*

『GODZILLA』

公開日: : お知らせ, ごまめのはぎしり

映画『GODZILLA』を見に行ってきました。

おすすめの関連図書でご紹介した『映画で憲法を学ぶ』(志田陽子編)の第1部の冒頭が 1『ゴジラ』の時代だったからです。(Facebook「憲法を考える映画の会」2014年5月9日紹介)http://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-03550-9

あれから60年、映画は当時何を描こうとし、今、何を描こうとしているのか、見て考えたかったからです。

『ゴジラ』は1954年11月公開、3月にビキニ環礁で核実験が行われ第5福竜丸が死の灰を浴びた年。7月には保安庁が防衛庁になって映画の中にも発足したての自衛隊が出てくる。(そういえば自衛隊の60年目の記念の日の7月1日に、安倍政権は集団的自衛権の閣議決定をしようとしていたっけ)

640px-Gojira_1954_Japanese_poster

そして2014年、映画『GODZILLA』はしっかりとその集団的自衛権を行使して共に戦う「我が国と密接な関係にある他国」の戦争映画になっていました。

godzilla_poster

以下映画を見ながら考えたこと、断片的に。

・アメリカ人から見て、日本は危ない国だってことになっているんだなあ、富士山と高層ビル街と原発が一つの画面にあるような。アメリカも十分に危ない国ですけどね。

・311や911のトラウマを次々と逆なでしていくのがパニック映画というものなのだろう。

・アメリカ人の放射能や核兵器についての認識ってやっぱりこんなもんなんだ(核戦争になったら机の下に身を隠しなさい程度の)そんな国が地球上の人間を何回も殺せる量の核弾頭をもっていて、核開発をしようと言うそぶりを見せる勢力を力尽くで抑え込もうとしている。

・怪獣映画なのだろうと思って見に行ったら、(一瞬これは反核・反原発に使える映画と思ったのだけど)結局戦争映画でした。(兵器が妙に前時代的でしたが)

・アメリカの軍人って、(あるいは政治家も)たてまえとして市民を巻き添えにするなと言って英雄的無謀さを強要しながら、その戦法においては市民や住民をまったく頓着しないことがわかりました。他国民はもちろん、自国民に対してでも。イスラエルの軍人と政治家もまた。

とあまり書いていると何だか自分が貧しくなってくるので、テキトウにします。

『映画で憲法を学ぶ』(志田陽子編)の第1部の冒頭が 1「『ゴジラ』の時代」を読み直して、もう一度し昭和29年制作の『ゴジラ』を見たくなりました。

出来ればFilmで、屋外上映会か何かで。https://www.facebook.com/satoshi.hanasaki(7月20日)

『映画で憲法を学ぶ』(志田陽子編)

第Ⅰ部 平和と国際社会
1.『ゴジラ』の時代(『ゴジラ』)
2.『戦争のはじめかた』の終わりかた(『バッファロー・ソルジャーズ─戦争のはじめかた』
3.国家の統治原理の転換と戦争責任・戦後補償『私は貝になりたい』
4.憲法とは何か『遠い夜明け』
5.法学博士の異常な愛情(『博士の異常な愛情(…)』『2001年宇宙の旅』

映画で学ぶ憲法

 

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

関連記事

アルマジロ

【更新】作品紹介『アルマジロ』アップしました。

【更新】作品紹介『アルマジロ』アップしました。 作品紹介の欄に『アルマジロ』をアップしました。

記事を読む

圧殺の海オモテ

圧殺の海─沖縄・辺野古

映画「圧殺の海─沖縄・辺野古」のご案内 2014 年7月1日、安倍首相が集団的自

記事を読む

国民安保法制懇

「国民安保法制懇」緊急記者会見のお知らせ

「国民安保法制懇」緊急記者会見のお知らせ 7月1日の臨時閣議で解釈改憲で集団的自衛権行使容認に合意

記事を読む

テロ等準備罪は必要か?

上映会にインターネットTVの取材が来ました。

前回の『横浜事件を生きて』の上映会には,テレビ朝日系のインターネット報道番組(AbemaTV「Abe

記事を読む

日本は戦争をするのか

「集団的自衛権」書籍のご案内

「集団的自衛権」を考える4冊の書籍のご案内 いまこそ、憲法と集団的自衛権についての知識をパワーアッ

記事を読む

2018:2:7・毎日新聞夕刊

「映画で憲法を考える 歴史的事実、生き生きと」(2018/2/7・毎日新聞夕刊)

「映画で憲法を考える 歴史的事実、生き生きと」(2018/2/7・毎日新聞夕刊)のご紹介 と き:

記事を読む

love

【上映会】「憲法を考える映画の会 ちいさな映画会」のおしらせ

「憲法を考える映画の会 ちいさな映画会」のおしらせ 日時:6月21日(土)14時〜16時半

記事を読む

「自主制作映画見本市#2」オモテ190923

自主制作・上映映画見本市#2

自主制作・上映映画見本市#2   と き:2019年9月23日(休・月)(9:30—20:0

記事を読む

マスコミ市民フォーラム140708

安倍政権がめざす憲法無視の教育政策

講演会「安倍政権がめざす憲法無視の教育政策」のご案内 とき 2014年7月8日(火)午後6時半〜8

記事を読む

速報 辺野古のたたかいチラシ表

沖縄ニューズリール『速報 辺野古のたたかい』のご案内

映画「沖縄ニューズリールNo.6『速報 辺野古のたたかい』2014年7月」のご案内 13日朝、

記事を読む

ad

ad


第85回「レーン宮沢事件」案内チラシ案(2025年10月26日入稿原稿)
第85回憲法を考える映画の会『レーン・宮沢事件 もうひとつの12月8日』

第84回憲法を考える映画の会 『レーン・宮沢事件 もうひとつの12月

61東京裁判
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (61) 「戦後60年にあたっての各地で映画上映会企画」

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (61) 戦後60年にあたって

60宇宙戦争
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (60) 『宇宙戦争』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (60) 『宇宙戦争』 (初

火垂るの墓
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (59) 『火垂るの墓』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (59) 『火垂るの墓』 (

flyer_1
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (58) 『ひめゆりの塔』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (58) 『ひめゆりの塔』

記録映画「時代(とき)を撃て・多喜二」
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (57) 『時代(とき)を撃て・多喜二』

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (57) 『記録映画「時代(と

→もっと見る

PAGE TOP ↑