映画「ぼくたちは見た」
映画「ぼくたちは見た」のご紹介
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1400人という多くの犠牲を出した、2008年から09年にかけてのイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃。本作の監督であるジャーナリス ト・古居みずえは、攻撃直後に現地に入り、300人以上の子どもたちが犠牲になっていたことに大きなショックを受け取材を始める。ガザ南部の農業地帯ゼイ トゥーンに住むサムニ家の子どもたちは、一族が一度に29人も殺されるという、過酷な事件を経験していた。古居みずえのカメラは、家族を失いながらも、懸 命に生きる子どもたちの生活を静かに見守り、彼らの心の傷と変化を写し出す。20年以上パレスチナに通い続けてきた古居みずえだからこそ描きだせた、事件 の後の“真実”。それに触れることは、瞬間的に消費される情報が飛び交う中で、「世界を理解するために知るべきことは何か?」を示してくれるだろう。

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親を亡くし、家も学校も破壊された子どもたち。しかし、ガザにはストリートチルドレンは存在しない。親を失い、兄弟を失っても、兄弟姉妹、いとこ、おじさ ん、おばさん、おばあさんといった大家族が彼らを引き取り、新しい家族としての“絆”を深めてゆく。封鎖されたガザでは、物資も少なく、日々の食事の支度 もままならない。それでも、家族で食卓を囲み、瓦礫のあとで遊びながら、子どもたちはたくましく生きていく。子供たちの証言から垣間見られるもの、それは “生きる力”“人間力”だ。なぜ国や人種、宗教が違うのに、子供の持つ“生きる(いきようとする)力”は見る者の胸を打つのか。古居みずえは特に日本に住 む同世代の子どもたちや、子を持つ親の世代に見てほしいをと切望する。きっと、同じ星に生まれた彼らの姿は、今の日本に住む私たちの心にも響き、これから の世界を変えるきっかけを作ってくれる。

監督より
私は過去20年あまり、パレスチナに通い続けていますが、このときの攻撃のように民間の家々をはじめ、モスク、工場、学校、オリーブ畑など、あり とあらゆるものが破壊され、3週間で1400人というたくさんのパレスチナの人たちが殺されたことは初めてでした。さらに犠牲となった人たちの大半は民間 人であり、300人以上の子どもたちが含まれていたことに、大きなショックを受けました。
2009年1月末、現地に入った私は、イスラエルによる軍事攻撃で親や兄弟を殺された子どもたちを追い始めました。その子どもたちは、いつまたイスラエル 軍の攻撃があるかもしれないという不安におびえ、一方で自分たちが見た惨状を忘れることができず、あるいは忘れまいとして、夢と現実の狭間でもがき苦しん でいました。
映画は、爆撃の下で子どもたちは何を経験したのか、そして爆撃のあと、どんな暮らしをしているのかということを、子どもたちの言葉と絵で描いています。そ れは同じ地球上で起きていることであり、遠い昔の話ではなく、今、このときも苦しんでいる子どもたちの話です。この子どもたちの心の叫びを、できるだけ多 くの方々に耳を傾け、観ていただきたいと思います。
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作品情報 | |
|---|---|
| 作品時間 | 86分 |
| 制作年 | 2011年 |
| 監督 | 古居みずえ |
| 上映申し込み・問い合わせ | アジアプレスインターナショナル 〒164-0003 東京都中野区東中野4-6-7東中野パレス307号 Tel: 03-6279-1639 担当者電話 03-6279-1639 E-mail:whatwesaw2011@gmail.com |
| 公式ホームページ | http://whatwesaw.jp/about/jisyujyoei/ |
| 予告編 | http://whatwesaw.jp/#sakuhin |
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