憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (211) 映画『戦争と平和』等上映会
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (211)
映画『戦争と平和』等上映会
(初出2007年11月19日掲載)
(註)下記の解説中の映画祭の案内は、この記事が掲載された2007年当時のものです。
2007年当時どのような意欲的な映画祭が行われていたかという視点で記事をご覧ください。
第8回東京フィルメックス / TOKYO「山本薩夫監督特集」が始まりました。ここでは映画「戦争と平和」(東宝、監督亀井文夫、山本薩夫)も上映されます。
日本国憲法の公布を記念して3本の映画がつくられましたが、その一つが「戦争と平和」です(他の2つは「情炎」(松竹、監督渋谷実)と「壮士劇場」(大映、監督稲垣浩)、です)。
戦争で生き残った兵士が中国大陸を経て、敗戦後に帰国。夫は戦死したとの公報を受け、兵士の妻は夫の親友と結婚していた。悲劇を乗り越え、その兵士はその後教育の場で子供たちに憲法の平和主義を説いていく・・・。ぜひ観ておきたい映画です。
「戦争と平和」作品データ
1947年/モノクロ/100分/東宝
監督: 亀井文夫/山本薩夫 脚本:八住利雄 撮影:宮島義勇
出演: 池部良、岸旗江、伊豆肇、大久保翼
上映時間: 1時間40分
第8回東京フィルメックス / TOKYO「山本薩夫監督特集」の詳細はこちら
映画「戦争と平和」の次回上映は次の通りです。
2007年11月22日(木)16:30
東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール
中央区京橋3-7-6(東京メトロ京橋駅出口1)
【前売券】:無し
【当日券】(1作品)一般800円/高校・大学生・シニア(65歳以上)600円/小・中学生400円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料
************************************************************
第8回東京フィルメックス
特集上映「山本薩夫監督特集 ザッツ〈社会派〉エンタテインメント」
プログラムはこちらから
http://www.filmex.jp/2007/sp_yamamoto.htm
<山本薩夫プロフィール>
1910年7月15日鹿児島市生まれ。32年に早稲田大学中退後、33年に松竹に入社し成瀬巳喜男監督の助監督につく。34年に成瀬巳喜男と共にPCL(東宝の前身の会社)に移籍。37年監督に昇進。43年に応召し中国に赴き、46年6月に帰国。東宝に復帰し、47年に亀井文夫監督の『戦争と平和』を共同監督する。48年に東宝争議により退社し、フリーになる。独立プロダクションなどにて『真空地帯』(52)他の社会派作品を発表し、55年に自ら山本プロを設立。大映より依頼されて撮った『忍びの者』(62)が大ヒットし、引き続き大映で『白い巨塔』(66)『牡丹燈籠』(68)などの傑作を監督。その後、『戦争と人間』三部作(70-73)、山崎豊子原作の『華麗なる一族』(74)『金環蝕』(75)などの大作を発表。1983年8月11日、膵臓癌のため73歳で死去。
戦争と平和
1947年/100分
出演:伊豆肇、岸旗江、池部良
解説: 中国から復員した山本監督の戦後第1作であり、記録映画を手がけてきた亀井文夫と共同で監督。戦争で人生を狂わされ、敗戦の混乱に揉まれる人々のドラマを描く。
赤い陣羽織
1958年/94分
出演:中村勘三郎、伊藤雄之助、有馬稲子
解説: 山本監督の初カラー作で、木下順二の戯曲を原作にした時代劇コメディ。赤い陣羽織で威張っている代官が水車番の妻を狙って、大騒ぎになる。ユーモラスな諷刺劇。
荷車の歌
1959年/144分
出演:望月優子、三国連太郎、左幸子
解説: 荷車引きの女性の苦難に満ちた半生を、明治から昭和の時代背景を交えて物語る。たくましい農民の生きざまが、緻密な演技とリアルな描写で描かれた傑作。
忍びの者
1962年/104分
出演:市川雷蔵、伊藤雄之助、藤村志保
解説: 戦国末期、伊賀忍者衆が織田信長を暗殺しようとする謀略をめぐって、苦闘する忍者を市川雷蔵が演じる。リアリスティックな視点で忍者を描き、大ヒットした。
赤い水
1963年/99分
出演:伊藤雄之助、八波むと志、船越英二
解説: 小さな町での利権争いを風刺的に描いた、エネルギッシュな群像喜劇。温泉開発が言い出され、町長や有力者たちが土地の買占めに奔走するが、事態は二転三転する……。
傷だらけの山河
1964年/152分
プリント提供:国際交流基金
出演:山村聡、村瀬幸子、若尾文子
解説: 『華麗なる一族』(74)の原点ともいえる、資本階級に鋭く迫った重厚なドラマ。鉄道を中心にした巨大グループの頂点に立つ有馬勝平の非情な生きざまを描く。
にっぽん泥棒物語
1965年/117分
出演:三国連太郎、佐久間良子、伊藤雄之助
解説: 松川事件裁判での実話をもとにした反体制コメディの傑作。泥棒が、謀略事件の犯人達を目撃し、やがて証人台に立つが……型破りな主人公を三国連太郎が力演。
スパイ
1965年/96分
出演:田宮二郎、小川真由美、中谷一郎
解説: 当時の朝鮮半島の緊張を背景に、日韓米に絡む謀略機関の存在に迫ったサスペンス娯楽映画。独自調査に乗り出した新聞記者をハード・ボイルドなタッチで描く。
白い巨塔
1966年/150分
プリント提供:国際交流基金
出演:田宮二郎、東野英治郎、田村高廣
解説: 大学病院での教授の座をめぐるパワーゲームを描いた傑作。山崎豊子の原作小説の初映像化で、後にTVドラマ化された。緊迫した派閥抗争が展開され、重厚な俳優陣も出色。
にせ刑事
1967年/92分
出演:勝新太郎、姿美千子、伊藤雄之助
解説: 警察をクビになり実家の魚屋で働く主人公は、正義感ゆえに男児誘拐事件に巻き込まれ、刑事のふりをして捜査するが……。勝新太郎の陽性の魅力を活かした社会派娯楽作。
座頭市牢破り
1967年/95分
出演:勝新太郎、三国連太郎、西村晃
解説: シリーズ16作目で、勝新太郎の勝プロの初製作作品。人気娯楽映画の枠組に、農民達のエネルギーをとりあげる社会的視点が加わり、物語の面白さも倍増。
牡丹灯籠
1968年/89分
プリント提供:国際交流基金
出演:本郷功次郎、赤座美代子、小川真由美
解説: 日本のホラー映画の代表作。鮮烈な恐怖描写とともに、非情な階級社会を批判し、骨太な演出で情念を描き出す。お盆の夜、新三郎はお露という女と出会うが…。
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