憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (112) 『胡同のひまわり』 (初出2006年6月26日掲載・H.T.さん記)
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (112)
『胡同のひまわり』
(初出2006年7月3日掲載・H.T.さん記)
今年は中国の文化大革命が終わってから30周年です。
「胡同のひまわり」の監督である張楊(チャンヤン)氏(39歳)の少年時代は文革の時期でした。
彼の父親も映画監督でしたが、文革で批判され、農村で労働改造も経験しました。
そんな張監督の自伝的な要素が映画にはしばしば登場します。
1967年の北京。9歳のシャンヤンの所へ、文革での強制労働を終えた父が6年ぶりに帰ってきます。
画家だった父は、労働で手を負傷し、絵を描くことができません。
父は息子のシャンヤンに画家になる夢を託そうとします。
屈折した感情を持つ父と激しい葛藤の中で、シャンヤンは絵の道に進んでいきます。
めまぐるしく変化する中国。
同じ時代を生きた監督の父と息子の関係を中心とした熱い家族史が、北京の裏町である「胡同」を舞台に展開されています。
現代の中国では、文革を正面から描くことは無理なのでしょう。
監督の胸中はどこにあるのか思いめぐらせながら観つつも、
どんな国、どんな時代にあっても変わらない親子の思いが伝わってくる作品です。
【映画情報】
制作:2005年 中国
監督・脚本:張楊(チャンヤン)
時間:132分
主な出演者: スン・ハイイン/ジョアン・チェン/リウ・ツーフォン/チャン・ファン
ad
関連記事
-
-
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (182) 映画『ひめゆり』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (182) 映画『ひめゆり』 (初出2007年6月11日掲
-
-
第65回憲法を考える映画の会『TOMORROW 明日』上映会
第65回憲法を考える映画の会『TOMORROW 明日』上映会 【上映会情報】 第65
-
-
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (180)俺は、君のためにこそ死ににいく
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (179) 映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』 (初出
-
-
テレビドキュメンタリー番組『言わねばならないこと─新聞人 桐生悠々の警鐘』
テレビドキュメンタリー番組『言わねばならないこと─新聞人 桐生悠々の警鐘』 【上映情報】
-
-
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (32) 『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (32) 『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』 (初出
-
-
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (16) 長編記録映画『遠い夜明け』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (16) 『遠い夜明け』 (初出2004年9月2日掲載 I
-
-
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (83) 『ローレライ』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (83) 『ローレライ』 (初出2006年1月9日掲載)
-
-
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (53) 『焼け跡に青空をみた』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (53) 「子どもたちの昭和史シリーズ」第4部 『焼け跡に青
-
-
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (204) 映画『さらばベルリン』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (204) 映画『さらばベル

