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映画「主戦場」

公開日: : 最終更新日:2019/12/06 イベント, 上映会, 人権を守る憲法, 憲法を考える映画, 戦争と女性, 戦争を考える

映画『主戦場』

第54回「主戦場」20191206修正

【上映情報】

第54回 憲法を考える映画の会
と き:2019年12月8日(日)
ところ:文京区民センター3A会議室(地下鉄・春日駅/後楽園駅)

次々と横暴さを増す「表現の自由」(憲法21条)への妨害、侵害─
私たちは、それらを動かしているものを見極めるために、この映画を選んだ。

■あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」中止事件、KAWASAKIしんゆり映画祭「主戦場」上映中止事件…。次々と襲いかかってくる「表現の自由」妨害、私たちはそれらの動きの裏にあるものを見極めるためにも、あえて「市民の手でこの映画の上映を」という市民運動をしたいと思っています。

プログラム:
13時30分〜15時50分
映画 「主戦場」(上映時間122分)
16時00分〜17時00分

トークシェア 
18時00分〜20時10分
映画 「主戦場」(2回目の上映・トークはありません)
参加費:一般1000円学生・若者500円

【作品解説】

ようこそ「慰安婦問題」論争の渦中へ
驚くほどスリリング!!!!!
いま 最も挑発的なドキュメンタリー

あなたが「ネトウヨ」でもない限り、彼らをひどく憤らせた日系アメリカ人YouTuberのミキ・デザキを、おそらくご存知ないだろう。

ネトウヨからの度重なる脅迫にも臆せず、彼らの主張にむしろ好奇心を掻き立てられたデザキは、日本人の多くが「もう蒸し返して欲しくない」と感じている慰安婦問題の渦中に自ら飛び込んでいった。

慰安婦たちは「性奴隷」だったのか?
「強制連行」は本当にあったのか?
なぜ元慰安婦たちの証言はブレるのか?
そして、日本政府の謝罪と法的責任とは……?

次々と浮上する疑問を胸にデザキは、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、ケント・ギルバート(弁護士/タレント)、渡辺美奈(「女たちの戦争と平和資料館」事務局長)、吉見義明(歴史学者)など、日・米・韓のこの論争の中心人物たちを訪ね回った。

さらに、おびただしい量のニュース映像と記事の検証と分析を織り込み、イデオロギー的にも対立する主張の数々を小気味よく反証させ合いながら、精緻かつスタイリッシュに、一本のドキュメンタリーに凝縮していく。

そうして完成したのが、映画監督ミキ・デザキのこの驚くべきデビュー作、『主戦場』だ。

映画はこれまで信じられてきたいくつかの物語にメスを入れ、いまだ燻り続ける論争の裏に隠された“あるカラクリ”を明らかにしていくのだが——それは、本作が必見である理由のごくごく一部に過ぎない。

さて、主戦場へようこそ。

基本 CMYK BATTLE-B5ura

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【作品の感想】

(以下の文は法学館憲法研究所ホームページ「シネマ・DE・憲 法」2019520日のものです)

映画『主戦場』

「私たちが上映会をしたいのは、こういう映画ではないのか」と感じさせてくれる映画でした。いろいろと「問題のある映画」「問題を中に含んだ映画」を好んでプログラムにしたがる私たちの上映会で、よく冗談半分、本気半分でかわされるフレイズがあります。それは「こんな映画上映すると右翼の街宣車が来るよ」。その手の映画のキーワードは「靖国」「南京」「慰安婦」そして「天皇」。
いわゆる右翼、ネトウヨ、歴史修正主義者、彼らはいったい何がしたいのか、何を探し出していちいち文句をつけにくるのか?その後ろでそうさせているのは何なのか?そのモヤモヤしているものに、真っ正面から切り込んで、明快に答えているのがこの映画だと思いました。 はじめ、この映画を見るのは私も少し気が重いものがありました。
慰安婦問題。慰安婦たちは「性奴隷」だったのか?「強制連行」は本当にあったのか?
なぜ元慰安婦たちの証言はブレるのか? そして、日本政府の謝罪と法的責任とは……?
その論争劇で、かみ合わない不毛な論争が延々と続く映画ではないかというイメージがあったからです。『主戦場』という題名からも、また案内チラシにずらりと並んだ「好戦的」な顔ぶれもそう感じさせました。
確かに話はちっともかみ合っていません。でも、インタビューを通しての取材者自身の明快な論理のとらえ方が、彼らの主張が破綻し崩れていくのを小気味よく見せてくれるのです。
憲法をはじめ、賛成と反対の分かれる政治を論議する映画では、妙に「両論併記、私たちは中立公正に、捉えています。判断するのは見ている人自身です。」ということをいいたがる映画があります。いわば「偽善者の公正」で、作り手が既に逃げていて、何が言いたいのか、見ていてちっともおもしろくない。「なるほど」と思うところがまったくないのです。
この『主戦場』は、とくに「どちらにもくみしない」と言っているわけでもなく、知りたいと思うことに耳を傾けていく形で進みます。だからこそ「彼ら」も警戒心を解いて無防備に言いたいことを言っているのだと思います。映画の作り手はインタビューし、自分がわかったこと、そして伝えたいと思うことをつないでいきます。そうすると見ている人たちは明らかに、その言っていることがおかしいな、納得できないなという気持ちになってきますし、彼らの差別的な発想、国粋主義的思考、「嫌韓嫌中」嗜好が考えの底にあることが、その偏狭さ、姑息さが画面いっぱいの大写しになってしまうのです。

『ザ・思いやり』のリラン・バクレー監督、『映画 日本国憲法』のジャン・ユンカーマン監督、そしてこの『主戦場』のミキ・デザキ監督と日本の政治と社会の危機的な状況、私たちの置かれている問題を自覚させてもらうには、日本人とは違った視点、とらえ方のアプローチが必要であることをつくづく思いました。それはある意味、問題への取り組み方が自由で、描き方や伝え方にも今までのやり方にとらわれていないということもあるのかもしれません。そうした手法は、私たちの映画を使ったこれからの活動にも、新たな武器を与えてくれるものと感じました。

【スタッフ】
監督・脚本・撮影・編集・ナレーション:ミキ・デザキ
プロデューサー:ミキ・デザキ ハタ・モモコ
アソシエイトプロデューサー:カン・ミョンソク
音楽:オダカ・マサタカ
アニメーション:1K FILMS
製作:ノーマン・プロダクションズ

【キャスト】
トニー・マラーノ(a.k.aテキサス親父)
藤木俊一(テキサス親父のマネージャー)
山本優美子(なでしこアクション)
杉田水脈(衆議院議員・自由民主党)
藤岡信勝(新しい歴史教科書をつくる会)
ケント・ギルバート(カリフォルニア州の弁護士・日本のテレビタレント)
櫻井よしこ(ジャーナリスト)
吉見義明(歴史学者)
戸塚悦朗(弁護士)
ユン・ミヒャン(韓国挺身隊問題対策協議会)
イン・ミョンオク(ナヌムの家の看護師・元慰安婦の娘)
パク・ユハ(日本文学者)
フランク・クィンテロ (元グレンデール市長)
渡辺美奈(アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館)
エリック・マー(元サンフランシスコ市議)
林博史(歴史学者)
中野晃一(政治学者)
イ・ナヨン(社会学者)
フィリス・キム(カリフォルニア州コリアン米国人会議)
キム・チャンロク(法学者)
阿部浩己(国際法学者)
俵義文(子どもと教科書全国ネット21)
植村隆(元朝日新聞記者)
中原道子(「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター)
小林節(憲法学者)
松本栄好(元日本軍兵士)
加瀬英明(日本会議) 他
配給:東風
2018年制作/製作国:アメリカ合衆国/122分|

公式ホームページ:http://www.shusenjo.jp/
予告編:https://www.youtube.com/watch?v=QqPYmfJpdXA

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