Peace ピース
Peace ピース
監督・製作・撮影・編集:想田和弘
2010年/HD/日本、アメリカ、韓国/75分/ドキュメンタリー 配給:東風
上映の情報:<日吉映像祭>想田和弘監督の「Peace」上映と講演
と き:2015年1月8日18時15分
ところ:慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎1階のシンポジウムスペース 日吉駅(東急東横線、東急目黒線/横浜市営地下鉄グリーンライン)徒歩1分 ※東急東横線の特急は日吉駅に停車しません 入 場:無料・事前予約不要
『Peace ピース』映画の解説
(公式ホームページより転載)http://peace-movie.com/intro.html
「平和って何だろう?どうしたらみんなが共存できるの?」韓国の映画祭から、この「人類永遠の問い」を向けられた想田和弘監督は、岡山で暮らす人々や猫の 何気ない日常にカメラを向けた。平和と共存へのヒントは、どこか遠くではなく、自分たちの毎日の生活、足元にこそ潜んでいるのではないか。そう、想田は 思ったからだ。
想田の妻の実家・柏木家に住みついた野良猫グループと、突如現れた「泥棒猫」との確執。91歳の独居老人・橋本至郎と、彼をボランティア同然で介護・支援 する柏木夫妻。その夫妻自身にも迫る老い。そして、己の死を見つめる橋本の脳裏に突然蘇った、兵隊としての記憶―。台本無しで回される想田のカメラは、彼 らの人生や“ニャン生”に訪れる大切な瞬間に奇跡的に立ち会う。観る者は、戦争と平和、生と死、拒絶と和解、ユーモアと切なさが同居する「生の時間」を体 感し、「共に生きる」ことの難しさと可能性に思いを巡らせる。それが想田監督が放つ、ナレーション・テロップ・音楽無しの「観察映画」最新作 『Peace』なのだ。
ストーリー
『Peace ピース』の舞台は、想田監督の前作『精神』に引き続き、岡山県岡山市。そこで暮らす人々や猫たちの何気ない日常をつぶさに描き出しながら、平和とは、共存とは、そしてそれらの条件とは何か、観客に問いかける観察ドキュメンタリーである。
主な登場人物は、3人の人間と野良猫たち。
柏木寿夫は、養護学校を定年退職した後、障害者や高齢者を乗せる福祉車両を運転している。車椅子ユーザーのヒデちゃんと公園を散歩したり、実家に帰省していた安田さんを施設に送り届けたり、植月さんの買い物に付き添ったり、一緒に回転寿司を食べたり…。
その傍ら、寿夫は自宅の庭で地域の野良猫たちにエサをやりつづけている。ところが最近、外部の「泥棒猫」がエサを目当てに庭へ侵入してきて、にわかに猫社会の緊張が高まっており、頭を悩ませている。
寿夫の妻・柏木廣子は、高齢者や障害者の自宅にヘルパーを派遣するNPOを運営しているが、国の福祉予算の削減で苦しいやりくりを迫られている。家では、夫の猫の餌付けのことで頭が痛い。
廣子は週に一度、91歳になる橋本至郎の生活支援に出掛ける。橋本はネズミとダニだらけのアパートに一人暮らし。生活保護を受け、身寄りはなく、己の老い と死を見つめる日々を過ごしている。タバコを吸うのが唯一の楽しみだという。寿夫の車に乗って病院へ通う彼は、「みなさんに迷惑をかけるから、早く往生せ にゃあ」と口癖のように言う。
そんな橋本には、戦争中に赤紙が来て、兵隊として徴集された過去があった。ある日、その記憶が突然よみがえる…。
戦争と平和、生と死、拒絶と和解、ユーモアと切なさが同居する日常。そこに見出される「平和」と「共存」へのヒント。ナレーションや説明テロップ、音楽無しの観察映画・番外編。
予告編
スタッフ
2010年/HD/日本、アメリカ、韓国/75分/ドキュメンタリー
監督・製作・撮影・編集:想田和弘 製作補佐:柏木規与子
撮影協力:共助グループ喫茶去 岡山済生会総合病院 移動ネットおかやま
配給:東風
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