山本宗補写真集『戦後はまだ…』
山本宗補写真集『戦後はまだ…』のご紹介
山本宗補 著・写真
解説:林 博史(関東学院大学教授・現代史)
彩流社 刊
この写真集、第14回憲法を考える映画の会(9月21日)に来ていただいた益永陽子さん(映画『死んどるヒマはない』の益永スミコさんの娘さん)が映画の会の時にもってきていただいたものです。
「戦争の実態は共有されてきたのか?70人の戦争体験者の証言と写真がとらえた記憶のヒダ」と本の帯にも書いてありますが、その70人のひとりが益永スミコさんです。
(映画『ニッポンの嘘』の福島菊次郎さんも70人のひとり)
証言する「戦争体験者」の写真も力のあるものですが、そのひとりひとりの証言の聞き取りの文章がスゴイ。
戦争の被害者として、よりもむしろ加害者として、何をしたのか、それが一人一人の中にどう記憶され、その人生の中で苦しい記憶になっているのかが明らかにされます。
軍人や兵士になって人を殺させられることのおそろしさ、そう教育され洗脳され、人を死なせること、殺すことを何とも思わないようになっていた自分のおそろしさ、さいなまれる痛みがここにあります。
そして何よりこうした苦しみを私たちに伝えてくれる方が、どんどんいなくなってしまっている「いま」を痛切に感じました。
益永スミコさんと福島菊次郎さんの記事のページをちょっとだけ紹介させていただきます。
性奴隷被害者の郭喜翠さんの写真と記事のページを紹介させて戴きます。
1ページ読むだけで、今の「慰安婦問題」で安倍政権、あるいは安倍さんという個人がやろうとしていること「慰安婦問題は存在しない、ことにしたい」ということがよく分かります。
ぜひこの写真集+証言の本を購入して読んでいただくか、今利用されている図書館に購入してもらうように要望するか、話題にしていただきたいです。
(上記アマゾンでこのページから購入できます)
ad
関連記事
-
「映画で憲法を考える 歴史的事実、生き生きと」(2018/2/7・毎日新聞夕刊)
「映画で憲法を考える 歴史的事実、生き生きと」(2018/2/7・毎日新聞夕刊)のご紹介 と き:
-
映画『わたしの自由について SEALDs2015』
映画『わたしの自由について SEALDs2015』 2016制作 / 日本映画 /西原孝至監督作品
-
【報告】第2回憲法を考えるちいさな映画の会
【報告】第2回憲法を考えるちいさな映画の会 本日(8月17日)予定通りきっかり15時〜19時半まで
-
影絵アニメーション映画『煙突屋ペロー』アップしました。
影絵アニメーション映画『煙突屋ペロー』アップしました。 1930年、日本が戦争に向かう時代に若
-
「辺野古・高江沖縄記録映画」製作応援
「辺野古・高江沖縄記録映画」製作応援のお願い 『標的の村』の監督の制作中作品です。 辺野古が
-
GOBAKU アメリカは誰と闘っているのか?
■戦火のアフガニスタン、イラクを果敢に取材。オバマの戦争、その実態としくみを解き明かす
-
自主制作上映映画見本市#7
自主制作上映映画見本市#7 【上映情報】 日時:2021年12月26日(日)10:0
-
国分寺9条の会10月16日
輝け憲法九条 No.118 2014.10.16. 「国分寺まつり」への出店拒否について闘う国分寺
-
【更新】『GOBAKU』『ジャーハダ』を作品紹介に加えました。
DVD『GOBAKU アメリカは誰と戦っているのか?』『ジャーハダ イラク民衆の戦い』を作品の紹介
-
「ひまわり ~沖縄は忘れないあの日の空を~」をアップしました。
ひまわり ~沖縄は忘れないあの日の空を~ そのジェット機は炎上しながら学校に墜ちた…。 実