ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を
ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を
そのジェット機は炎上しながら学校に墜ちた…。
実際の事件を元に今の日本に問う感動の意欲作!
【上映情報】
▪️自主上映可能
▪️問い合わせ先:映画センター全国連絡会議
〒113-0033 東京都文京区本郷5-20-4 ヴィラ・アモン303
TEL:03-3818-6690 FAX:03-3811-5914
▪️貸出料:上記に直接お問い合わせを
解説
あの悲惨な沖縄戦から生き延びた沖縄県民は、今度こそ戦争のない平和な時代をと一生懸命働いた。その矢先の1959年6月30日、突然、嘉手納基地から飛 び立った米軍のジェット戦闘機が石川市(現うるま市)へ墜落し民家を押しつぶしながら、宮森小学校へ炎上しながら激突した。住民6名、学童11名の尊い命 を一瞬に奪う大惨事となった。そこはまるで生き地獄の有様だった。沖縄戦で多くの命を失った県民にとって戦後の子ども達は正に沖縄の希望の星であった。遺 族をはじめ県民の嘆き悲しみは尽きることはなく52年たった今日まで続いている。この映画はその遺族・被害者たちの証言を元に制作され、今や沖縄だけでは ない日本人全体が抱える基地・外交問題などに大きな疑問投げかける久々の社会派ドラマである。
主人公良太には、誠実で思慮ある大人の風貌で定評ある名優長塚京三が沖縄の悲劇に挑み、良太の孫で大学生琉一を演じるのは「ALWAYS三丁目の夕日」シ リーズで淳之介を好演した須賀健太。その琉一の恋人加奈役には、2013年朝のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインを射とめた能年玲奈が熱演。 さらに第10回国民的美少女コンテスト演技部門賞を受賞した福田沙紀が色を添えている。また、数倍を越えるオーデションで選ばれた沖縄の子ども達をはじめ 沖縄の映画演劇人も集結している。俊英の及川善弘が監督を担当。撮影監督は「葬式」「マルサ女」等伊丹十三作品を数多く手がけたベテランの前田米造。企 画・製作には全国ヒット作の「アンダンテ稲の旋律」の桂壮三郎があたっている。 本作は、本土の映画人と沖縄県民が力を結集し沖縄復帰40年企画作品とし全国注視の中で製作された超話題作である。
ストーリー
激しい爆音とともに米軍のヘリが沖縄国際大学へ墜落した。事故現場を見た山城良太は、52年前の石川市(現うるま市)の空を思い出していた。良太は 宮森小学生6年生で仲良しの、茂と豊と二年生の一平達と元気に遊び回っていた。新学期、担任の先生が転校生の宮城広子を紹介する。良太はほのかな恋心を抱 いた。沖縄の青い空の下で、良太の家族も、一平の家族も、広子の家族も一生懸命に生きていた。1959年6月30日、突然、米軍のジェット戦闘機が墜落し 炎上しながら宮森小学校へ激突した。悲鳴をあげながら逃げまどう子ども達、良太は広子を助けようとしたが、広子は大きな傷を負い息絶えていた。校庭には一 平の変わり果てた姿があった。悲しむように花壇のひまわりが風に揺れていた。
それから53年目の2012年、年老いた良太(長塚京三)は妻を失い娘の世話を受けている。孫である大学生の琉一(須賀健太)はゼミ仲間と共に 沖縄国際大学へリ墜落事件と宮森小ジェット戦闘機墜落事件をレポート活動を始めるが、頑なに事件の真相を語らない良太など、事件の傷跡は今も深く遺族の心 を苦しめている。琉一はゼミ仲間と共に基地と平和を考えるピース・スカイコンサートを決意するが、恋人の加奈(能年玲奈)との不和など、コンサートを前に 様々な問題が起きはじめる・・・
作品情報
制作年:2012年 日本映画 上映時間:110分
公式ホームページ:http://www.ggvp.net/himawari/
企画・製作:桂壮三郎
原案:「石川・宮森ジェット機墜落事故証言集(石川・宮森630会編)」
監督:及川善弘
脚本:大城貞俊、山田耕大 プロデューサー:本村初枝、森田勝政
配給・宣伝:ゴーゴービジュアル企画
制作協力:青銅プロダクション
映画「ひまわり」製作委員会 ゴーゴービジュアル企画・沖縄県映画センター
制作支援:映画センター全国連絡会議 大阪教映社・中国共同映画
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