憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (7) 『サトウキビ畑の歌』(完全版) 2004年7月26日 H.T.記
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (7)
『サトウキビ畑の歌』(完全版)
2004年7月26日 H.T.記
ざわわ ざわわ ざわわ
広いさとうきび畑は
ざわわ ざわわ ざわわ
風が通りぬけるだけ
アジア・太平洋戦争の末期の沖縄での地上戦の悲劇を歌った「さとうきび畑の唄」は、淡々と、感情を抑えて歌うのがふさわしい。
そう、嵐の如く絶叫したい想いを秘めて、夏の海風のようにさらっと。
これはなかなか訴えかける。
戦争から4半世紀経った1975年に、ちあきなおみがあの乾いた声で歌った。
それからまた4半世紀。今は森山良子が透きとおった声で歌っている。
ここで紹介するのは、この唄をモチーフにしたドラマだ。
だから、戦争ものでありながら、あまり深刻なタッチでなく、構えずに入っていける。これは去年の9月に見た時の感想だ。
今夏、その完全版が見られる。
ストーリーはこうだ。沖縄・那覇で写真館を営む幸一(明石家さんま)は、妻美知子(黒木瞳)と5人の子どもともに、幸せに暮らしていた。
望みは家族みんなで笑って暮らすことだけだった。
しかし、米軍の上陸が始まると、幸一や子どもたちも戦争に出ていく。
やがて幸一は、負傷した米兵を殺すように命じられる。
幸一は言う。「私にはできません。私はこんなことをするために生まれてきたのではないんですよ」
風は今日も当時と同じように吹き抜けていく。
風はどこへ幸一の生命を運んで行ったのか、教えてくれない。
しかし、その風は私の心の中を今でも通り抜けているような感じがする。
人を殺すこと、殺されることの意味を伝えるさとうきび畑の香りを乗せて。
飄々と笑っていたさんまの演技に最初違和感を覚えていたのは、理解不足なのかもしれない。
黒木瞳、仲間由紀恵は新鮮に見えた。
| 【放送】 TBSテレビ 8月4日(水)午後9時~11時39分 【脚本】 遊川和彦 【他の出演者】 上戸彩 坂口憲二 オダギリジョー |
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