憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (109) 『不撓不屈』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (109)
『不撓不屈』
(初出2006年6月19日掲載・H.O.さん記)
原作から学び感じるところが多く、6月17日からの劇場公開にあたりぜひ観てみたい映画です。
原作は実在する税理士の中小企業に対する指導に対して、
国税局がそれは脱税指導であるとの嫌疑をかけ、裁判になった話です。
脱税は非難されることですし、まして税理士がその指導をすることは許されません。
しかし、国民に課せられる税金は法律で要件が定められなければなりません。
この租税法律主義は憲法にも謳われており、税務当局は税務行政を恣意的に執り行ってはならないのです。
主人公の税理士はこの考え方に基づいて国税庁と敢然とたたかったのです。
建築士、公認会計士など専門家の倫理が問われる事件が頻発しているなかで、
国民の安全と財産の確保のための専門家の役割とあり方が注目されています。
人権尊重という憲法の理念を実現していく上で極めて重要な問題です。
この映画は、税理士の役割や税務行政をめぐる問題点を通してこうしたことを考えさせてくれるものと思います。
【映画情報】
2006年6月17日(土)より [シネマスクエアとうきゅう]他全国ロードショー。
1時間59分。
原作:高杉良
監督:森川時久
出演:滝田栄、松坂慶子、三田村邦彦、その他
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