憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (38) 『マイ・ボディガード』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (38)
『マイ・ボディガード』
(初出2005年1月24日掲載 H.T.さん記)
元CIAの特殊部隊員ジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、米軍の対テロ部隊に所属して16年に渡り暗殺の仕事を続けてきた。
そのためか除隊後も心に受けた傷を癒せずに大量の酒に頼る日々を送っていた。
生きる希望を見失っていたクリーシーは、ある日、誘拐事件が多発するメキシコ・シティに住む実業家の9歳になる娘ピタ(ダコタ・ファニング)の“ボディガード”の仕事を請け負う。
いやいやながらお守りを引き受けた彼だったが、やがてピタの無邪気な笑顔や素直なやさしさに触れるうちに少しずつ人間らしい心を取戻していくプロセスが丁寧に描かれ感動を呼ぶ。映画の後半は、ピタが身代金目当てに誘拐され、クリーシーが復讐に狂走するアクション。
クリーシーに容赦なく殺されてしまう誘拐犯たちもかつてのクリーシーと重なる面があるのではないか、あるいはピタの清純な眼差しは大人になったとしたらどう変わるのか変わらないのか、想像してみるのも面白いと思われる。
【制作】2004年 アメリカ 【原題】Man on Fire 【監督】トニー・スコット 【出演】デンゼル・ワシントン ダコタ・ファニング クリストファー・ウォーケン |
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