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『もう一つの約束』

公開日: : 上映会, 人権を守る憲法, 作品紹介

『もう一つの約束』

2014年 韓国映画 115分 キム・テユン監督

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【上映情報】

朝鮮学校で映画鑑賞 ふれ愛コリア上映会『もうひとつの約束』レイバー映画祭で全員泣いた!!(2016/11/19・大師前駅)のご案内
と き:2016年11月19日(土)18:30~(受付18:00~)
ところ:東京朝鮮第四初中級朝鮮学校(足立区興野1-18-12・東武大師線大師前駅)
映 画:韓国映画『もうひとつの約束』
料金:1,000円(高校生以下無料)
企画:ふれ愛コリア映画上映会 
連絡:dai4ouen@gmail.com
HP:https://www.facebook.com/events/1743598805963272/
 

なぜ娘が白血病に?今なお進行中の韓国労災裁判の映画化!巨大企業に立ち向かった遺族たちの告発、働者の

2014年2月、1本の映画が韓国で話題を集めた。サムソン電子の半導体工場での労災裁判を描いた「もうひとつの約束」である。
サムソンといえば、韓国のGDPの2割を稼ぎ出し、その資金力で韓国経済の隅々にまで影響力を行使するトップ企業である。そんなサムソンの恥部を告発する映画が製作されるとのニュースに、業界投資家は二の足を踏んだ。劇場も同様に、サムソンを向こうに回すことを恐れ、相次いで上映を見送った。
にもかかわらず一般の人々の出資で映画は製作され、自主上映会運動が巻き起こるなど、社会現象となった。軍事独裁から民主化を勝ちとった韓国の民衆は、抑圧の主体が資本へと移った今も、不正と闘うことをあきらめない。巨大企業に素手で闘いを挑むかのごときこの映画に、日本の私たちは何を学ぶことが出来るだろうか。(もうひとつの約束製作委員会ホームページより)http://jimakusha.co.jp/1yakusoku/introduction.html

 

【あらすじ】

江原道・束草(ソクチョ)のタクシー運転手、ハン・サング(パク・チョルミン)は妻と2人の子供と、平凡ながら幸せな家庭を築いていた。娘のユンミ(パク・ヒジョン)が韓国随一の企業、ジンソン電子の半導体工場に就職したことに、家族も誇らしげだ。ところがほどなく、ユンミの体に異変が現れる。ジンソンの社員が見舞金を手に一家を訪れ、辞職願と労災申請放棄の覚書にサインを迫る中、ユンミは22歳の生涯を閉じる。病名は急性骨髄性白血病。

 

【制作ノート】

この映画は、サムソン電子半導体工場で働くうち、白血病を患って2007年に22歳で他界したファン・ユミさんの父親、ファン・サンギさんの裁判闘争を元に、キム・テユン監督が取材し、脚本化した。

サムソン電子は、半導体の製造過程で使われる有機溶剤に人体に有害な化学物質が含まれている事実を工員はおろか弁護士にさえ、企業機密だとして明らかにしなかった。その結果、複数の労働者が急性骨髄性白血病やリンパ腫といった稀病を発症した。被害者5人が2007年から二度にわたり、勤労福祉公団に労災を申請するも、全員が不承認の通知を受けたため、2009年、労災認定を求めてサムソン電子を提訴。2011年にファン・ユミさんら一部について労災が認められるが、全面的な解決には至らず、裁判は現在も継続中である。サムソン側は2014年4月に謝罪声明を出したが、因果関係については否認を続けている。

韓国では国内総生産(GDP)の約2割をサムソン・グループが占めると言われ、就職先人気ランキングでは常に上位を占める。その一方で、その経営多角化が個人経営の小売店や中小企業の経営を圧迫していることや、政権との癒着など経営倫理上の問題、また労働組合の結成を禁じていることから、同時に最も国民の反感を買っている企業でもあると言われる。この映画は当初、サムソン・グループのキャッチフレーズである〈もうひとつの家族〉をタイトルにする方向で製作が進められたが、上映前に「もうひとつの約束」に改題された。

製作資金は、韓国映画史上初のクラウドファンディング方式を採った。ファンディングに参加した個人の数は1万人にのぼり、中にはサムソンの社員、サムソンの半導体研究者もいた。

監督のキム・テユンや主演のパク・チョルミンもギャラを寄付したという。

【映画情報】

出演:パク・チョルミン、キム・ギュリ、パク・ヒジョン、イ・ギョンヨン

企画・脚本・監督:キム・テユン

【ホームページ】

http://jimakusha.co.jp/1yakusoku/introduction.html

【感想】

・    いろいろなことを考えさせる映画でした。

・    まず第一に考えたのは福島原発事故後の東電の対応です。それから主に60年代、水俣病など日本が公害をまき散らしたときの企業(チッソ)などの対応、行政あるいは国の対応。

・    それから日本で採算が合わなくなってアジアなどへの公害輸出したとき日本企業の対応もきっと同じようなものがあったのではないかと想像されます。

・    いずれも利益第一主義、そこで働く人間のことなど知ったことでないという態度、自らの利益権益を守るためには国やマスコミや司法・警察も巻き込んで何でもやる、文字通り札びらで顔をたたいて従わせる。

・    「ようするに最後は金目でしょ」と言ってのけた環境庁長官もいました。まさしく今の自民党のすっかり国民をなめてかかっているそんなことまで連想させてしまうのです。

・    事実に基づいているとは言っても、おそらくわかりやすく見せようとしてつくっている部分はあると思いますが、韓国も日本も弱い立場にいる人、あるいは社会問題として同じような問題や悩みを抱えていることがわかりました。労務管理のこと、労働組合のこと、マスメディアのこと、大企業の言論統制、企業による国家権力利用・操作、裁判の不正とくに貧困にさらされている市民レベルで、資本に対してどう対抗していくかはこうした映画を通してより密になっていくことができるのではないでしょうか。

・    日本人に対しても、こういうことがあるのだ、ずっと企業はこのようにやってきたし、今でもそれは続いていると言うことを知らしめるものになると思います。

・    国と国との間では緊張状態などと半分以上つくられたところでの関係が言われていますが、市民と市民とで、同じ問題に立ち向かっていく上でどうすることができるのか、そうしたことを考えられる映画だと思いました。

・    原発事故、秘密保護法、と今まで以上に国民の目から隠そうという動きが強まりそれはとうとう法律によって何を隠しても良いという状態になってしまいました。今後、企業、役所、軍部はますます都合の悪いことを隠す体質が保障され、不正や人権侵害や自由の制限、非人間的なことが起きてもすべて隠蔽されそれを覆えせない政治体制や社会ができあがっていきます。そういう社会をつくってしまったことが政治家自身に自分たちを破滅に追い込んで行くことを早くわからせなくてはなりません。

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