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憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (215) 映画『PEACE BED ~ アメリカ VS ジョン・レノン』

公開日: : シネマDE憲法, 作品紹介

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法> (215)
映画『PEACE BED ~ アメリカ VS ジョン・レノン』
(初出2007年12月17日掲載・H.T.さん記)

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ジョン・レノンと共に生き、1980年12月8日、その銃撃死に電撃的なショックを受けた読者は、もう少数派になってしまったかもしれません。でも、21世紀の歌とも言われる名曲「イマジン」をはじめ、ジョンの魂の叫びは今も世界の人々の心の中に生き続けています。“ジョンは死んだ。しかし、生を感じ、愛を感じるメッセージは殺せなかった”

ジョンは、1940年、戦時下のイギリスに生まれました。60年代にはビートルズの中心メンバーとして活躍。その後、音楽の中心地として好きになったニューヨークに移り住んでソロとして活動しました。いつも自分がアイルランドの労働者層の生まれであることを忘れず、抑圧や暴力と戦いました。

死後27周年の命日に、ジョンの愛と平和を求める運動家としての顔にスポットを当てた本作品が日本でも公開されました。妻のオノ・ヨーコさんの協力を得、膨大な資料や証言を駆使したドキュメンタリーです。

1969年、結婚したジョンとヨーコは、ハネムーンの代わりに、オランダ・アムステルダムのホテルで、1週間「Bed In」を行います。ベトナム戦争が激化する中、世界中の注目を引き付けました。つめかけた記者たちの想像に反して、公開されたのは、2人の「Love & Peace」のサイン。ジョンは、ヨーコを知って、表現の幅を広げました。前衛芸術家ヨーコは自身の身体を使った独創的な表現スタイルを追求していました。2人は、平和を求める世界の若者たちのリーダーになりつつありました。

映画を通して感じるのは、ジョンの生命を慈しむやさしさです。“みんな楽しく生きようね”。そのことは、“愛”そして“共存”に結びつきます。その延長に、自国の利益のためには、他国民であろうと自国民であろうと、平然と殺す政府への怒りがあり、「Peace」のための行動があります。100万人の反戦デモなどで何度も歌われる「Give Peace A Chance」(平和をわれらに)。

ジョンの行動は具体的です。2本のマリファナの所持で懲役10年の判決を受けた反戦活動家の詩人、ジョン・シンクレアを釈放させるために作った曲「ジョン・シンクレア」では、“これでいいの?判事さん”

政府は、ジョンと市民運動との結合、そして知識階層との結合を非常に警戒していました。例えば、ヨーコさんは、急進的なブラックパンサーのボビー・シール議長とも「知的なレベルで交流ができた」「真の友情が生まれた」と語っています。ジョンとレノンは純粋でした。

それ故に、電話は総て盗聴され、堂々と尾行されます。警察による暗殺事件も重なって、2人も身の危険も感じます。そして、イギリスにいた時の冤罪を理由とした、アメリカからの国外強制退去命令…。しかし、粘り強く闘い、4年半後永住権を獲得します。

映画では、数々の名曲とともに、ユニークな平和行動が次々と展開されています。ジョンの強烈な信念は、観る人に改めて強い感銘を与えるでしょう。“問題なのは、信じようとしないこと”(レノン)。

なお、法学館憲法研究所は、11月、英文パンフレット「Article 9 of the Japanese Constitution attracts global attention」を作成しました。もし、ジョンにこの冊子を届けることができていたら、なんと言うでしょう。「イマジン」には新しい一節が加わるかもしれません。“想像してごらん 世界が9条で包まれる日々を”

【映画情報】
製作:2006年 アメリカ
監督・製作・脚本:デヴッド・リーフ/ジョン・シャインフェルド
監修:オノ・ヨーコ
原題:THE U.S. VS. JOHN LENNON
時間:99分
出演:オノ・ヨーコ/ジョン・ウィーナー/ロン・コーヴィック/ジョン・シンクレア

 

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