憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (122) 映画「対馬丸―さようなら沖縄―」(8/15テレビ放映)
憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (122)
映画「対馬丸―さようなら沖縄―」(8/15テレビ放映)
(初出2006年8月14日掲載)

*(註)下記の映画のテレビ放映の案内は、この記事が掲載された2006年当時のものです。
2006年当時にどのような放送があって、どのように案内されたかという視点で記事をご覧ください。
1982年に制作されたアニメ映画の放送です。
那覇国民学校から学童疎開した児童たちの、実話にもとづく悲劇の物語です。
1944年7月、沖縄各地には兵隊が送り込まれつつありました。
本土防衛の前に、沖縄でまず米軍を迎え撃とうという作戦です。
軍事活動の妨げとなると考えられた老人や婦女・児童など合計10万人を、
本土または台湾へ疎開させよという命令が出されました。
そもそも、学校は兵隊の宿舎になり勉強もできません。
疎開先への不安や、疎開船が攻撃される心配もあって、教師や親たちの意見は分かれました。
しかし、「学童疎開は国策であり、国に対してできる最も身近な奉公」ということで、
九州に出ることが決まりました。
8月21日、乗客1661人を乗せた対馬丸は、到着を急ぐため、長崎に向かってほぼ直線に
進みました。
しかし、翌22日夜、3発の魚雷を受け、船は大半の子供たちとともに、
10分余で海に沈みます。
助かってイカダにつかまった子供たちには、台風の高波やフカが襲います。
結局、生存者は156人でした。
かろうじて沖縄に戻った子供たちにも、過酷な日々が待っていました…。
本土防衛のための捨石となった沖縄の悲劇の一つを伝える物語は
何を教えてくれるのでしょうか。
戦後日本の米軍基地は沖縄に集中され、現在はその75%が沖縄にあります。
経済は基地と国の補助に依存させられる政策がとられる一方、失業率は国平均の約2倍です。
今も直「捨石」にし続けているのは、圧倒的多数派である「本土」に住む人たちであるということも、アニメに登場する純粋な子供たちの眼は訴えているように思われます。
【放送】 NHK教育テレビ 8月15日(火)午前9時~10時30分
【企画】 映画センター沖縄県連絡会議
【原作】 大城立裕(理論社刊)
【製作】 対馬丸製作委員会
【声の出演】田中真弓/丸山裕子/安達忍
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