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公開研究会「『集団的自衛権』の違憲性」

公開日: : お知らせ

公開研究会「『集団的自衛権』の違憲性」

20150131憲法研究会

【内容】 あいさつ 伊藤真(法学館憲法研究所所長・伊藤塾塾長)
講演「集団的自衛権具体化を阻む課題・展望」
川口創(弁護士・イラク派兵差止訴訟弁護団事務局長)
ミニ講義「自衛権というものの憲法理論」
浦部法穂(法学館憲法研究所顧問・神戸大学名誉教授)
各団体からの発言(明日の自由を守る若手弁護士の会)
******************************
Facebookでの紹介でもリーチが多く、また集団的自衛権の問題をどのように憲法と結びつけていくか、理屈と情報が欲しかったので行ってきました。
難しい話なのではないかと身構えていったのですが、どの話もわかりやすく、頭と気持ちの中に入っていきました。

川口さんの話は、「イラク派兵差止訴訟」の違憲判決をかちとった弁護団を勤めた実績をもとに、イラク戦争とはどのようなものだったのか、それと同じような戦争に日本が参戦するための「集団的自衛権行使容認」の憲法解釈変更であることを話されました。

浦辺さんの話は、「そもそも『自衛権』とは帝国主義の本音を言いつくろうための概念で、帝国主義を否定してできた日本国憲法は自衛権は想定していない」と言う運びの話でした。

以下、断片的になりますが、私のセンサーにかかって気持ちに残った話を報告させていただきます。

●「イラク派兵差止訴訟」は3268人の市民が起こした訴訟で、「強いられたくない加害者の立場」ということを意識してされたものであること。集団的自衛権を考えるときに「戦争に巻き込まれたくない」という考えるのは当然だが、日本人が強いられて加害者になると言うことを第一に考えた。

●今度の「イスラム国」の問題も含めて「中東の人たちは日本をどう見ているのか?」という視点に立ってものを考えなければならない。
脅威を高めているのは日本の方なのに相手からどう見えるのかを想像することができない。

●ファルージャでは、アメリカ軍は15万人の市民を市内に閉じ込めてそこに「テロとの戦い」と言って空爆をした。「テロとの戦い」は大量殺戮である。
イラク派兵違憲判決の中にも「多くの民間人が死傷し、イラク暫定政府の発表に寄れば、志望者は少なく見積もっても2080人であった」とある。そのことが起きているときに航空自衛隊は武装した米兵を「戦闘地域」に運ぶ働きをしてそれを日本政府は隠し続けた。

●集団的自衛権を認めることによって自衛隊をこのような「テロとの戦い」に参戦させ、大量殺戮させることができる。
安倍首相は軍事の話しかしないが、こうした集団的自衛権の行使は中東の人たちにとってどのように感じられるだろうか?

●また集団的自衛権を日本人が、日本の政治家が論じるときに軍人だけが闘っているかのような日露戦争レベルの戦争のイメージしかなく、今の戦争の実態もイメージも持っていないことになるのではないか。

●集団的自衛権が認められていないイラク戦争で、「すでに日本は戦争をしている」。そして国民をだましてきた。
その政府がまただまそうとしている。
「戦争は嘘からはじまる」という言葉があるが、それはつい最近のことだ。

●イラク戦争はアメリカやイギリスでも行きすぎが反省されている。イラク戦争の実態を知らない日本だけが無邪気に「テロとの戦い」ができると言っている。
帰還兵の人格破壊の問題が社会問題になっている。戦争をする国はそういう社会にして行くと言うことでもある。

●自衛隊内部の人の話で、「最近、自衛隊員に『遺書』を書かせて集めている動きがある」
自衛隊に入る人の中には災害発見など人のためにとはいる人も少なくないが、これまで戦場に行くと思っていなかった。それが人殺しの訓練が増えて訓練の質が変わってきている。
自殺者も増えている。そのための遺書か枷なのではないか。

●政府関係者も徴兵制が軍事的にプラスだとはあまり思っていなくても国民党地の手段として必要と考えているのではないか。

●今の戦争がテロを生み出してしまった。そうした今の戦争の実態をとらえないで「軍隊万能論」を国会で首相が平気で言う。
抑止力。ほんとうか。論理と言うより詐欺みたいなもの。
日本は(オーストラリアなども)「見捨てられの恐怖」と「まきこまれの恐怖」にさいなまれてきた。
「まきこまれの危険」を食い止めてきたのが憲法第9条なのだが、安倍首相は自らそのストッパを外している。
国家の主権者として厳しく声を上げて行かなくてはならない。

●「イラク派兵差止訴訟」の違憲判決は確定したので、現在の判例集の一番前の「憲法凡例」の一番前に載っている。
この憲法判断の成果をリレーして、バトンタッチしてみんなで憲法をどんどんいいものにしていかなくてはならない。

「イラク派兵差止訴訟」の違憲判決を導いた市民の活動の話は、川口創さんの『立憲主義の破壊に抗う(あらがう)』という本に書いてあるそうです。
会場で買って帰ろうと思っていたのですが、売り切れてしまいました。「憲法を考える映画」のホームページからアマゾン購入で購入することにしました。

立憲主義の破壊にあらがう2

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