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ハトは泣いている 時代(とき)の肖像

公開日: : 最終更新日:2016/10/24 上映会, 作品紹介, 憲法と共に生きる, 憲法を考える映画, 憲法9条を考える

ハトは泣いている 時代(とき)の肖像

「公正中立」って何だ?民主主義って何だ?浮き彫りにされるキナ臭い時代状況

監督:松本武彰
出演:中垣克久(彫刻家)「九条俳句」市民応援団のみなさん
2016年制作 日本映画 ドキュメンタリー 130分

ハトは泣いているオモテ ハトは泣いている裏面

【上映情報】

■2016年10月17日(月)13時半〜 18時〜 
ギャラリー古藤
西武池袋線江古田駅南口徒歩5分
東京都練馬区栄町9-16
一般1000円 学生600円

■2016年10月20日(木)14時〜 18時半〜
日比谷図書文化館コンベンションホール
東京メトロ 丸の内線・日比谷線「霞ヶ関駅」徒歩約3分
千代田区日比谷公園1番4号
一般1000円 学生600円

■2016年10月22日(土)13:30〜 
さいたま市下落合コミュ二ティセンター
JR京浜東北線 与野駅下車西口徒歩2分
一般1000円 学生600円

■2016年10月26日(水)14:30〜
さいたま市三橋公民館
さいたま市大宮区三橋2-20
一般1000円 学生600円

■2016年11月3日(祝)15:00~
埼玉大学 埼玉大学講堂
京浜東北線北浦和駅からバス(埼玉大学行き終点)
一般1000円 学生600円

【上映済み情報】

有料試写会
と き:2016年9月30日(金)13時半〜 18時半〜
日比谷図書文化館コンベンションホール
東京メトロ 丸の内線・日比谷線「霞ヶ関駅」徒歩約3分
千代田区日比谷公園1番4号
一般1000円 学生600円

東京上映会
と き:7月24日(日)13時半~16時半
ところ:東京体育館第1会議室(JR千駄ヶ谷駅2分)
料 金:1000円(学生600円)
主 催:憲法を考える映画の会
※ 第27回憲法を考える映画の会として上映

埼玉上映会
と き:6月25日(土)13時30分開会
ところ:さいたま市ほまれ会館(JR浦和駅西口10分・玉蔵院横)
参加費:1000円
主 催:「九条俳句」市民応援団(「九条俳句」違憲国賠訴訟を市民の手で実行委員会)
※ 「9条俳句」提訴1周年の集い(「九条俳句」市民応援団主催)のなかで上映されます。
問合せ・申し込み:090-2173-2591(武内)
E-mail:contact@9jo-haiku.com URL:http://9jo-haiku.com

横浜上映会
と き:6月23日(木)15時〜17時10分・18時〜20時10分
ところ:横浜市アースプラザ(JR根岸線本郷台駅3分)
参加費:700円
主 催:「ハトは泣いている」横浜上映実行委員会
協 賛:ぶんぶんトークの会
問合せ・申し込み:050-3597-6023(岸本)
E-mail:bunbuntalk@yahoo.co.jp

 

【映画の解説】
2014年に相次いで起きた二つの事件の、ほぼ1年余りを追ったドキュメンタリー。
「都美術館事件」=同館の彫刻作家展で中垣克久氏の立体作品に添えられた現政権に批判的文言に対し右翼からの抗議、脅しを受け、館側が作品の撤去を要求。

「九条俳句事件」=さいたま市の公民館が「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句を公正中立の場である「公民館の意見と誤解される」と月報への掲載を拒否。

両事件の引き金は、改憲に向かう政権の孤高を気遣う行政に蔓延する「忖度(そんたく)」である。

中垣作品はベルリンの画廊の招請により2ヶ月現地で展示される。作品と事件に対するドイツ人の反応は「表現の自由」侵害への器具、「歴史の負の遺産をどう記憶し、伝えていくか」を問い続けるくにの決意を鮮明にする。

これと交差するように、問題句の掲載を公民館に求め続ける俳句会員たち。彼らを支援する市民運動は公民館を管轄する市教委の市民不在の対応を問い詰めていく。

芸術を通した社会参加を問う彫刻家と俳句掲載を求める市民の運動は、それぞれに先の戦争の記憶にあったきな臭さをかぎ取り、行政の忖度がもたらす表現の自由・人権への侵害、「公平中立」の論理的破綻をあらわにしていく。

彼らの声は共に、この時代、過去をどう総括し、憲法九条と平和を守るために、私たちは何をするのか、何ができるかを問いかける。

【予告編】

第27回案内チラシ「ハトは泣いている」160619

【映画のご案内(感想)】

いま、新しい「憲法を考える映画」ができました。表現の自由についての映画です。
今、この国が、どのように表現の自由が守られない国になっているのか、基本的人権が脅かされている社会になっているのか、この映画は気づかせてくれます。
この映画では2014年に相次いで起きた「都美術館彫刻撤去事件」と「さいたま市『九条』俳句事件」の二つの事件とそれに関わった人々の動きを描いてい ます。「表現の自由」に関わる二つの事件が映画の進行とともに進み、それに関わる人と「活動」も映画とともに力強く成長していくかのように見えてきます。
「都美術館彫刻撤去事件」は、同美術館の彫刻作家展で中垣克久さんの立体作品に添えられた現政権に批判的文言に対し、右翼からの抗議、脅しを受け、美術 館側が作品の撤去を要求、撤去させられた事件です。「さいたま市『九条』俳句事件」は、公民館が「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句を公平中立の場で ある「公民館の意見と誤解される」と月報への掲載を拒否した事件です。
両方の事件に共通しているのは、改憲に向かう政権の意向を気遣う行政に蔓延する「忖度(そんたく)」の判断です。

東京地美術館 中垣克久inベルリン

しかし、都美術館から作品を撤去させられた中垣さんのその後の動き、および9条をめぐる俳句を記載しない公民館に抗議している俳句の会の人たちの活動を見ていると、ある種の「柔らかさ」が感じられます。
中垣さんは「また撤去させられてはかなわないから」と次の作品の表現にユーモアを取り入れようとします。俳句の会の人たちも「相手は意地になっている」と相手の立場を正確に見て取ろうとします。
そうした柔軟性がゴツゴツとしたぶつかり合いの運動とはまた違ったものを感じさせます。当面している窓口の役人が問題なのでなく、それをそうさせている のは誰なのかを見ようとしているからでしょうか。あるいはものを創り出そうとしている人のもっている柔らかさなのでしょうか。

教育委員会 9条俳句デモ

さいたま市の公民館の俳句会の人々は、公民館や市の当局へ不掲載の抗議、再掲載の要望、交渉を通してその発言が力強くなって説得力も増していくことがわかります。そしてこの問題は今、裁判へと進んでいます
この表現の自由が押さえ込まれてしまうことの問題は、今まさしく私たちが抱えているこの国の憲法の問題です。

東京都美術館で自分の彫刻を撤去させられた中垣克久さんはその彫刻をドイツで個展を開かないかと誘われてドイツに向かいます。
そこで中垣さんは、「表現の自由」の侵害を危惧するドイツ人の反応を知ると共に、「歴史の負の遺産をどう記憶し、伝えていくか」を問い続ける国の決意を強く感じます。
戦争を国民がきちんと受け止め処理しているドイツ、翻ってそれをしていない日本の国民との違い、そのもたらすものを強く認識します。
戦争の加害責任をきちんと反省しなかったばかりか、戦前の強圧的な国家体制を作り、民主主義や人権を壊し、報道の自由や表現の自由、知る権利を脅かし、 抑圧と弾圧への道を開こうとしている、それが今のこの国の情況ではないか。そうした自由と権利が脅かされていることに国民がきわめて鈍感であることに気が つきます。憲法で保障されている自由も権利も、自立していない国民にとって自分たちのものとして考えることができない。

それは「そんたく」することばかり考え、「ことなかれ」に終始する行政の役人の姿にも表れています。
公務員である彼らはどこを見て,何におびえているのというのでしょうか?そうした服従を公務員に強いて、それを支配の方法だとしてきた戦後70年の政治がそのもとにあるのではないか、そんなことを考えさせます。

でも、中垣さんがしたたかに次の作品に向かっていきます。俳句会の人たちがあきらめることなく「公務員」の幹部を教え諭そうとしているところに、まだまだ希望がある気がします。自分たちもあきらめてはいけないと勇気づけられる思いがします。

中垣さんの新しい作品は「立て看」が、モチーフです。
学生時代、大学に行けば必ず見られた「立て看」が今はないことに想を得ています。
創造と表現を大切にしている人の中から、新しい自分の表現の仕方、闘い方が作られようとしていることに力づけられます。私たちも自分の考えたことを人に向かって呼びかけていく個性的な方法である自分の「立て看」を手にしたいと思います。
映画を作っていくこと、こうした映画を上映してより多くに人に見てもらって、考えていくことが民主的でよりよい社会、世界を作っていく私たちの方法であると,ささやかでもそうしたところから運動を始めようと思っています。(法学館憲法研究所ホームページ「シネマ・DE・憲法」より転載)  http://www.jicl.jp/now/cinema/backnumber/20160530.html

【映画の情報】
撮影:土岐昇三 谷澤明 奥井義哉
ビデオ編集:星野満
ナレーション:岡部政明
音楽:T・NANBA
歌:Mariko
企画・演出:松本武顕
制作:「時代(とき)の肖像」制作委員会
お問い合わせ:070-4227-1549 / 045-479-1424
e-mail: I_continua@yahoo.co.jp

 

 

 

 

 

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