*

琉球新報記事「海が戦場 県人犠牲」

公開日: : お知らせ, ごまめのはぎしり

琉球新報特集記事「海が戦場 県人犠牲」

海が戦場上

海が戦場下

8月13日琉球新報では「沖縄戦70年」の特集記事として1942年から1945年の戦時遭難船舶の話を3面にわたって紹介しています。

戦時下ではこのように民間の船舶が戦争に巻き込まれて沈没したと言うことを何となく知っていました。対馬丸事件という悲劇があったことも聞いていました。

しかしこの記事を見て、(沖縄関係戦時遭難船舶だけでも)こんなにも多くの民間のそれも引き揚げ船や疎開船が米軍の攻撃によって沈没し多くの犠牲を生んでいたことを知りませんでした。海の沖縄戦です。この写真の炎と煙の下、どのような阿鼻叫喚の苦しみがあったのでしょう。

いろいろなことを考えさせる特集記事でした。

「26隻、米軍が攻撃」

東京大空襲、ヒロシマナガサキ、朝鮮戦争やベトナム戦争、湾岸戦争、イラク、アフガニスタン戦争、アメリカ軍に限らず日本軍もどこの国の軍隊でも、あきらかに民間人とわかっていても攻撃ためらいもなく攻撃し、殺戮するのが軍隊なんだとあらためて感じました。何のために、「なぜ」はないのですね。

「軍事機密 事実は闇に」

戦時下においては、あるいは戦時体制下においては、自分たち(だれ?)に都合(どんな都合?)の悪いことは、ひとが何人死のうとも軍事秘密なんだなとあらためて思いました。そしていま「秘密保護法」によって、いつでもその便利な(だれにとって?)「事実を闇に」葬る道具は権力者の手にあって使い放題になるということ。

「軍事優先の住民疎開」「生存者や遺族の口封じ」

やはり連想してしまったのは5月15日、そして7月2日でしたか記者会見をしたときの安倍さんの得意そうな顔です。赤ちゃんを抱いたお母さんのイラストを中心に「邦人輸送中の米輸送艦の防護」集団的自衛権行使の筆頭にあげた事例であって、最も印象に残らせることをおそらく期待したあのイラストです。

母と子の乗っている軍艦の護衛

輸送艦(米軍艦)が民間人(邦人)を戦争からの避難のために乗せるなどあり得ないし、やらないという取り決めもあるにもかかわらず、それを批判されても二度も出してくると言うことは全く無知なのか、知っていて国民はこういう感情的な言い方をしていればだませると踏んでいるのか。

この沖縄の戦時遭難船舶の記事を見て、安倍さんが過去の戦争でどんなことがあったかもこれからの戦争が国民にとってどんな犠牲をもたらすものであるかも全く無知であるか、知ろうとしないか、想像もつかないか、それでいながら戦争できる体制、自分たちの都合の悪いことは隠し、都合良く事を運ぶのに便利な戦時体制を作ろうと躍起になっているという姑息で浅ましい姿を想像してしまったのです。

そしてまた、海に、島にどのような悲惨な戦争が在ったのかを顧みず、戦後、事実上の米軍政下に放置し、基地の島という戦時下同様な情況を押しつけ、いままたこの沖縄に力尽くで戦争を押しつけようとしているのが我が国の首相なのです。

「辺野古のブイ設置、くい打ちをもたもたせずにさっさとやれ」と防衛庁幹部を呼びつけて恫喝したのも首相だそうです。この暴走に対し、可能な限り、「人気」をおとしめ、倒閣する他ないのではないか、と思います。

琉球新報1面上 琉球新報1面下2琉球新報2面上琉球新報3面上琉球新報3面下

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

関連記事

日本と原発オモテ

映画『日本と原発』

【更新】映画『日本と原発』紹介記事をアップしました。 映画『日本と原発』 40年以上、原

記事を読む

第5回むのたけじ反戦塾案内チラシ11月23日版(修正)オモテ

第5回むのたけじ反戦塾

第5回むのたけじ反戦塾 と き:2023年11月23日(木・休)13:30〜16:30 とこ

記事を読む

ZENKO神奈川

すが官房長官、安倍首相ヤメロ!!デモ

「すが官房長官、安倍首相ヤメロ!!デモ」のご案内 日時:9月27日(土)13時30分集合 14時デ

記事を読む

空想の森映画祭

第19回空想の森映画祭

「第19回空想の森映画祭」のご案内 日時:9月13日(土)14日(日)15日(祝) 会場新得

記事を読む

「自主制作映画見本市#2」オモテ190923

自主制作・上映映画見本市#2

自主制作・上映映画見本市#2   と き:2019年9月23日(休・月)(9:30—20:0

記事を読む

20110826_hurui_001C

【更新】『ぼくたちは見た ガザ・サムニ一家の子どもたち』を作品紹介に加えました。

『ぼくたちは見た ガザ・サムニ一家の子どもたち』を作品紹介に加えました。 パレスチナ・ガザでほ

記事を読む

yjimage

One Shot One Kill

One Shot One Kill 米海兵隊・ブートキャンプ(新兵訓練所)の12週間の訓練

記事を読む

vlcsnap-2014-08-23-09h16m31s116

速報 辺野古のたたかい 2014年7月

速報 辺野古のたたかい 2014年7月 1月の名護市長選挙でも示された圧倒的な反対の声にもかかわら

記事を読む

第7回むのたけじ反戦塾案内チラシ2024年3月20日版

第7回むのたけじ反戦塾

第7回むのたけじ反戦塾 第7回むのたけじ反戦塾 日時:2024年3月20日(水・

記事を読む

7月1日デモ5

集団的自衛権行使反対市民行動のご案内

7月の市民行動のご案内 集団的自衛権行使容認に閣議決定に反対する官邸前の集会・デモに4万人とも6万

記事を読む

ad

ad


第78回「生きていてよかった」「千羽鶴」20240811案内チラシオモテ
第77回憲法を考える映画の会『生きていてよかった』『千羽鶴』

第77回憲法を考える映画の会『生きていてよかった』『千羽鶴』

第8回むのたけじ反戦塾案内チラシ2024年6月15日版オモテ
第8回 むのたけじ反戦塾(2024年6月15日)

第8回 むのたけじ反戦塾 日時:2024年6月15日(土)13:30

第76回「アトミック・カフェ」20240629案内チラシ(20240607)テスト版表
第76回憲法を考える映画の会『アトミック・カフェ』

第76回憲法を考える映画の会『アトミック・カフェ』 第76回

第75回憲法映画祭2024(2024・4・29)入稿版オモテ
憲法映画祭2024

憲法映画祭2024 「憲法映画祭2024」(第75回憲法を考

第7回むのたけじ反戦塾案内チラシ2024年3月20日版
第7回むのたけじ反戦塾

第7回むのたけじ反戦塾 第7回むのたけじ反戦塾 日

→もっと見る

PAGE TOP ↑