「平和ブランド」に傷
「平和ブランド」に傷 8月12日東京新聞記事(こちら特報部)
69年前の8月、日本人の多くが心から思ったことは、「戦争はもう嫌だ」という気持ちだったと思います。
それは世界の多くの人たちの気持ちでもあったと思います。
そのことが憲法第9条の第1項の「不戦の決意」になり、9条第2項の「戦力は保持しない」になりました。
日本人の多くはまた「軍国主義は嫌だ」と思い、「誰がこんな戦争をはじめたのか」とも考えたと思います。
満州事変など軍人が勝手に始めた戦争と思ったのですが、どうやら侵略や戦争で大儲けをした財閥が軍人を利用した、と言うことに気がつきます。つまり「軍国主義」の主役の軍人は番犬や猟犬に過ぎなかったのです。

今、安倍政権が進めている「戦争できる国」構想には三つの矢があります。
集団的自衛権を使って対外的、対国内的に直接、戦争をする国になること。
秘密保護法などによって国民を統制する軍事国家を作ること。
そして武器輸出拡大を図って軍需産業大国になって経済を立て直すこと(原発輸出も含めて)
儲け話にはなかなかそれがおかしいとはいいにくい。
あまり反対とは言い出せないと行ってる間に、警察や公安が眼を光らせ「戦争は嫌だ」「戦争はいけない」「戦争に反対」と言えなくなる世の中になります。
まして「国のために」いのちをかけて戦っている人がいるのに「戦争は嫌だ」「戦争はいけない」「戦争に反対」とは言えなくなります。
それが安倍さんのねらっている対外的なものとは別な意味での「戦争ができる国」なのでしょう。
そして軍事産業は日本の歴史においても、また世界の戦争の歴史においても「戦争をつくりだす」大きな力です。
そこに安倍さんは一番力が入っているのではないでしょうか?
憲法を考える映画の会の第9回目、『ニッポンの嘘』でカメラマンの福島菊次郎さんは自衛隊と兵器産業の内部に潜入取材し写真集を刊行したとたんに暴漢に襲われ、家を放火されます。

第9回チラシ「ニッポンの嘘」131225-3案(ユーザー設定 ).ppt
いままでもずっとそうだったのでしょうが、ひそかに戦争への道を期待してきた彼らは、安倍さんに旗振りされて守られて日本経済の表舞台に出て来ようとしています。
新聞記事写真の彼らのうれしそうな、誇らしげな顔を見て下さい。
「パリの展示会では防衛副大臣が模擬銃の銃口を人に向け、ひんしゅくを買った。模擬銃でもご法度なのだ。好戦的な平和ぼけ。そんなたぐいの人たちが武器を売り歩く。
ad
関連記事
-
-
映画『太陽がほしい』支援の呼びかけ
映画『太陽がほしい 「慰安婦」とよばれた女性たちの人生の記録』支援の呼びかけ 映画づくりにあなたの
-
-
6月21日「憲法を考える映画の会(第1回ちいさな映画会)再ご案内
憲法を考える映画の会(第1回ちいさな映画会)の再ご案内 日時:6月21日(土)14時〜16
-
-
【更新】作品紹介『アルマジロ』アップしました。
【更新】作品紹介『アルマジロ』アップしました。 作品紹介の欄に『アルマジロ』をアップしました。
-
-
映画『首相官邸の前で』 を作品紹介にアップしました
映画『首相官邸の前で』 を作品紹介にアップしました。 http://kenpou-eiga.c
-
-
第79回 憲法を考える映画の会 『映画 〇月〇日、区長になる女。』
第79回 憲法を考える映画の会 『映画 〇月〇日、区長になる女。』 ***********
-
-
【報告】「『閣議決定』で戦争する国にするな!6.17大集会」
【報告】「『閣議決定』で戦争する国にするな!6.17大集会」に行ってきました。 6月6日のFace
-
-
【更新】映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』
イラク チグリスに浮かぶ平和 戦火の人生 それでも日々はつづいていく。ジャーナリスト綿井健陽が刻み
-
-
新聞の投書「『人を殺さない』が憲法の原点」から
この1週間くらい考えていたことを少しお伝えします。個人的な感想です。 集団的自衛権の行使容認につい
-
-
【更新】「アメリカばんざい」「One Shot One Kill」の2作品を追加
戦争を考える映画 アメリカの戦争の2作品「アメリカばんざい」「One Shot One Ki
-
-
映画「裁判所前の男」
映画『裁判所前の男』 監督:松原明 2015年/日本/65分ドキュメンタリー 制作・配給:ビ


