*

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (17) 『誰がために鐘は鳴る』

公開日: : 最終更新日:2025/09/25 シネマDE憲法, 作品紹介

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (17)
『誰がために鐘は鳴る』
(初出2004年9月6日掲載 H.T.記)

17誰がために鐘は鳴る

アメリカの文豪アーネスト・へミングウェイ(1899-1961)がスペイン内戦(1936-39)を舞台に描いた名作の映画化。
ゲーリー・クーパーとイングリッド・バーグマンによるロマン映画として知られているが、背景となっている史実がダイナミックである。
スペインでは1931年に王政が倒れ、共和制が樹立された。
1936年の選挙では、共和党、社会党、共産党等によって人民戦線政府が成立した。
しかし、ファシズム独裁や王政を望む勢力はこれを不満として軍人のフランコが武装反乱を起こし、激しい内戦になった。
ナチス・ドイツとムッソリーニ率いるイタリアは反乱軍を支援した。
この時のドイツ空軍によるスペインの都市・ゲルニカへの無差別爆撃を描いたのが、ピカソの「ゲルニカ」。
米英仏はそれぞれの思惑から不干渉政策を採った。
これに対して、世界各国から知識人や労働者が義勇兵(国際旅団)としてスペイン政府の支援におもむいた。
行動派であるヘミングウェイも義勇兵・ジャーナリストとして参加した。
しかし、結局、物量に勝る反乱軍は勝利し、人民戦線政府の倒壊に成功する。

映画では、ゲーリー・クーパー演じる米人スペイン語教師の義勇兵ロバート・ジョーダンが主人公。
ジョーダンは、フランコ側の占領地域に潜入し橋梁などの重要施設を爆破する任務を与えられる。
そして、この地域でスペイン娘マリアに出会い、任務遂行のわずかの期間にマリアと激しい恋に陥る。
やがてジョーダンは、馬に乗って逃げる時、転落して足の骨を折ってしまう。
彼は、マリアやみんなを助けるために、残って敵と戦う道を選択する。

歴史と向き合って生きた故の国境を越えた愛と死。最後に鳴り響く鐘の音はレクイエムに過ぎないのだろうか。
ヘミングウェイは書いている。
「誰がために鐘は鳴ると問うなかれ。そは汝の弔いのために鳴る」

【放送】 NHK・BS2 9月9日(木)深0.00~2.43
【年代、国】 2001年 アメリカ ユニバーサルスタジオによるワールドプレミア版 (原作 1943年 アメリカ)
【原題】 For whom the bell tolls
【監督】 サム・ウッド
【出演】 ?ゲーリー・クーパー インクリッド・バーグマン エイキム・タムロフ カティナ・パキシノー
【原作】アーネスト・へミングウェイ

 

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

関連記事

167孔雀 我が家の風景

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (167) 『孔雀 我が家の風景』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (167) 『孔雀 我が家の風景』 (初出2007年3月1

記事を読む

NAGASAKI・1945~アンゼラスの鐘~

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (63) 『NAGASAKI・1945~アンゼラスの鐘~』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (63) 『NAGASAKI・1945~アンゼラスの鐘~』

記事を読む

124テレビ「純情きらり」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (124) テレビ「純情きらり」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (124) テレビ「純情きらり」 (初出2006年8月28

記事を読む

120NAGASAKI・1945~アンゼラスの鐘~

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (120)

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (120) 映画「NAGASAKI・1945~アンゼラスの鐘

記事を読む

255『闇の子供たち』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(255) 映画『闇の子供たち』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(255) 映画『闇の子供たち』 (初出2008年8月11日

記事を読む

第53回「ニジノキセキ」20191026コピー3

映画「ニジノキセキ─「4.24」の未来へ、七色の架け橋─」

映画「ニジノキセキ─「4.24」の未来へ、七色の架け橋─」 第53回憲法を考える映画の

記事を読む

87

八十七歳の青春 市川房枝生涯を語る

映画「八十七歳の青春 市川房枝生涯を語る」 1981年制作・120分・村山英治監督

記事を読む

main

消えた画 クメール・ルージュの真実

消えた画 クメール・ルージュの真実   解説 『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』な

記事を読む

flyer_omote_s

オマール、最後の選択

オマール、最後の選択   映画『オマール、最後の選択』について 主人公のオマールは、

記事を読む

苦い涙の大地から

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(2) にがい涙の大地から

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(2) にがい涙の大地から (2004年7月5日掲載)

記事を読む

ad

ad


257生きものの記録
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(257) 映画『生きものの記録』 (初出2008年8月25日掲載・蓼沼紘明 記)

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(257) 映画『生きものの記録

mv37304_847427a9883eb57f4a87f22af78acfa1dc8d1
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(256) 映画『アメリカばんざい crazy as usual』」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(256) 映画『アメリカばんざ

255『闇の子供たち』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(255) 映画『闇の子供たち』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(255) 映画『闇の子供たち』

254おいしいコーヒーの真実
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(254) 映画『おいしいコーヒーの真実』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>(254) 映画『おいしいコーヒ

1930652-01
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (253) テレビ『シリーズ 証言記録 兵士たちの戦争』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (253) テレビ『シリーズ 

→もっと見る

PAGE TOP ↑