*

陸軍

公開日: : お知らせ, 上映会, 日本の戦争

陸軍

木下恵介監督 1944年 87分

【上映の機会】

「戦争と原発と人権を考える映画会」
と き:2016年8月10日(水)午後5時半~
ところ:参議院議員会館 講堂(地下鉄永田町・国会議事堂前駅下車)
映 画:「陸軍」(木下恵介監督・1944年・87分)
入場無料

img_0 51WVbeVXe0L._SL500_AA300_

【映画の解説】

陸軍』(りくぐん)は、1944年(昭和19年)公開の日本映画木下惠介監督の第4作。木下が戦前に撮った4本中、最後の作品。戦時下(第二次世界大戦)に、陸軍省の依頼で製作されたもの。作品の冒頭に「陸軍省後援 情報局國民映画」という表記がある。太平洋戦争の開戦日からほぼ3周年にあたる日に公開された。

白黒、スタンダード・サイズ

朝日新聞』に連載された火野葦平の小説を原作に、幕末から日清日露の両戦争を経て満州事変に至る60年あまりを、ある家族の3代にわたる姿を通して描いた作品である。

時期的に考えても当然、国策に沿った戦意高揚・銃後の意識を鼓舞するという目的が、映画製作を依頼した側にはあったはずである。ストーリー展開もキャラクター設定も、そういう意図から外れてはいない。しかし、細部の描写はときどきその本来の目的を逸脱しがちであり、最後のシークエンスで大きく違う方向へと展開する。その場面を見る限り、この作品を国策映画と呼ぶことは難しい。結果として、木下は情報局から「にらまれ(当人談)」終戦時まで仕事が出来なくなったと言われている。このために木下は松竹に辞表を提出しており、原恵一監督による2013年の映画『はじまりのみち』はその前後の出来事を基にしている。

最後のシークエンスでの、田中絹代を追い続ける撮影は有名なものである。

【ストーリィ】

「慶応二年 九州小倉の城下は 長州藩の奇兵隊に攻めこまれた その頃下関海峡には 米英蘭仏の軍艦が眈々と日本攻撃の機を窺っていた かかる折も折 国内には兵火があがり 兄弟牆に閲げの有様はまことに日本の危機ではあった」。

戦火に下にあった小倉城下で質屋「高木屋」を営む友助は、避難のための荷造りに家人をせかしていた。そこに藩士の竹内喜左衛門が傷ついて駆け込んで きた。介抱してくれた家人に「ワシは藩のために忠義を尽くすが、これからはもっと大きなものに忠義を尽くす時代がやって来る」と言い、預けていた水戸光圀大日本史』を高木家に寄贈すると息子の友之丞に言い残して戦陣に散った。

日清戦争のあと、『大日本史』を虫干ししながらその話をする友之丞に、三国干渉の 話がもたらされる。理不尽な干渉と怒りをもった友之丞は、昵懇(じっこん)にしてもらっている山縣有朋に直談判に上京する。まもなく友之丞がキトクとの電 報が高木家にもたらされた。上京した息子の友彦に、山縣から聞かされた話をして「天子様が一番苦労しなさっている。それを小賢しくも口を出して恥ずかし い」と説く。天子様が下さった「五ケ条」はありがたいという。そして宮城に行っていない友彦を叱りつけ、一番に行くところだと諭す。友彦が宮城から帰ると父は「軍人になれ」と遺言して狭心症で死んでいた。

日露戦争に大尉として出征した友彦だったが、病気で前線に立つことは出来なかった。その悔しさを負傷した戦友の仁科に愚痴るが、身体は何もならなかった。またそのことがいっそうお国のため、天子様のために尽くす気持ちを強くする。

それから10年。まじめ一徹な友彦は、周囲の人たちとことあるごとに衝突する。傾いた家業の立て直しに助力してくれた「小松屋」との雑談で徳川好敏、日野熊造両大尉の初飛行の話が出て「飛行機など戦争に役立つか」と言うのに腹を立て、「軍のやることに間違いはない」とケンカして話はご破算。妻も賛成してくれて、 質屋をたたんで雑貨商に商売替えをした。工場で教官をする話は意固地な性格が邪魔をするが、櫻木のやさしさに触れて引き受ける。友彦の息子・伸太郎は大人 しく優しい性格の男の子で橋から飛び降りることもできないと虐められる。それでも母・わかに厳しく育てられ、小倉連隊に入隊した。友彦が戦えずに終わった 負い目から、わかは「男の子は天子様からの預かりもの」と二人で喜ぶ。元寇から神風の話を工員たちに話した後、神風が吹かなかったら敗れていたという櫻木を卑屈だといって喧嘩別れしてしまう。

やがて満州事変。上等兵になった伸太郎が帰宅して息子と戦友なので櫻木と和解してくれという。櫻木は上海での激戦を聞かされ、息子を心配すると、仁 科に激怒される。慎太郎が和解に現れ、櫻木から「戦友はいいな」といわれると「日本中が戦友だ」と諭される。電話で伸太郎たちにも出陣の命が下ったことが 知らされる。肩を叩いてもらいながら「ひたすら大君に捧げたてまつらなければならない」「五ケ条」が大切と励ます。

翌朝、近所の人に「泣くから見送りに行かない」という。店に一人で五ケ条(軍人勅諭)を復唱する。わかの耳に軍隊ラッパが響いてくる。いてもたって もいられなくなったわかは、ラッパのする方向をめざして走り出し、大行進の中で息子の姿を探し、群衆をかき分け、涙ながらに伸太郎の姿を追い続ける[4]。「父母の慈愛に抱かれて/男子となりて幾年ぞ…」という歌が重なる。

【スタッフ】

【キャスト】

(以上 ウィキペディア映画「陸軍」より)

 
https://www.youtube.com/watch?v=ywcDZp1hI2U
【DVD販売】

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

関連記事

第7回小映画会「言わねばならないこと」20190702

テレビドキュメンタリー番組『言わねばならないこと─新聞人 桐生悠々の警鐘』

テレビドキュメンタリー番組『言わねばならないこと─新聞人 桐生悠々の警鐘』 【上映情報】

記事を読む

アメリカばんざい

アメリカばんざい Crazy as usual

アメリカばんざい Crazy as usual 格差社会の底辺から、戦場へと押し出されてゆくアメリ

記事を読む

第3回憲法と市政を考える映画会「白バラの祈り」230128(黒地版)

第3回「憲法と市政を考える映画会」@立川 『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最後の日々』上映会

第3回「憲法と市政を考える映画会」@立川 『白バラの祈り ゾフィー・ショル 最後の日々』 と

記事を読む

岐阜中津川映画祭 シネマジャンボリー 2011

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (70) 『岐阜中津川映画祭 シネマジャンボリー 2005』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (70) 『岐阜中津川映画祭 シネマジャンボリー 2005』

記事を読む

20211121憲法を考える映画の会「子どもたちの昭和史」オモテ

第62回憲法を考える映画の会『子どもたちの昭和史 第1部 大東亜戦争 第2部 15年戦争と教師たち』

第62回憲法を考える映画の会『子どもたちの昭和史』 【上映会情報】 第62回憲法を考える

記事を読む

140803

【更新】『こわされた5つのカメラ』『沈黙を破る』の2作品を作品紹介に加えました。

イスラエルによるガザ攻撃で1000人以上の市民が殺されたと報道されています。このような殺戮

記事を読む

new20140619

【緊急】「9.19安倍政治と平和・原発・基地を考える緊急集会」のご案内

今朝の東京新聞の記事で「平和や原発考える集会」「明大、会場提供を拒否」「1週間前急きょ」と報道さ

記事を読む

第49回「天から落ちてきた男」190302入稿用

映画「天から落ちてきた男」

映画「天から落ちてきた男」 【上映情報】 第49回憲法を考える映画の会 日 時:2019年

記事を読む

第85回「レーン宮沢事件」案内チラシ案(2025年10月26日入稿原稿)

第85回憲法を考える映画の会『レーン・宮沢事件 もうひとつの12月8日』

第84回憲法を考える映画の会 『レーン・宮沢事件 もうひとつの12月8日』上映会のご案内

記事を読む

横浜事件を生きて

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (98) 映画上映会「治安維持法/共謀罪」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (98) 映画上映会「治安維持法/共謀罪」 (初出2006

記事を読む

ad

ad


第86回「日本人はなぜ戦争へ向かったのか」案内チラシ入稿原稿(2026年1月24日作成)オモテ
第86回憲法を考える映画の会「日本人はなぜ戦争へ向かったのか “熱狂”はこうして作られた」

第86回憲法を考える映画の会「日本人はなぜ戦争へ向かったのか “熱狂”

128僕たちの戦争
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (128) 『僕たちの戦争』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (128) 『僕たちの戦争』

i-img900x1200-1706947972728oc3ycr
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (127) 論考「映画は憲法をどのように映してきたか」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (127) 論考「映画は憲法を

126ディア・ピョンヤン
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (126) 『Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (126) 『Dear Pyo

517FRZZ5YDL._AC_UF8941000_QL80_
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (125)

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (125) 映画「若者たち」(

124テレビ「純情きらり」
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (124) テレビ「純情きらり」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (124) テレビ「純情きらり

→もっと見る

PAGE TOP ↑