*

映画『わたしの自由について SEALDs2015』

映画『わたしの自由について SEALDs2015』
2016制作 / 日本映画 /西原孝至監督作品 / カラー / 165分

%e7%ac%ac30%e5%9b%9e%e6%a1%88%e5%86%85%e3%83%81%e3%83%a9%e3%82%b7%ef%bd%a2%e3%82%8f%e3%81%9f%e3%81%97%e3%81%ae%e8%87%aa%e7%94%b1%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e3%80%8d161103%e3%82%aa%e3%83%a2

【上映情報】

第30回 憲法を考える映画の会 映画『わたしの自由について SEALDs2015』
と き:11月3日(木・祝)13時半?18時 
ところ:東京体育館第2会議室

%e3%82%8f%e3%81%9f%e3%81%97%e3%81%ae%e8%87%aa%e7%94%b1%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6

【映画の解説】

2015年。第二次世界大戦以後、70年間、平和国家として歩んできた日本の安全保障が、大きく変わろうとしていた。
安倍晋三首相率いる自民党は、これまでの憲法解釈を180度転換し、集団的自衛権の行使容認を含む新たな安全保障関連法案を国会に提出した。?日本国憲法第9条で定められた、戦争放棄に反するこの政府の動きに、世界一政治に無関心といわれた日本国民、特に若い世代が大きな危機感を持った。?東京を中心に立ち上がった、学生団体「SEALDs」(シールズ : Students Emergency Action for Liberal Democracy-s / 自由と民主主義のための学生緊急行動)は、2015年6月から毎週金曜日に国会議事堂前で安保関連法案に対する抗議活動を開始した。?その動きはメディアやSNSを通して幅広い共感を呼び、世代や信条を越え、「デモ」は瞬く間に日本全土に広がった。
この映画は、数名の若者たちが手探りではじめた社会運動の、半年間の記録である。
(「わたしの自由について SEALDs2015」公式ホームページより)

rsadbdwd8qvnawqmffbuvn7_kh8k_if4-_ylta2rcl68m4wxyzboa90gu3uv7_ylux3odmtayn3vldmc1bdad rsadbr0p_yhpkyqqqqu6lhkrprl_a

rsadbtgn4dbfexw31ldlnzpwz_aeazwe-_ylta2rcl68m4wxyzboa9kgu3uv7_ylux3odmtayn3vldmc1bdad_ylcx3idmgrmc3 rsadbynhmt2s_2wlros6sxqheebkqyxe-_ylta2rcl68m4wxyzboa-1

【映画の感想】
この映画は、SEALDsのスピーチとインタビューを聞く映画だなあと思いました。
もちろん2015年こんなことがあったという記録の映像でもあるのですが、SEALDsのひとりひとりの動き方はこの5ヶ月の間どんなだったのか、彼らは何をもって動こうとしたのか、人々は何を感じて彼らに耳を傾けたのか、そうした私たちが「SEALDsについて知りたい!」と思うことに、映画は彼らの話をひとつひとつ聞くことで答えてくれます。
だからこの題名、なのかもしれません。

スピーチの場面で、SEALDsの人たちの多くが、スマートフォンを見ながらの演説であることに気がつきました。カンニングしながらのスピーチがおかしいと笑いたいのではなく、むしろ一度「文章」として書き止めたスピーチだからこそ、よく練られた、自分のことばでのアピールが、きちんと整理された耳を傾けやすいことばになっているのだと感心したのです。それは彼らのことばの確かさ、強さになっていると思います。
彼らが紙ではなく、スマートフォンを使うのは、ぎりぎりまで考え、推敲してスピーチに臨むからだとも聞きました。孤独に考える方法を大切にしている人たちであるということが、こうしたことからも感じられます。自分のことばを使った人に伝わるスピーチとは何か、いわゆるシュプレヒコール(唱和)とは違ったある種の静謐さがここにあるような気がします。
若い子がしっかりと自分のことばで自分の考えたことを訴える、そこに、国会前の集まった人たちも、しっかりとそれを聞き取ろうとするある種の連帯感、静かではあっても力のあるものが感じられます。

この映画をディレクターがほとんどひとりで撮影し、構成し、編集したと聞いて、「やっぱりそうか」とも、あらためて「たいしたもんだ」とも思いました。
つまり半年間のSEALDsに密着し、適確な時に、適切な場に居合わせていて、もっともその時、聞きたいことを聞いているという感じがします。
SEALDsの彼らとの間の距離感もいい。同世代だから、ということなのでしょう。
記録を残そうということではなく、またSEALDsの彼らのために映画を撮ろうというのでもなく、撮り手、作り手自身も「知りたい」「わかりたい」「考えたい」としていることが画面から感じられます。作り手自身もこの映画を作ることを通して「わたしの自由について」考えたいということなのでしょう

SEALDsの運動が若者に限らず、多くの人々の気持ちをとらえたのは、「人はどう生きていくのか」という哲学的な問いかけを根本にもっているからかもしれません。
「人を殺したくも、殺されたくもない」というのも自分の生き方の問題ですし、理不尽に自分たちを圧迫して自由を奪っていくものに対して「そんなの嫌だ」とはっきりと自分の感情を声にしているというところもあります。
それが彼らも、私たちも求めている民主主義というものなのでしょう。ひとりひとりが懸命に考えたこと、自分で考えたことを意識して出し合っていく、そうした場を作って行きたい。この映画を見て、2015年の夏を思い返してそう思いました。

私たちは2016年11月3日(祝)日本国憲法公布70年目の日にこの映画を上映することにしました。この映画を「いまとこれからを考える憲法の映画」と感じたからです。

 

【制作スタッフ】

監督・撮影・編集・製作:西原孝至
撮影応援・カラリスト:山本大輔
サウンドデザイン:柳智隆
配給・宣伝:sky–key factory
宣伝協力:contrail
配給協力:アップリンク
2016 / 日本 / カラー / 165分 / 16:9 / DCP

■公式ホームページ:http://www.about-my-liberty.com/
■予告編:https://www.youtube.com/watch?v=ktlkibO4Pes
■上映貸し出し:有料上映30000円(アップリンク)
http://www.uplink.co.jp/news/2016/45033

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

関連記事

軍隊を捨てた国オモテ

【更新】映画『軍隊をすてた国』と書籍「活憲の時代」の紹介をアップしました

映画『軍隊をすてた国』と書籍「活憲の時代」の紹介 日本と同じ平和憲法をもって、ほんとうに「

記事を読む

アムネスティ・フィルム・フェスティバル表

アムネスティ・フィルム・フェスティバル2015

アムネスティ・フィルム・フェスティバルのご案内 政府を批判するだけで投獄される、 紛争下で人びと

記事を読む

空想の森映画祭

第19回空想の森映画祭

「第19回空想の森映画祭」のご案内 日時:9月13日(土)14日(日)15日(祝) 会場新得

記事を読む

イベント「新たな対抗運動の可能性—台湾・ひまわり革命」表 のコピー

イベント「新たな対抗運動の可能性—台湾・ひまわり革命」参加者募集

イベント「新たな対抗運動の可能性—台湾・ひまわり革命」参加者募集   日時:2014年9月2

記事を読む

イラク チグリスに浮かぶ平和

【更新】映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』

イラク チグリスに浮かぶ平和 戦火の人生 それでも日々はつづいていく。ジャーナリスト綿井健陽が刻み

記事を読む

日本と原発オモテ

『日本と原発』

映画『日本と原発』   【解説】 この映画は、弁護士河合弘之と盟友弁護士海渡雄一、訴訟を共に闘

記事を読む

立憲主義の破壊にあらがう2

公開研究会「『集団的自衛権』の違憲性」

公開研究会「『集団的自衛権』の違憲性」 【内容】 あいさつ 伊藤真(法学館憲法研究所所

記事を読む

ikiru

“私”を生きる

職員会議では職員の意向を確認するための挙手・採決を行うことを禁止され、 卒業式や入学式で国歌

記事を読む

mangekyo

憲法万華鏡

いま、「憲法」をテーマに映像で何が表現できるのだろうか? 様々な人々が様々な方法で「憲法」をテ

記事を読む

国分寺9条の会1409-1

「私たちは国分寺まつりに出店を拒否されました」

「私たちは国分寺まつりに出店を拒否されました」 国分寺9条の会から会報が届きました。 8月3

記事を読む

ad

ad


jhon
ジョン・ラーベ

映画「ジョンラーベ」 【上映情報】 『ジョン・ラー

第38回「隠された爪痕」20170920
隠された爪跡 払い下げられた朝鮮人

第38回憲法を考える映画の会 と き:2017年10月14日(土)1

第37回「戦ふ兵隊・日本の悲劇」20170731
戦ふ兵隊 日本の悲劇

第37回憲法を考える映画の会 と き:2017年8月27日(日)13

第36回「『テロリストは誰?』3
テロリストは誰?

テロリストは誰? 映画『テロリストは誰?』 2004年 フランク・ド

第35回「『知事抹殺』の真実」
「知事抹殺」の真実

「知事抹殺」の真実 映画『知事抹殺の真実』2016年制作 我孫子亘監

第34回憲法映画祭2017(2017・3・20)オモテ
憲法映画祭2017

憲法映画祭2017   【憲法映画祭2017】のご案内

→もっと見る

PAGE TOP ↑