映画『軍隊をすてた国』
公開日:
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作品紹介
映画『軍隊をすてた国』
解説
中米コスタリカ共和国は、軍隊を廃止してから半世紀以上経つ国だ。市場にやってくる人々は、内戦を知る世代、知らない世代もともに「軍隊は必要ないんじゃ ないの?」と言う。戦争や軍隊の概念をすっかり忘れ去った人々の意識形成の背景にあるものは何だろう? 国家予算の4分の1が注がれている教育の現場、子供が引率して行われる選挙投票、モンテベルデ自然保護区にある協同組合に焦点を当て、日常の至るところに 根付く軍隊のない国の民主主義を浮かび上がらせる。…
以下は「
」の解説より中米コスタリカは,軍隊を廃止して半世紀以上たつ国として,今,世界が注目しています.軍隊をすてるとはどういうことか,平和な社会を築くとはどういうことか・・・.
いま全国各地で上映されて大きな反響を呼んでいる話題のドキュメンタリー映画「軍隊をすてた国」のプロデューサーとして,コスタリカで「平和」を撮影して きた著者の早乙女愛さんは,この国の人々の「平和」の意識を育んでいる子どもたちの教育に大きな衝撃を受けました.
彼女は作家・早乙女勝元さんの娘として,幼い頃から広島の原爆ドームや沖縄の戦跡,アウシュビッツなどを訪れて「平和」のエリート教育を受けてきました. けれどもコスタリカで行われている「平和教育」はこれまでに彼女が受けてきたものとは大きく異なるものでした.
ではそれはどんな教育か?
「コスタリカ博士」の異名をとるコスタリカ研究者の足立力也さんが,その教育を詳しく紹介します.コスタリカの学校で行われている「平和文化教育」とは, 日常生活に根ざした平和教育でした.また子どもたちがさまざまな形で選挙に参加することにより,幼いうちから「民主主義とは何か」ということを,体験を通 して学ぶことができるのです.
この国で行われている「平和教育」がどのようなものか,本書を通して多くの方にぜひ知っていただきたいと思います.
特に,学校教育にたずさわっている先生,平和運動の市民グループなどで平和問題にとりくんでいる方々にはぜひお読みいただきたいと思います。
作品情報
映画『軍隊をすてた国』
作品時間 85分 2001年制作
企画: 早乙女 勝元 製作: 早乙女 愛 監督: 山本 洋子
踊りは沖縄の仲村清子、振付は伊藤多恵、野和田恵里花
音楽ではレイ・ハラカミ、林光、小室等が参加
DVD販売・自主上映のご案内:探し中です。(少々お待ちを!ご存じの方いらしたら教えてください)
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“平和をつくる教育―「軍隊をすてた国」コスタリカの子どもたち (岩波ブックレット (No.575))”の解説より
https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0092750/top.html
コスタリカへ「平和」を撮りにいきました.
できあがった映画には,たくさんの子どもたちが映っていました.
子どもたちのことをもっと知りたいと思って本を書いてみたら,今度は,自分の子ども時代がでてきました.
80年代,東京の小学生だったころです.
自分は,そのときどんな教育を受けていたのだろう?
ふりだしに戻って,改めて言葉にしてみました.
読んでネ.早乙女愛
「平和は,どこにでもある川岸の石ころみたいなもので,地中奥深くに隠れている希少なダイヤモンドではない.」
「反戦教育は平和教育ですが,平和教育は反戦教育ではない.」
「子どもは子どもであり,不完全な大人ではない.」
コスタリカ滞在中,私の平和の先生は子どもたちでした.
日本とはまったく違った,平和をつくる教育と,子どもを巻き込んだ社会が,「軍隊をすてた国」の礎を築いています.足立力也
日本の第9条は世界に誇るものとして、ハーグ市民平和会議でも高く評価され、これを世界に広げていこうと思っている人には必見の映画だと思います。
日本以外にも、戦争反対や、非核の原則をかかがげた憲法を持つ国は他にもあると思うのですが、中南米のコスタリカの場合には、政争の具としての軍備の是非 ではなく、常備軍を持たない事による国の発展が前提になっているうえでの政治論議が行われているという点で注目すべきだと思いました。この映画は子どもた ちをはじめ人々が相手の意見を聞き、そして自分の意見を主張するという、当たり前のことが、当たり前に行なれていることを美しい音楽と踊りを交えながら映 し出しています。
またコスタリカの自然も紹介されています。そして最後に出てくるのは沖縄のエ
イサー踊りの若者の熱気と、未だに反戦地主との対話を無視した米軍・日本軍基地の実態です。コスタリカは環境を大事にするエコツアーが盛んですが、沖縄で 真のエコツアーが実現するためには、常備軍と外国の軍隊の駐留の問題を解決しないとダメだと思いました。沖縄大好き人間の私としては、遠いコスタリカの状 況を鏡にして沖縄の発展を考えています。
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