第57回憲法を考える映画の会『地の塩』
第57回憲法を考える映画の会『地の塩』
【上映会案内】
と き:2020年11月3日(火・休)13:30〜16:30
ところ:文京区民センター 3A会議室
プログラム:
13時30分〜15時10分 映画『地の塩』97分
15時30分〜16時30分
トークシェア
映画批評家 木下昌明さん(予定)とともに
参加費:1000円 学生・若者500円
【映画『地の塩』解説】
映画『地の塩』は、1954年制作のアメリカ映画で、労働運動の不朽の名作といわれる作品です。
「ニューメキシコ州のある鉱山で働くメキシコ系労働者の家族の物語。ある日、ハッパ作業でそのメキシコ系労働者の中に犠牲者が出て、組合幹部ラモンらの怒りは爆発した。やがて、亜鉛鉱山はストに突入。
資本家には差別を抗議するラモンらも、家庭に帰れば妻を差別する古い意識の持ち主で、スト支援に立ちあがる彼女らを好まない。闘争は長期化し、ピケットラインに会社の手先、保安官らの攻撃が加わりラモンらは逮捕され暴行を受けた。その頃、ラモンの妻エスペランサは3人目の子を出産する。反労働者立法を利用し、スト労働者のピケ禁止令が通告された。「それでは労働者でない女性の手でピケを続行しては」。婦人達の提案が、組合により可決された。彼女達はピケの前面に立ち、逮捕されてもひるまなかった。」
監督は、レッド・パージの「ハリウッド・テン」の一人、ハーバート・ビーバーマン。彼はこの『地の塩』を製作して以降、完全に映画界から追放されました。
日本では1977年に労音会館で上映された後、上映の機会はほとんどありませんでした。「レイバー映画祭2018」で上映した時「労働運動というテーマだけでなく、運動内部のジェンダー問題に深く切り込んでいたところがすごい」「50年以上前に作られた映画だが、その問いかけは十分に現在性を帯びている」との感想が寄せられています。
「2018年のいま“Me Too”運動や非正規女性のたたかいが広がっている。今こそ、この映画の出番である。『地の塩』が描いた普遍的・根源的な問いかけは時代と時間を超えて迫ってくるだろう。『これを超える労働運動の映画はない』」(木下昌明さん) 1954年・アメリカ映画・97分・配給:ビデオプレス
題名「地の塩」の意味は、「塩が食物の腐るのを防ぐことから、少数派であっても批判的精神をもって生きる人をたとえていう語。」(大辞林)「……塩がすぐれた特性をもつところから、転じて広く社会の腐敗を防ぐのに役立つ者をいう語」(広辞苑)
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