*

小平でもで考えたこと(子供たちにどう話せるか?)

公開日: : 最終更新日:2014/07/25 ごまめのはぎしり, イベント

【報告】小平デモに5日の日、行ってきました。

デモ行進がはじまる前のスピーチの最後は親子連れでした。

お父さんの「憲法を変えるにはどうする?」という問いかけに、学校の授業で習ったという少年ははっきりと「衆議院と参議院国会議員の3分の2以上の賛成で…」と答えていました。

こんな子どもでも知っていることを知らないのは安倍さんだけですよ、そんな人が総理大臣だなんて、と言おうとしているわ

けではありません。(そう写真言いたい気持ちはまだ少こうし残ってますけど)

ああ、自分たちもこのこと同じくらいの時に、憲法のこと教わったなあ、「国会議員の3分の2以上の賛成」「三権分立」そして「戦争の放棄」。でも憲法がそもそも何であるか、立憲政治の本質とは何か教わってなかったなあ、と思いました。大学の教職課程で必須だった「憲法」の授業でもそれは教わってなかったように思う。今からでも学校の先生は自分たちでもきちんと学んで、教えなければ行けないのじゃないでしょうか。

(と思うのに、さいたま市の公民館では「9条守れ」の俳句を、「集団的自衛権で世論が割れているときに、一方の意見だけ載せられない」と掲載拒否したこと。

憲法学の先生が「『意見が分かれているから』と排除してしまえば、話し合いの場を閉ざしてしまうことになる」と言っていたことが印象に残ります。

そうです。ヘイトスピーチでも、ネトウヨの書き込みでも安倍首相の答弁でもはじめから話し合い、あるいは議論がないんですよね。

「かみ合わない」ではなくてはじめから話をするつもりもない。結論が決まっている審議会と同じで、話を聞く気ははじめから無い、それが「言論に府」で当然のように行われている貧困さ、卑怯さにたくさんいる国会議員は何をしているのだろう?あなたたちは何をする人なんですか?

橋本治寄稿「疑問を忘れた日本人」上

橋本治寄稿「議論を忘れた日本人」下

【集団的自衛権を子どもにどう説明するか?】

さて、デモをしながら、子供たちにどのように今の憲法の危機や集団的自衛権が憲法違反であることを話したら分かってもらえるかなと考えていました。

ケンカをする、あるいはケンカでなくても、いきなり殴りかかって来られたら応戦するよね。これはまあ「正当防衛」で、たとえば相手が打ち所が悪くて死んだとしても、「正当」が認められればまあ罪にはならないでしょう。これが個別的自衛権。(日本国憲法ができたときには、察するに大多数の人がもう戦争はこりごりだと思っていたので、戦争を無くすためには、ガンディーの「無抵抗主義」と同じように「武装しない」と言うことしかない、と案外多くの人が思っていたのではないかと思います。だから「正当防衛」の自衛隊も十分戒めをもっていて「必要最小限度」だったのでしょう。多くの戦争が「正当防衛」や攻撃される「おそれ」を建前に始まったものですから)

さて「集団的自衛権」です。これは、ケンカ、あるいは戦争だから殺しあいをしているところへ割り込んでいって、自分はこっちの人と親しいのだからケンカを買って出る。これが集団的自衛権。

そんなケンカで相手を殺してしまったら(ケンカでなく戦争ですから確実に殺し合いになりますが)、正当防衛の理屈は成り立ちませんよね。完全に犯罪です。ケンカしている相手だって突然関係ない人間が明らかに殴りかかってくるのだから「敵」と思ってグルになっていると思って殴り返すよね。

その「親しい関係」の「親しさ」って言う「集団的」関係も問題だ。

「いつも守られているばかりじゃ何だからたまには…」という程度のものか、そりゃクラス一番の腕力ある彼だって、時々お前行ってこいよ、おれに守ってほしいならば、お前もたまには戦えよ、俺が気にくわないと思っているあいつ、何かというと言うことを聞かないで「はむかう」あいつは殺したっていいんだ、と言いかねない。

これまで何遍もそう言って弱いものイジメをしてたくさんの人を殺してきたのが「親しい仲間」=集団なのです。

【私は暴力が嫌いです】

子どもの頃から、私は戦争が恐かった。戦争をするような国や社会が嫌いだった。そのおおもとに何があるかとたどっていくと「暴力がきらいだ」と言うことがあることに気がつきます。

「腕力がふるえる者が大きな顔が出来て、人に命令できる」

(暴力的な行為、ヘイトスピーチも、街宣車も、嫌いなのはそこに何の話し合いも議論もしようという気持ちが表れていないでただただ罵声と大きな音で遮れば良いと思っている人たちの声だからです。)

「力があるものが勝って、力の無いものはいつまでもそれに従う」そんな社会だったら今まで積み上げてきた民主的な社会は後戻りしてしまう。人類が創ってきた文化と未来を壊してしまうことなのです。

【日本国憲法が好きです】

どうして自分はこんなにも日本国憲法が好きなのかな、と言うことも考えました。

なぜ好きなのかと言えば、暴力を排して未来を創ろうとしているからです。暴力は話し合いとか議論とかの対極にあるものです。日本国憲法がめざしているものは話し合いや外交や文化の交流と言ったそれぞれ違いを認め尊重したところで工夫し、努力して暴力を排して平和な世界を創っていこうとするものです。

そうした理想を実現しようとする方にくみしたいと子どもの頃の私は戦争のはなし、憲法の話を聞きながら思うようになったのだと思います。

力が強い方が勝ち、回りの国より如何に暴力を振るえるかを競ったところから平和は生まれません。不信感と恐怖心がかえって暴力を生みます。戦争は最大の暴力です。

デモに参加した子どもの姿を遠くから見ながら「この子にどんなふうに話していけるか」と考えました。それは子どもだった私に親や戦争を経験した大人たちが話していたこと、伝えようとしていたことかもしれないと、ふと思いました。

 

 

 

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

関連記事

「自主制作映画見本市8」20220313オモテ

自主制作・上映映画見本市#8

自主制作・上映映画見本市#8   自主制作映画見本市 #8  日時:2022年3月13日 (日

記事を読む

10月14日報告集会用チラシ(1010版その2)

あいちトリエンナーレ《表現の不自由展:その後》再開を明日につなげる報告集会

『あいちトリエンナーレ 《表現の不自由展:その後》』再開を 明日につなげる 表現ネット10月14日

記事を読む

i-img900x1200-1706947972728oc3ycr

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (127) 論考「映画は憲法をどのように映してきたか」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (127) 論考「映画は憲法をどのように映してきたか」 (

記事を読む

buryoku

シンポジウム 「武力で平和はつくれない」

シンポジウム 「武力で平和はつくれない」のお知らせ シンポジウム 「武力で平和はつくれない〜集団的

記事を読む

ぼくたちは見た4

「第2回憲法を考える映画の会ちいさな映画会」のご案内

「第2回憲法を考える映画の会ちいさな映画会」(試写会)のご案内 「第2回憲法を考える映画の会ちいさ

記事を読む

米倉斉加年

米倉斉加年「戦争とは人が人を殺したり殺されたりすること。平和とは、人が生きられるということ」

米倉斉加年「戦争とは人が人を殺したり殺されたりすること。 平和とは、人が生きられるということ」 転

記事を読む

7月1日官邸前

市民の運動、活動について考えたこと

市民の運動、活動について考えたこと 7月1日に考えたこと。個人的な意見です。  

記事を読む

UNHCR難民映画祭2018

【上映会】UNHCR難民映画祭2018

UNHCR難民映画祭2018 【2018年スケジュール 】 イタリア 文化会館(東京):

記事を読む

イベント「新たな対抗運動の可能性—台湾・ひまわり革命」表 のコピー

イベント「新たな対抗運動の可能性—台湾・ひまわり革命」参加者募集

イベント「新たな対抗運動の可能性—台湾・ひまわり革命」参加者募集   日時:2014年9月2

記事を読む

no image

20代から30代の若者は69.7%が集団的自衛権の行使容認に反対

「20代から30代の若者は69.7%が集団的自衛権の行使容認に反対」(世論調査)から 19日朝

記事を読む

ad

ad


あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった―カウラ捕虜収容所からの大脱走
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (247) テレビ『あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった―カウラ捕虜収容所からの大脱走』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (247) テレビ『あの日、僕

シリーズ戦争と女性
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (246) 「シリーズ戦争と女性」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (246) 「シリーズ戦争と女

現在映画評論
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (245) 書籍『現在映画評論』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (245) 書籍『現在映画評論

Matsukawa_Incident
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (244) テレビ『衝撃の昭和事件史 松川事件』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (244) テレビ『衝撃の昭和

『シリーズ激動の昭和 3月10日~東京大空襲 語られなかった33枚の写真』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (243) 東京大空襲のテレビドラマ2本

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (243) 東京大空襲のテレビ

→もっと見る

PAGE TOP ↑