*

映画「ヒバクシャ 世界の終わりに」

公開日: : 最終更新日:2016/08/19 パレスチナ・イラク, 作品紹介, 原爆・放射能を考える, 戦争を考える

映画「ヒバクシャ 世界の終わりに」

2003年制作 日本映画 116分
鎌仲ひとみ監督(2003年)

hibaku

【映画の解説】

湾岸戦争後のイラクでは、白血病や癌にかかる子供の数が激増していた。米軍が使用した劣化ウラン弾から放出された放射能による“体内被曝”が原因と思われ るが、未だその因果関係は科学的に証明されていない。1998年、バグダッドの病院で知り合った14歳の少女・ラシャが白血病で亡くなったのをきっかけ に、鎌仲監督は世界のヒバクシャたちの声を聞く旅に出る。自らも広島で被爆し、その後57年間、ヒバクシャの医療に携わって きた肥田医師。劣化ウラン弾によって汚染されたバスラに暮らす白血病の少年・ムスタファや、長崎で体内被曝した人々。そして、ワシントン州にあるプルトニ ウム製造のハンフォード工場の風下で農業を営むトム・ベイリーさんは、ヒバクシャと認められないまま死んでいった多くの犠牲者を代表し政府を訴え続けている。

【上映の情報】

平和映画会「ヒバクシャ HIBAKUSHYA 世界の終わりに」(2016/08/19・地下鉄白金高輪駅)のご案内
と き:8月19日(金)14:00〜15:30(開場13:30)
ところ:高輪図書館(港区高輪1高輪コミュニティーぷらざ3階)
アクセス:地下鉄白金高輪駅歩1分
映 画:「ヒバクシャ HIBAKUSHYA 世界の終わりに」

【予告編】

作品情報
 
作品時間116分
監督(製作年)鎌仲ひとみ(2003年)
価格DVD販売:4,500円 DVD上映貸出:一人あたり800円
上映申し込み・問い合わせ 株式会社グループ現代 上映部 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-3-15 大橋御苑ビル7F Tel: 03-3341-2870  Fax: 03-3341-2874
E-mail:888earth@g-gendai.co.jp
公式HPhttp://888earth.net/dvd_hibakusha.html

【制作者のコメント】

国境のない核汚染

確実に世界を覆い尽くそうとしている国境のない核汚染。使われる側にも使う側にも等しく被害をもたらす核。普通に生活している人々が知らぬ間に被曝 し、ゆるやかに殺されていくという現実。この作品は見る事も、感じる事もできない核汚染の環境のもとで生きる、イラク、アメリカ、そして日本の人々の日常 の姿を記録し、彼等、ヒバクシャの声を伝えるために作られた。

1991年、世界で初めて劣化ウラン弾という兵器が使われてから私たちは新たな核時代に生きることとなった。それは普遍的な放射能汚染の現実を生き るということ。イラクで死に続けているがんや白血病の子供たちの出会いから「ヒバクシャ」を追う旅が始まった。生活することがそのまま被曝につながる、こ の現実はすでに私たち全員に及んでいる。核時代を生きる私たちは核のなんたるかを知らないままにヒバクシャとなりつつある、その内実を描いた作品。


1991年、世界で初めて劣化ウラン弾という兵器が使われてから私たちは新たな核時代に生きることとなった。それは普遍的な放射能汚染の現実を生き るということ。イラクで死に続けているがんや白血病の子供たちの出会いから「ヒバクシャ」を追う旅が始まった。生活することがそのまま被曝につながる、こ の現実はすでに私たち全員に及んでいる。核時代を生きる私たちは核のなんたるかを知らないままにヒバクシャとなりつつある、その内実を描いた

監督:鎌仲ひとみ


“21世紀に入り人類は「力が正義である」という野蛮な時代へと逆行しつつあるようです。その力を保証しているのは核エネルギーに他なりません。武 器だけではなくエネルギーの利用分野も含めて核の力を背景に世界を支配する醜い戦いが行われています。一方で人類だけでなく生物全体にとって危険な放射能 の微量な汚染が全地球的規模で進んでいる現実があります。そして、このような低線量被曝は数万年つづくのです。果たして人類と地球の生き物にとって未来は あるのでしょうか。イラク、日本、アメリカの核汚染に苦しむ人々はまさに「世界の終わりに」を体験しているのです。この映画はそのドキュメントです。

小泉修吉(プロデューサー)

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

関連記事

%e3%82%82%e3%81%86%e4%b8%80%e3%81%a4%e3%81%ae%e7%b4%84%e6%9d%9f

『もう一つの約束』

『もう一つの約束』 2014年 韓国映画 115分 キム・テユン監督 【上映情報】

記事を読む

イラク チグリスに浮かぶ平和

イラク チグリスに浮かぶ平和

映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』のご紹介 大量破壊兵器保有を口実に、2003年3月の米英軍によ

記事を読む

自由と壁とヒップホップ

自由と壁とヒップホップ

自由と壁とヒップホップ 音楽に境界はない!!! パレスチナのヒップホップムーブメントを取り上げた

記事を読む

第75回憲法映画祭2024(2024・4・29)入稿版オモテ

憲法映画祭2024

憲法映画祭2024 「憲法映画祭2024」(第75回憲法を考える映画の会) と き:20

記事を読む

o1020140413713289040

飯舘村の母ちゃんたち 土とともに

飯舘村の母ちゃんたち 土とともに 原発事故から5年 古居みずえ監督が描く へこた

記事を読む

広島・長崎原子爆弾の影響

第71回 憲法を考える映画の会「広島・長崎における原子爆弾の影響」

第71回 憲法を考える映画の会「広島・長崎における原子爆弾の影響」   第71回憲法を考える

記事を読む

圧殺の海オモテ

圧殺の海─沖縄・辺野古

映画「圧殺の海─沖縄・辺野古」のご案内 2014 年7月1日、安倍首相が集団的自

記事を読む

ハトは泣いているオモテ

ハトは泣いている 時代(とき)の肖像

ハトは泣いている 時代(とき)の肖像 「公正中立」って何だ?民主主義って何だ?浮き彫りにされるキナ

記事を読む

第59回憲法映画祭2021オモテ

憲法映画祭2021

憲法映画祭2021   憲法映画祭2021 と き:4月17日(土)10:30〜18:00

記事を読む

第45回「スペシャリスト」20180923(電子メール発信用)

映画『スペシャリスト〜自覚なき殺戮者〜』

映画『スペシャリスト〜自覚なき殺戮者〜』 【上映案内】 第45回憲法を考える映画の会

記事を読む

ad

ad


2025年5月24日第12回むのたけじ反戦塾チラシオモテ
第12回むのたけじ反戦塾

第12回むのたけじ反戦塾 日時:2025年5月24日(土)13:30

第81回憲法映画祭202520250321修正版オモテ
憲法映画祭2025

憲法映画祭2025 (第81回憲法を考える映画の会) 日時:202

2025年2月24日第11回むのたけじ反戦塾チラシオモテ
「戦争はいらぬ、戦争をさせぬ世へ」第11回 むのたけじ反戦塾

「戦争はいらぬ、戦争をさせぬ世へ」第11回 むのたけじ反戦塾

第80回「ガザからの報告 」20240320案内チラシ20250130(圧縮版)2
第80回 憲法を考える映画の会 『ガザからの報告』

第80回 憲法を考える映画の会 『ガザからの報告』 第80回 憲

第79回「〇月〇日、区長になる女。」20240112案内チラシオモテ
第79回 憲法を考える映画の会 『映画 〇月〇日、区長になる女。』

第79回 憲法を考える映画の会 『映画 〇月〇日、区長になる女。』

→もっと見る

PAGE TOP ↑