映画「流血の記録 砂川」
流血の記録 砂川
1957年制作 日本映画(ドキュメンタリ−) 57分
亀井文夫 監督作品
【上映の案内】
と き:2016年8月12日(金)~19日(金)まで(月曜休館)
第1回:10:30、第2回:12:30、第3回:14:00、第4回:15:30
ところ:府中市美術館講座室
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/access.html
〒183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
内 容:砂川闘争を記録した戦後社会派ドキュメンタリーを代表する作品(1957年、56分)
問合せ: 府中市美術館
〒183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
電話:042-336-3371(代表)
e-mail:bijyutu01@city.fuchu.tokyo.jp
【映画の解説】
日米行政協定による一片の命令で、砂川の人々は祖先代々の土地を追われることになった。農民たちの必死の抵抗も警官隊の出動で破られ第一次測量を許す。 そして昭和三十一年十月、砂川の町には全国から応援に集ってきた数千の労働組合員や全学連の学生たちの姿が見られた。 強制測量が始まり、数日間は小競合いが続く。
ついに十月十二日、千三百の警官隊出動。
ピケ隊はもみくちゃにされ、数多い負傷者が出る。翌十三日、武装した警官隊は細雨をついてスクラム陣の中に おどりこんだ。
警棒の突撃、乱打と鉄カブトの頭突き。殴り合い、突き倒し、砂川の町は地獄の様相を呈するのだった。
世論は警官隊の暴行と政府の無策にわきかえり、十四日夜、ついに今年度の測量中止が発表された。
【作品解説動画】
http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E6%B5%81%E8%A1%80%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2+%E7%A0%82%E5%B7%9D
(日本のドキュメンタリー 政治・社会編 DVDBOX 作品紹介(2) )
【制作スタッフ】
監督:亀井文夫 1956年/55分/16mm/白黒
制作:日本ドキュメント・フィルム/
企画:砂川斗争記録映画製作委員会/製作:大野忠/
撮影:武井大・植松永吉・城所敏夫・勅使河原宏・大野忠・亀井文夫/
編集:亀井文夫・渡辺正巳・豊富靖・岸富美子/
録音:奥山重之助・大橋鉄矢・大野松雄/
音楽:長沢勝俊/進行:斎藤茂夫/解説:寺島信子
1955年~1956年の東京都下砂川の米軍基地拡張反対闘争を描く。
「心に杭は打たれない」を合言葉に、地元農民が労組・学生・文化人と
一体になって武装警官隊と対決し、勝利をかち取るまでの日々。
亀井監督とスタッフ(若き勅使河原宏も参加)は農家に泊り込み、
労組員や学生と生活を共にして撮影した。
亀井文夫【かめい・ふみお】
1908年福島県原町(現・南相馬市)生まれ。
1928年、文化学院大学部を中退しソビエト・レニングラード映画専門学校に留学。
肺結核を発病し1931年帰国。
1933年PCL(後の東宝)に入社。文化映画部で『怒濤を蹴って』(1936)『上海』(1937)などの構成・編集を担当。
陸軍省の依頼で制作した『戦ふ兵隊』(1940)が “厭戦的” として上映禁止になり、1941年には治安維持法違反の容疑で逮捕される。
敗戦後も天皇の戦争責任を示唆した『日本の悲劇』(1946)が吉田茂首相の逆鱗に触れ上映禁止となるが、山本薩夫と共同監督した初の劇映画『戦争と平和』(1947)が大ヒット。
東宝争議で退社し『無頼漢長兵衛』(1949)などの劇映画を手掛けた後、1954年日本ドキュメントフィルム社を創立し、『基地の子たち』(1953)『生きていてよかった』『流血の記録 砂川』(1956)『世界は恐怖する 死の灰の正体』(1957)『人間みな兄弟 部落差別の記録』(1960)など、一貫して反戦・反核・反差別の立場から社会的問題作を発表する。1970年代には古美術店を開業し一線を退くが、『みんな生きなければならない』(1984)で監督に復帰、2時間45分の大長編『トリ・ムシ・サカナの子守歌』完成直後の1987年逝去。
(以上「短編映画研究会」(http://d.hatena.ne.jp/tancho/20070815/p1)より
【DVD購入先】
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