グラニート 独裁者に爪をかけろ
グラニート 独裁者に爪をかけろ
監督:パメラ・ウェイツ
2010年制作・アメリカ・スペイン・グァテマラ合作映画・105分
上映の情報
第24回「憲法を考える映画の会」
日時:2016年3月26日(日)13:30~16:30
会場:東京体育館 第1会議室
(総武線千駄ヶ谷駅・地下鉄大江戸線国立競技場駅2分)
映画『グラニート─独裁者に爪をかけろ』
参加費:一般1000円 学生600円
【映画の解説】
ある日、ニューヨークのドキュメンタリー映画作家パメラのもとに、スペインの国際弁護士アルデムナから連絡が入る。
現在、スペインで進行中 の、「80年代の中米グァテマラでの先住民大量虐殺事件」について、当時の独裁者リオス = モント将軍を国際法廷で訴追するための証拠を捜しているというのだ。
パメラは、80年代にグァテマラで、虐殺事件の取材をしたことがあった。 その経験をもとにドキュメンタリー映画『山が震えるとき』を発表し、サンダンス映画祭グランプリを獲得、また、その主要出演者だったマヤ・キ チェー族の女性運動家リゴベルタ・メンチュウを世界に紹介したことがある。しかしまだ、グァテマラでの膨大な未編集のフィルムが倉庫に眠っ ている。
これらを証拠に、行方不明者45000人を含んで、20万人にも及ぶグァテマラのジェノサイドとその責任を立証できるか。
アルデムナの依頼に応じてフィルムを捜すうち、彼女の過去の記憶が鮮烈に蘇る。山地のゲリラ軍に極秘裏に接触した経験、その事実を隠して軍関係者と親しくなり同行取材した経験、大統領自身とのインタビュー ….。
そして、この国際法廷での証拠捜しと証言を通じて、20年の時を経て、ふたたび彼女は、当時の関係者と相まみえることになる。彼女に山で取材する ことを許したゲリラ司令官、彼女が乗っていた軍のヘリを撃墜した先住民ゲリラ兵士、何者かかから軍の秘密書類を託された女性ジャーナリスト。そし て、軍によって村ごと虐殺され、家族も皆殺しにされた中で、奇跡的に生き残った先住民の男性…。
さらにパメラの取材は、現在のグァテマラに続く。生命の脅迫を受けながら、グァテマラ市内から次々発掘される死体を調査する死体考古学者、父親が行方不明になったまま成長した少女。大量に発見された警察の 極秘文書。笑って虐殺の存在そのものを否定する大統領自身に対し、彼が当時のジェノサイドの最高責任者であったことをどう立証するか。スペイン の裁判所は、それに対してどう判断を下すのか。彼らの息が詰まるような攻防が始まる。
【予告編(英語版)】
【映画情報】
製作:Skylight Pictures
監督:パメラ・ウェイツ
アメリカ・スペイン・グァテマラ合作映画
日本語版制作:長谷川ニナ 八木啓代
1980年代軍事独裁政権下の中米グァテマラで20万人ものマヤの人々が虐殺されたという。
過去の虐殺をどう立証するのか。その責任を問うべく、スペイン・グァテマラ・ニューヨークを結んで、国際法廷での息が詰まるような攻防が始まる。
2011年度「ヒューマン・ライツ・ウォッチ国際フェスティバル」オープニング上映作品
2011年度「パリ国際人権フィルム・フェスティバル」ベスト・クリエイティブ・ドキュメンタリー 作品賞
2011年 「Politics on Film」審査員特別賞
2011年 「サンダンス映画祭」公式招待作品
2014年 「Britdoc Impact Award」受賞(社会に対し最も偉大な影響を与えたドキュメンタリー映画に与えられる賞)
配給:現在、日本語版を制作された長谷川ニナさん、八木啓代さんのご紹介で日本語版の上映、DVD販売について「憲法を考える映画の会」で制作会社のSkylight Picturesに交渉しようとしています。
詳細がわかりましたらこの欄でもご紹介したいと思いますが、上映あるいはDVDをご希望の方はこの「憲法を考える映画」のページにお問い合わせ下さい。
【関連サイト】
映画『グラニート』が描くグアテマラ集団虐殺に裁きを求める闘い(Democracy Now)http://democracynow.jp/video/20110915-3
法的に虐殺を裁くということ:映画「グラニート 独裁者に爪をかけろ!」(八木啓代さん)http://blogos.com/article/143538/
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