「憲法映画祭2022」(2022/4/23〜24・武蔵野公会堂=吉祥寺駅)
と き:2022年4月23日(土)10時〜20時/4月24日(日)9時半〜19時
ところ:武蔵野公会堂ホール
(吉祥寺駅南口2分・東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目6番22号)
プログラム:
4月23日(土)〈若い情熱と共に闘う〉
(10時開場・10時20分開会のあいさつ)
10:30〜 『グレダひとりぼっちの挑戦』
13:00〜 『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』
15:00〜 『私たちの生まれた島 OKINAWA2018』
17:45〜 『島がミサイル基地になるか 若きハルサーたちの唄』
19:15〜 『バークレー 市民がつくる町』
4月24日(日)〈改憲=日本軍がまたやってくる〉
(9時半開場)
10:00〜 映画『日本鬼子 リーベンクイズ 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白』
13:30 講演 「緊急事態条項・改憲の危険」
弁護士 永井幸寿さん
15:30 映画 『映画 日本国憲法』
17:15 映画 『コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方』
入場料:一般:一日券2500円 1回券(1作品 or 1講演)1000円
学生・若者(〜30歳)1日券1500円・1回券500円
「憲法を考える映画の会」も今回で64回目、憲法記念日を前に憲法をみんなで考える「憲法映画祭」も6年目です。
今年2022年、私達は今までにない改憲の危機に直面しています。
昨年の衆院選によって改憲勢力が伸び、3年目を迎えようとしているコロナ禍は「緊急事態条項」の口実にされ、台湾有事論やウクライナ・ロシア戦争が、自衛隊の軍備増強の口実にされようとしています。
そうした中で私たちは二つの側面、テーマから、憲法の「いま」を考えていきたいと思っています。
第1日目 4月23日(土)のテーマ
「若い情熱と共に闘う」
1日目のプログラムは、若い人たちがとらえた今の社会の問題、地球環境、沖縄の問題、政治参加を描いた映画を選びました。
戦争を止めさせるために、そして、より望ましい社会を実現していくために、若い人たちがどのような方法で闘っているのかを見ていきましょう。
異なる世代の人たちとのゴールを確認し、それぞれが考えていることを出し合って、憲法や非戦、人権や自由をまもり、民主主義を実践していくために共に闘う道を探していきましょう。
2018年8月、当時15歳のグレタは気候変動に対する政府の無関心に抗議するため、たったひとりで国会議事堂前に座り込み、ストライキを始めた。
この活動は世界中の多くの若者の心を動かし、数カ月のうちに国内外へ広がる一大ムーブメントとなった。
(2020年制作 101分 スエーデン映画)
石川県から沖縄のフリースクールに通うためにやって来た15歳の少女の目を通し、沖縄のリアルな現実を捉えた。
沖縄の言葉「胸を痛める」という意味を持つ「肝(ちむ)ぐりさ」。
人の痛みを自分のものとして胸を痛め、つらい思いをしている人と一緒に悲しむ。(2020年制作 106分)
2019年の辺野古新基地建設の「県民投票」の原動力となった元山仁士郎さん、村議会議員に立候補した3児の母、城間真弓さん、伊江島で育った高校生の中川友希さんが沖縄の過去と向き合おうとする姿を通し、若者たちが基地問題について考え、行動する姿を追った。(2019年制作 141分)
17:45 映画『島がミサイル基地になるのか 若きハルサーたちの唄』
石垣島では、2019年3月から陸上自衛隊ミサイル基地の建設が始まっている。
しかしこの問題、島の人々の十分な合意が得られていない。
そこに疑問を持った28歳の若者たちが、住民投票運動を始めた。島の有権者の3分の1以上の支持が集まった。しかし…。 若者たちが大事にしたのは、話し合って決めましょう、ということなのに(2021年制作 60分)
米西海岸、バークレー市。
9・11事件後、全米世論の9割以上がアフガン空爆を支持する中で、唯一、反対決議をあげた町。なぜ、決議が可能だったのか。民主主義のルールがあたりまえのように根づいていた住民参加の町づくり。
多様な市民が主人公である町の息吹が伝わってくる。 (2002年制作 35分)
第2日目 4月24日(日)のテーマ
「改憲、日本軍がまたやってくる」
いま進められようとしている「安倍改憲」とは何でしょうか?
「9条自衛隊加憲」は自衛隊を日本軍にすることです。
その日本軍とはどんな軍隊だったのか、そして軍隊になることによって私たちの社会はどのように変わるのか考えます。
「緊急事態条項」は、無制限の権力を政権に与え、三権分立と基本的人権を壊すものです。それを誰も止められません。
もう一度、私たちがもっている日本国憲法の意味を考えましょう。
映画『日本鬼子リーベンクイズ 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白』
満州事変から15年間に及ぶ日中戦争で中国に対する侵略行為の実行者となった元日本軍兵士を取材。
彼らが行った加害行為の告白を記録した。
証言者たちが行った非人間的な狂気の行為と彼等の弱さ。
本当の戦争を伝えたいという痛切な思いから彼ら自身が関与した壮絶な事実を語る。 (2001年制作 160分)
緊急事態条項とは「国家緊急権」のこと。
それが権力分立と民主主義を破壊し、人権を犠牲にする危険をもった「国家のための制度」であることを、弁護士の永井幸寿さんに話していただきます。アニメーション映画『戦争のつくりかた』からお話は始まります。
戦後国内のあまりに性急な改憲への動きを、世界に視野を広げて見つめ直す、憲法とは誰のためのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。
憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集。
「日本が世界一素晴らしい武器を持っていることを知っていますか。それは憲法第9条です。『映画 日本国憲法』をみて下さい。世界一の武器の秘密を教えてくれます」─吉永小百合 (俳優) (2005年制作 78分)
17:30 映画『コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方』
コスタリカは1948年に常備軍を解体し、軍事予算をゼロにしたことで教育や医療の無料化を実現し環境のための国家予算も確保した。
「地球幸福度指数」世界一のコスタリカが、教育、医療、環境にどのように投資していったか、その国家建設プロジェクトを明らかにする。(2016年制作 90分 アメリカ/コスタリカ)