「遠近を抱えてPART2」「靖国・地霊・天皇」上映会
「遠近を抱えてPART2」「靖国・地霊・天皇」上映会

【上映情報】
2019年11月3日(日) 13時〜16時30分(開場12時)
文京区民センター3A会議室(地下鉄・春日駅/後楽園駅)
13時00分〜14時30分 映画 「靖国・地霊・天皇」(上映時間 90分)
14時30分〜14時50分 映画「遠近を抱えてPART2」(上映時間 20分)
15時〜16時30分 対談・質疑・討議
アーチスト・映画監督:大浦信行さん
アーチスト :中垣克久さん
参加費:一般1000円 学生・若者 500円
主 催:憲法を考える映画の会
今回のプログラム企画のねらい
今回「あいちトリエンナーレ『表現の不自由展・その後』中止事件」で、
最も攻撃の標的にされたのが、この『遠近を抱えてPART2』という作品です。
でも、それがどのような作品であるのか、実際に見た人はどれ位いるのでしょうか?
あなたはその映像を見ましたか?
私は自分で見て、考えたいと思いました。
そうした一人一人が見て、考える場をつくることが、
これまで「憲法を考える映画の会」が努めてしてきたことなので、このような企画を考えました。
映画監督でもある大浦さんに、今回、他に上映にふさわしい作品を、お聞きしたところ、
『靖国・地霊・天皇』という作品を紹介していただきました。
ふたつの映画を見た後、大浦さんと同じく「あいちトリエンナーレ」に出展され、
展示中止になった作品『時代(とき)の肖像』の制作者、中垣克久さんと対談の形でお話しをお聞きします。
また、映画を見ての感想や、日頃思っていることを参加者の方とお話ししたいと思います。
ふるってご参加ください。
【作品解説】
映画『靖国・地霊・天皇』
歴史認識やA級戦犯合祀、首相参拝などで常に政治的な問題にも発展する靖国神社について、異なる意見をもつ人々の意見を交えながら、地下に眠る246万余りの戦没者の霊の声に耳を傾けることで、思想やイデオロギーを超えた観点から靖国とは何かを考察するドキュメンタリー。
合祀撤廃、政教分離を訴えた「ノー!ハプサ(NO!合祀)訴訟」でも弁護人を務める大口昭彦氏と、右派陣営の代理人弁護士として、歴史認識問題や靖国問題、政治思想をめぐる事件を数多く手がける徳永信一氏が、それぞれの「靖国への思い」を語る。
監督は、昭和天皇の写真をコラージュに用いた版画「遠近を抱えて」などで知られる現代美術家の大浦信行。
2014年製作/90分/日本 配給:国立工房
(映画.com『靖国・地霊・天皇』解説より)
版画『遠近を抱えて』
本作は1975年から10年間ニューヨーク滞在中に制作され、1986年、富山県立近代美術館主催「86富山の美術」で展示される。1993年、大浦は制作の意図を次のように語った。
「自分から外へ外へ拡散していく自分自身の肖像だろうと思うイマジネーションと、中へ中へと非常に収斂していく求心的な天皇の空洞の部分、そういう天皇と拡散していくイマジネーションとしての自分、求心的な収斂していく天皇のイマジネーション、つくり上げられたイマジネーションとしての天皇と拡散する自分との二つの攻めぎあいの葛藤の中に、一つの空間ができ上がるのではないかと思ったわけです。それをそのまま提出することで、画面の中に自分らしきものが表われるのではないかと思ったのです。」(大浦信行「自分自身の肖像画として―作家の立場から」1993年6月6日、富山近代美術館問題を考えるシンポジウム)
本作は展覧会終了後、県議会で「不快」などと批判され、地元新聞も「天皇ちゃかし、不快」などと報道し、右翼団体の抗議もあり、図録とともに非公開となる。93年、美術館は作品売却、図録470冊全て焼却する。その後、6年越しで争った作品公開と図録再版の裁判も敗訴する。2009年沖縄県立博物館・美術館「アトミックサンシャインin沖縄」でも展示を拒否されている。
事件後、大浦は映像作品のなかで「遠近を抱えて」の図像を繰り返し用いる。本展覧会を契機に制作された『遠近を抱えてPartII』においては、作品を燃やすシーンが戦争の記憶にまつわる物語のなかに挿入され、観る者に「遠近を抱える」ことの意味をあらためて問うものになっている。(小倉利丸) (「表現の不自由展・その後」ホームページより)
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