して今に伝える息子の住谷佳禹さんを始め、当時を知る人々の証言を丹念に収録し、国内外の当時の映像を駆使した貴重な記録である。監督の飯塚俊男は、知られざる地元の歴史を後世に伝えようと本作の製作を決意。飯塚の意図に賛同して、ベテランカメラマンの重枝昭典、構成編集は腕利きの鍋島惇と、一流の技術陣が脇を固めて完成に漕ぎつけた。
    戦争終結から70年以上。戦争体験そのものが風化していきそうな今こそ、当時を生きた方々の証言や記録を子どもたちに語り継ぎ、二度と同じ道を歩むことのないように願って製作された力作である。

  • レニ(ドイツ・フランス・ベルギー/188分)

    1993年 国際エミー賞/シカゴ国際映画祭シルバー・ヒューゴ賞/グラーツ国際映画祭審査員賞
    モントリオール世界映画祭ナショナル・フィルムボード賞
    1994年 サンフランシスコ国際映画祭ゴールデン・ゲイト賞/トレント国際映画祭銀りんどう賞
    シドニー国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞/シアトル国際映画祭金の針賞
    1995年 キネマ旬報第8位/スクリーン第12位
    監督:レイ・ミュラー
    1993年製作(日本公開1995年)/ドイツ・ベルギー・共同製作/188分/日本語字幕付き
    提供:パンドラ+ワコー
    レニ・リーフェンシュタール 20世紀を4回生きた女性!
    ダンサー、女優、映画監督、写真家と、どの領域でも一流の域に達した女性
    レニ・リーフェンシュタールの波乱にとんだ人生をまるごと描き、大ヒットしたドキュメンタリー!
    レニ・リーフェンシュタール(1902年~2003年)は、ナチ党大会を記録した問題作『意志の勝利』や
    世界映画史上に燦然と輝く1936年ベルリン・オリンピックの記録映画『オリンピア』
    (『民族の祭典』『美の祭典』の二部構成/ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞)を監督した女性である。
    戦後、写真集「ヌバ」でカムバックした驚異的な才能と生命力、強靭な精神力の持ち主である。

  • ロシアン・エレジー(ロシア/69分)

    1993年/ロシア/69分
    監督:アレクサンドル・ソクーロフ
    山形国際ドキュメンタリー映画祭特別賞
    暗闇の中から喘ぎ声が聞こえてくる。瀕死の床にいる病人のようだ。その手を包み込む看護人。ロシアの森林風景や旧い写真などが映し出されていく。監督は本作をロシア的スケールの作品と。

  • 笑う故郷(アルゼンチン・スペイン/117分)
    2016年度ヴェネチア映画祭でのスタンディング・オベーションが異例の長さで話題をさらったアルゼンチン映画「笑う故郷」。それもそのはず、まるで濃い目のエスプレッソのようにコクのある緻密なストーリー展開、繰り広げられる人間模様に描かれるのは、笑うに笑えず、泣くに泣けない、可笑しさと哀しさ…。目の肥えた映画祭の観客の心をわし掴みにしたのだ。
    また作品の高評価とともに注目を集めたのが主演のオスカル・マルティネス。圧倒的な彼の演技はまさに一世一代の名演技と,文句なしの主演男優賞の受賞となった!
    監督は「ル・コルビュジエの家」の奇才ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン。二人の演出力と脚本力は定評のあるところ。
    本作「笑う故郷」は米アカデミー賞のアルゼンチン代表作に選出されたのを始め、スペイン・アカデミー賞で最優秀イベロマロウ文化賞を受賞。同じくスペイン国際映画祭の作品賞/脚本賞をW受賞、ギリシャ・テッサロニキ国際映画祭で観客賞など南米のみならず、ヨーロッパ各国で数々の映画賞を受賞。
    それはノーベル賞受賞作家の40年ぶりの帰郷から始まった
    アルゼンチン出身のノーベル賞作家ダニエルは、故郷の田舎町サラスからの招待を受け、40年ぶりに遥々スペインから帰郷する。国際的文化人ダニエルの帰郷に沸き上がるサラス。懐かしい故郷は、彼に「名誉市民」の称号を与え,人々は暖かく迎え入れてくれる。 青春時代を過ごした田舎町、旧友たちとの昔話、初恋の人との感傷的な再会…。町の絵画コンクールの審査員長も依頼され、故郷の英雄に熱い視線を送る若い女性なども出現し、ダニエルの帰郷は心地よい驚きと、秘密の喜びまでも味わっていた。
    だが、ふと気づいてみると、彼を取り巻く事態は、いつの間にか思いもよらぬ方向へと方向転換しはじめ、田舎町サラスと国際人ダニエルは悲喜劇の渦に呑み込まれることに…。

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