憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (18) 『ボウリング・フォー・コロンバイン』
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (18)
『ボウリング・フォー・コロンバイン』
(初出2004年9月13日掲載 H.T.記)
5年前の1999年、米コロラド州のコロンバイン高校で生徒2人が銃を乱射して学友13人を殺した事件のことを記憶している方は多いだろう。
「ボウリング・フォー・コロンバイン」は、「華氏911」のムーア監督が、この事件を通じてアメリカの銃社会の病理を暴いたドキュメンタリー。
事件にアメリカ社会は驚愕。
報道は加熱し、少年たちが聴いていたバンドなどがヤリ玉に上がった。
全米ライフル協会の圧力などで一向に銃規制が進まないアメリカ。
「バンドが悪い」というなら、少年たちが事件の朝興じていたというボウリングはどうなんだい?
タイトルにはそんな皮肉がこめられている。
例によってカメラ片手のアポなし取材で、全米ライフル協会会長のチャールトン・へストン(2003年4月辞任)、少年たちに銃を売った大手スーパーのKマート(ムーア監督らの追及で全店で銃販売中止)、武器製造会社ロッキード社、ジョージ・W・ブッシュ大統領らを直撃している。
| 【放送】 テレビ東京系 16日(木)後9:00~11:24 【年代、国】 2002年 アメリカ 【原題】 Bowling for Columbine 【監督】 マイケル・ムーア 【出演】 マイケル・ムーア チャールトン・へストン マリリン・マンソン ジョージ・W・ブッシュ 【受賞】 2002年カンヌ国際映画祭55周年記念賞 2003年アカデミー賞(長編ドキュメンタリー部門) |
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