*

「遠近を抱えてPART2」「靖国・地霊・天皇」上映会

公開日: : 最終更新日:2019/10/23 イベント, 上映会, 人権を守る憲法, 憲法を考える映画, 日本の戦争

「遠近を抱えてPART2」「靖国・地霊・天皇」上映会
「靖国・地霊・天皇」上映とお話の会-2オモテ 遠近を抱えてPART2

【上映情報】

2019年11月3日(日) 13時〜16時30分(開場12時)
文京区民センター3A会議室(地下鉄・春日駅/後楽園駅)
13時00分〜14時30分 映画 「靖国・地霊・天皇」(上映時間 90分)
14時30分〜14時50分 映画「遠近を抱えてPART2」(上映時間 20分)
15時〜16時30分 対談・質疑・討議
アーチスト・映画監督:大浦信行さん
アーチスト     :中垣克久さん
参加費:一般1000円 学生・若者 500円
主 催:憲法を考える映画の会

 

今回のプログラム企画のねらい

今回「あいちトリエンナーレ『表現の不自由展・その後』中止事件」で、
最も攻撃の標的にされたのが、この『遠近を抱えてPART2』という作品です。
でも、それがどのような作品であるのか、実際に見た人はどれ位いるのでしょうか?
あなたはその映像を見ましたか?
私は自分で見て、考えたいと思いました。
そうした一人一人が見て、考える場をつくることが、
これまで「憲法を考える映画の会」が努めてしてきたことなので、このような企画を考えました。

映画監督でもある大浦さんに、今回、他に上映にふさわしい作品を、お聞きしたところ、
『靖国・地霊・天皇』という作品を紹介していただきました。

ふたつの映画を見た後、大浦さんと同じく「あいちトリエンナーレ」に出展され、
展示中止になった作品『時代(とき)の肖像』の制作者、中垣克久さんと対談の形でお話しをお聞きします。
また、映画を見ての感想や、日頃思っていることを参加者の方とお話ししたいと思います。
ふるってご参加ください。

【作品解説】

映画靖国・地霊・天皇

歴史認識やA級戦犯合祀、首相参拝などで常に政治的な問題にも発展する靖国神社について、異なる意見をもつ人々の意見を交えながら、地下に眠る246万余りの戦没者の霊の声に耳を傾けることで、思想やイデオロギーを超えた観点から靖国とは何かを考察するドキュメンタリー。

合祀撤廃、政教分離を訴えた「ノー!ハプサ(NO!合祀)訴訟」でも弁護人を務める大口昭彦氏と、右派陣営の代理人弁護士として、歴史認識問題や靖国問題、政治思想をめぐる事件を数多く手がける徳永信一氏が、それぞれの「靖国への思い」を語る。

監督は、昭和天皇の写真をコラージュに用いた版画「遠近を抱えて」などで知られる現代美術家の大浦信行。
2014年製作/90分/日本 配給:国立工房

(映画.com『靖国・地霊・天皇』解説より)

版画遠近を抱えて

本作は1975年から10年間ニューヨーク滞在中に制作され、1986年、富山県立近代美術館主催「86富山の美術」で展示される。1993年、大浦は制作の意図を次のように語った。

「自分から外へ外へ拡散していく自分自身の肖像だろうと思うイマジネーションと、中へ中へと非常に収斂していく求心的な天皇の空洞の部分、そういう天皇と拡散していくイマジネーションとしての自分、求心的な収斂していく天皇のイマジネーション、つくり上げられたイマジネーションとしての天皇と拡散する自分との二つの攻めぎあいの葛藤の中に、一つの空間ができ上がるのではないかと思ったわけです。それをそのまま提出することで、画面の中に自分らしきものが表われるのではないかと思ったのです。」(大浦信行「自分自身の肖像画として―作家の立場から」1993年6月6日、富山近代美術館問題を考えるシンポジウム)

本作は展覧会終了後、県議会で「不快」などと批判され、地元新聞も「天皇ちゃかし、不快」などと報道し、右翼団体の抗議もあり、図録とともに非公開となる。93年、美術館は作品売却、図録470冊全て焼却する。その後、6年越しで争った作品公開と図録再版の裁判も敗訴する。2009年沖縄県立博物館・美術館「アトミックサンシャインin沖縄」でも展示を拒否されている。

事件後、大浦は映像作品のなかで「遠近を抱えて」の図像を繰り返し用いる。本展覧会を契機に制作された『遠近を抱えてPartII』においては、作品を燃やすシーンが戦争の記憶にまつわる物語のなかに挿入され、観る者に「遠近を抱える」ことの意味をあらためて問うものになっている。(小倉利丸) (「表現の不自由展・その後」ホームページより)

 

 

 

 

 

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

関連記事

パンドラ創立31周年1

時代とともに パンドラ創立31周年特集上映

時代とともに パンドラ創立31周年特集上映 2018年9月15日(土)〜10月12日 新宿K‘s

記事を読む

「自主制作映画見本市7」20211226オモテ

自主制作上映映画見本市#7

自主制作上映映画見本市#7 【上映情報】 日時:2021年12月26日(日)10:0

記事を読む

中国インデペンデント映画祭p.1

中国インデペンデント映画祭

中国インデペンデント映画祭 と き:12月12日(土)〜27日(日) ところ:ポレポレ

記事を読む

第10回むのたけじ反戦塾 案内チラシ

第10回むのたけじ反戦塾(2024年11月16日)

第10回 むのたけじ反戦塾 日時:2024年11月16日(土)13:30〜17:00 会場:文京

記事を読む

%e3%82%8f%e3%81%9f%e3%81%97%e3%81%ae%e8%87%aa%e7%94%b1%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6

映画『わたしの自由について SEALDs2015』

映画『わたしの自由について SEALDs2015』 2016制作 / 日本映画 /西原孝至監督作品

記事を読む

空想の森映画祭

第19回空想の森映画祭

「第19回空想の森映画祭」のご案内 日時:9月13日(土)14日(日)15日(祝) 会場新得

記事を読む

7月1日デモ5

集団的自衛権行使反対市民行動のご案内

7月の市民行動のご案内 集団的自衛権行使容認に閣議決定に反対する官邸前の集会・デモに4万人とも6万

記事を読む

第39回「ジョン・ラーベ」20171210

ジョン・ラーベ

映画「ジョンラーベ」 【上映情報】 『ジョン・ラーベ 南京のシンドラー』(201

記事を読む

10月14日報告集会用チラシ(1010版その2)

あいちトリエンナーレ《表現の不自由展:その後》再開を明日につなげる報告集会

『あいちトリエンナーレ 《表現の不自由展:その後》』再開を 明日につなげる 表現ネット10月14日

記事を読む

140612戦争をさせない1000人委員会集会

戦争をさせない1000人委員会「全国署名提出集会と抗議行動」ご案内

戦争をさせない1000人委員会が6月12日、全国署名提出集会と抗議行動を行います。 日時:6月12

記事を読む

ad

ad


第82回「琉球弧2025 」「拝啓住民投票さま20250628案内チラシ20250605(入稿時)オモテ
第82回憲法を考える映画の会『琉球弧を戦場にするな 2025』『拝啓 住民投票さま 石垣島のまんなかで起きたこと』

第82回憲法を考える映画の会 『琉球弧を戦場にするな 2025』

2025年5月24日第12回むのたけじ反戦塾チラシオモテ
第12回むのたけじ反戦塾

第12回むのたけじ反戦塾 日時:2025年5月24日(土)13:30

第81回憲法映画祭202520250321修正版オモテ
憲法映画祭2025

憲法映画祭2025 (第81回憲法を考える映画の会) 日時:202

2025年2月24日第11回むのたけじ反戦塾チラシオモテ
「戦争はいらぬ、戦争をさせぬ世へ」第11回 むのたけじ反戦塾

「戦争はいらぬ、戦争をさせぬ世へ」第11回 むのたけじ反戦塾

第80回「ガザからの報告 」20240320案内チラシ20250130(圧縮版)2
第80回 憲法を考える映画の会 『ガザからの報告』

第80回 憲法を考える映画の会 『ガザからの報告』 第80回 憲

→もっと見る

PAGE TOP ↑