憲法映画祭2016 5月1日
公開日:
:
最終更新日:2016/06/08
「憲法を考える映画」について, お知らせ, イベント, 上映会 憲法映画祭
憲法映画祭2016
と き:2016年5月1日(日)11時〜19時
ところ:東京体育館第1会議室 渋谷区千駄ヶ谷1-17-1
プログラム
11時30分 「映画 日本国憲法」
13時30分 お話「世界の中の日本国憲法」もと朝日新聞記者伊藤千尋さん
14時45分 「ありふれたファシズム」
17時20分 「ショック・ドクトリン」
一日券 一般 1800円 学生 1500円
一回券 一般 800円 学生 500円
【作品解説】
11:30〜12:50 映画 日本国憲法
この映画は、海外からの視点で日本国憲法をとらえていて、その世界史的な価値を、あらためて私たちに気づかせてくれます。
憲法は多くの犠牲を払って私たちが人類の歴史の上に築きあげてきた日本の文化です。
そのような人類にとっても国際政治にとっても価値あるものを、どうして国の「政治」の中だけに押し込めて都合良く変えようとするのでしょうか。
この映画を見ると、私たち日本国民は日本国憲法を守り続けてきたことを、もっと誇りをもって世界に訴え、拡げていかなくてはという気持ちになります。
14:45〜17:00 ありふれたファシズム 野獣たちのバラード
“ファシズムは…あなた自身の心の奥にもある!”
「この映画の目的は、ファシズムをあの時代の典型的な現象として理解し、その根拠を明らかにし、当時の普通のドイツ人の精神を証明し、なぜ彼らがヒトラーに従っていったか、いかにしてナチズムが彼らの弱点を見いだし、それをうまく利用したかを説明することにあった。
我々はこの映画を見る人と共に、ファシズムについて、ファシズムを生み出す土壌について、人間を野獣に変えることによって人間を破壊していくやり口について考察し、人間が人間であるために何がなされねばならぬかを深く考えたいと思う。」(監督ミハイル・ロム二)
17:20〜18:40 ショックドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く
20世紀の一時期、世界は資本主義から社会主義へ移行し、より平等な社会がやってくると信じる人々がいた。
しかし実際は、歯止めのきかない貪欲な資本主義が甦ってきた。
新自由主義と言われるものである。
1970年代に台頭した暴力的「市場原理主義」の路線は、癌のように浸潤し増殖していった。
ナオミ・クラインは『ショック・ドクトリン』で、その歴史ーチリのクーデターに始まってソ連の崩壊、イラク戦争等の歴史的なショック(惨事)の実体を暴いた。
1%が99%を支配する世界がどうしてつくられたのか。映画は、そのまま3.11後の日本の現実と重なる。
【憲法映画祭2016について】
憲法を考える映画の会を始めたのは2013年4月のことです。
その前年の12月、安倍政権が政権を取って憲法「改正」を言い始めました。
私 たちはその時、2012年4月に自民党がつくった「日本国憲法自民党草案」をはじめて読んで、こんな「改正」案を作っている政党が憲法改正案を作ったら大 変なことになる、絶対にそれを止めなければならないと考えました。そうして自分たちに出来ることは何かと考えて始めたのが、この「憲法を考える映画の会」 でした。
その気持ちはいまも変わっていません。
そうして出来た憲法を考える映画の会は、3月の映画会で24回目を迎えました。
自 分たちの活動の一つの形として映画を見て憲法を考える、話し合いの機会をもつと言うことで続けたですが、残念ですが、自民党公明党は、その後「秘密保護法 制定」「集団的自衛権の行使容認の閣議決定」「安保関連法施行」とますます平和憲法を無視し、戦争が出来る国へとひた走っていてそれを止めることは出来て いません。この夏に予定している参議院選挙で2/3をとれば、いよいよ憲法改正案上程へ、安倍首相の任期中に改正をと、言う動きがまことしやかに語られて います。
そこでこの5月1日、第69回目の憲法記念の日を前に、私たちはこれまで続けてきた「憲法を考える映画の会」で上映した作品の中から、まさに「いま、日本国憲法から考える」映画を選んで憲法映画祭という形で拡大「憲法を考える映画の会」を開くことを計画しました。
いままで24回、上映した31本の作品の中から3本の映画を選びました。
『映画 日本国憲法』『ありふれたファシズム』『ショック・ドクトリン』です。
そ れぞれの作品を選んだ意図、ねらいについては、またご紹介させていただきます。そしてこれらの間にいままでプログラムの選定や資料の提供でご協力いただい てきたもと朝日新聞記者の伊藤千尋さんにお話ししていただきます。伊藤千尋さんにはその豊富な海外取材経験から「世界の中の日本国憲法」というテーマでお 話しいただこうと考えています。
それは、平和憲法は日本が「戦争をしない」と言うことだけ にとどまらず、もともと世界から戦争をなくすという未来に向けた憲法であるということをあらためて訴えていきたいと考えるからです。まさに「誰の子どもも 殺させない」世界の人々が殺し合わないたことをめざした憲法なのです。
さらにこの「憲法映画祭」を一つの転機として考えていることがあります。
私 たちは、これまで24回の憲法を考える映画の会を、どのような映画を見てどんな話をするか、いまみんなが話し合いたいと思うことにふさわしい映画はどのよ うなものかを検討し、探し、試写し、どのような映画会にするか話し合って続けてきました。おかげさまで映画の会に来ていただく方が増え、少しづつ安定した 映画会にすることが出来ました。
映画会を続けたことによって学んだこともたくさんあります。
たとえば憲法が第9条の非戦平和だけでなく、戦争、国際情勢、核の問題、人権、報道の自由、知る権利、民主主義、差別と闘うこと、教育の問題に深く関わっていてそれらをより深めて考えていくために、伝えていくためにそれぞれ映画が存在することを知りました。
そこでこれからの私たちの進めていくこととして、こうした映画を使った上映と話し合いの場作りをもっともっと広げていく努力をしていきたいと考えています。
たとえば地方で、たとえば人数の小さな会を開くときにも、もっと映画を活用して私たちがこれまでやってきたように映画をいっしょに見たところからその感想を出し合い、それぞれが考えたこと、考えていることを話し合っていく場作りにしていくことを考えています。
ここに自分たちで上映会が出来る映画がある、私たちの映画がある、これらの映画を使って人に呼びかけ集まってもらえる映画があるよ、そうした呼びかけが出来る様なものを5月1日の憲法映画祭までに作って提案し、その後、そうした拡げる活動に取り組みたいと考えています。
いっしょにそうした場を作って拡げていきましょう。
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