自主制作上映映画見本市#9
公開日:
:
上映会
第9回自主制作上映映画見本市
と き:2022年9月18日(日)10:00〜19:30
ところ:文京区民センター3A会議室(定員:252人)
参加費:一日券・一回券共通1000円
今回はこれまでに、憲法を考える映画の会の上映会を行ってきた中で
お会いできた制作者のみなさんからご紹介いただいたドキュメンタリー映画を上映します。
プログラム:
10:00〜11:50 映画『2887』(河野優司監督作品/105分/2021年制作)
13:00〜15:00 映画『ワタシタチハニンゲンダ』 (高賛侑監督作品/114分/2022年制作)
15:20〜17:10 映画『葫蘆島大遣返』(国弘威雄・松井稔監督作品/102分/1997年制作) 17:20〜19:10 映画『岸辺の杙』(興石正監督作品/106分/2020年制作)
上映作品の解説
10:00〜11:50 映画『2887』
(河野優司監督作品/105分/2021年/配給:映画で社会を読む会 090−5787−3291)
歴代最長となる在任期間を記録した安倍晋三首相の政権を検証するドキュメンタリー。
2019年11月20日に首相通算在職日数が2887日となり、それまでで最長となった安倍晋三首相が、その在職期間に何をなして、何をしなかったのか。「アベノミクス」「憲法改正」「福島原発」「辺野古新基地建設」「拉致問題」という5つのテーマを設定し、その足跡を検証。2019年11月20日までの安倍政権2887日をたどる。
13:00〜15:00 映画『ワタシタチハニンゲンダ』
(高賛侑監督作品/114分/2022年制作/https://kochanyu-movie.shop-pro.jp/)
2021年3月、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(33)が名古屋入管で死亡した。彼女の死は長年ベールに包まれてきた入管の闇を、公権力による外国人差別の歴史を象徴する事件と言って過言ではない。戦後、日本政府は、在日外国人の9割を占めていた韓国・朝鮮人の管理を主目的とする外国人登録法などを制定した。そして後年、他国からの在留者が増えると、全ての外国人に対する法的・制度的な出入国管理政策を強化してきた。
高賛侑監督は前作「アイたちの学校」で朝鮮学校差別問題に焦点を当て、国内外で大きな反響を呼んだ。本作品では、全ての在日外国人に対する差別政策の全貌を浮き彫りにする。
人権侵害に苦しむ外国人が異口同音に訴える。「私たちは動物ではない。人間だ !」。
15:20〜17:10 映画『葫蘆島大遣返』
(国弘威雄・松井稔監督作品/102分/1997年制作/配給:葫蘆島を記録する会 03−5996−1353 mmatsuik@yahoo.co.jp)
日本の敗戦時、中国・旧満州に置き去りにされ難民化した一般法人約160万人。そのうち約105万人が餓えと恐怖にあえぎながら引揚げ港の葫蘆島に辿り着いた。そこで力尽き無念にも近くの茨山に葬られた人も少なくない。
この作品は、引揚げ体験者からなる「葫蘆島再訪の旅」の一行と新京(現・長春)〜奉天(現瀋陽)〜錦州〜錦西〜茨山〜葫蘆島への道程を辿り、当時の記録写真・映像や日本・中国・米国の資料、関係者の証言をもとに引揚げの経緯と真相を検証し、その全貌を明らかにした。撮影時には当時の面影を残していた葫蘆島港も現在は「日本僑遣返之地」の石碑が建つのみである……
17:20〜19:10 映画『岸辺の杙』
(興石正監督作品/106分/2020年制作/じんぶん企画:https://www.edic-121.co.jp/)
1931年、2月26日、神戸の朝鮮人集落で生まれた崔南龍(チェ・ナムヨン)。
2013年、岡山県瀬戸内のハンセン病療養所・邑久光明園で私は、初めて崔さんに会った。
眼は完全に光を失っていた。このドキュメンタリー映画を完成させるのに7年かかった。
その大半は私の自業自得の死骸で埋め尽くされている.それでも制作をやめなかったのはなぜだったのか。「らい」からの問いは、静かで重い。崔さんの〈気配力〉が、そのふるさとへの導線となってくれた。「差別」の鋳型からつき抜けたかった。辺野古を思う。
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