第63回 憲法を考える映画の会『標的』
第63回 憲法を考える映画の会『標的』
【上映会情報】
と き:2022年2月6日(日)(午前の部)10時(午後の部)13時30分(入れ替え制)
ところ:文京区民センター3A会議室(文京区本郷4-15-14 地下鉄春日駅・後楽園駅)
一般:1000円 若者:500円
午前の部 9時半開場
10時 映画『標的』(99分)休憩
11時50分 トークシェア (西嶋真司監督)
午後の部 13時開場
13時30分 映画『標的』(99分)休憩
15時30分 トークシェア(植村隆さん)
映画『標的』(西嶋真司監督/99分/2021年制作)
制作:ドキュメントアジア 配給:グループ現代
〈当会が東京地区初上映です!〉
*2月12日より横浜シネマリン、大阪シネヌーヴォで、劇場上映
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※コロナ感染の拡大により、開場の席数が制限されることがあります。参加される方は、右 連絡先にご連絡をいただければ幸いです。
憲法を考える映画の会
〒185-0024 東京都国分寺市泉町3-5-6-303
TEL:042-406-0502
E-mail : hanasaki33@me.com
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【作品の解説】
1991年8月、元「慰安婦」だった韓国人女性が証言を求めているという記事を世界で初めて報じた朝日新聞大阪社会部の記者・植村隆。安倍晋三衆議院議員が首相として政権に復帰した後、2014年になって「ねつ造記事」という執拗なバッシングが始まった。誹謗中傷は次第にエスカレートし、彼が教職に就くことが内定していた大学、そして家族にまでもが卑劣な脅迫の対象となったのだ。
この韓国人女性が名乗り出た後、他のメディアも植村と同じような記事を伝えたが、なぜ彼だけが「標的」にされたのか?一方、不当な攻撃によって言論を封じ込めようとする動きに対抗するために、大勢の市民や支援に立ち上がった。
本作は、植村と彼を支える人々が理不尽なバッシングに真っ正面から立ち向かう姿を記録したものである。
「記事が捏造と言われることは、新聞記者にとって死刑判決に等しい。しかし攻撃や脅しによって筆を緩めたくはない」と植村は言う。バッシングに向き合う植村の日々を追った。
第33回安鍾泌自由言論賞
第26回釜山国際映画祭招待作品
日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞
日本カトリック正義と平和協議会推薦
自由法曹団推薦
日本ジャーナリスト会議賞 『標的』 選考理由
元朝日新聞記者の植村隆は1991年8月、「元慰安婦 重い口を開く」と記事を書いた。約四半世紀後の2014年、櫻井よしこらによる植村へのバッシング攻撃が突然始まった。
映画「標的」は、植村に対する卑劣かつ凶暴な攻撃の実態と、植村の訴えに背を向け、不当判決を繰り返す司法の不当な姿を映し出す。
歴史修正主義の逆流を剝き出しにした攻撃と闘う植村に、一筋の光となる記事が見つかった。
「週刊時事」(92年7月18日号)に櫻井寄稿の原稿が掲載されている。その中で櫻井は「売春という行為を 戦時下の政策の一つとして、戦地にまで組織的に女性たちを連れて行った日本政府の姿勢は言語道断」と書いている。植村の記事と同じ内容だ。
植村は、1987年5月、朝日新聞阪神支局で赤報隊の銃弾に斃れた小尻記者の墓に足を運び、手を合わせた。小尻とは同期入社の仲だ。「バッシングは許せないと、多くの人が支援してくれる。私には喜びであり、感謝しかない」と植村。ジャーナリズムは植村を孤立させてはならない。
「放送レポート」編集長 岩崎貞明
こんな理不尽な、不条理な事態に巻き込まれたとしたら、あなたはどうしますか?次はあなたが「標的」にされるかもしれない残念ながら、今はそうした時代かもしれないのです。そんな恐怖と危険に敢然と立ち向かって、理解ある仲間と立ち上がった一人の記者の姿が、この映画に克明に記録されています。
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