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	<title>憲法を考える映画</title>
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	<description>日本国憲法について、それに関わる様々な映画を見ながら、共に考えていく</description>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（293） 映画『12人の怒れる男』</title>
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		<pubDate>Sun, 01 Nov 2026 09:08:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（293） 映画『12人の怒れる男』 （初出2009年3月23日掲載・蓼沼 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（293）<br />
映画『<strong>12人の怒れる男</strong>』<br />
（初出2009年3月23日掲載・蓼沼紘明 記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/11/imgrc0108397285.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4517" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/11/imgrc0108397285-726x1024.jpg" alt="imgrc0108397285" width="382" height="538" /></a></p>
<p>いよいよ５月から裁判員制度が始まります。諸外国、特に先進諸国では、広範に陪審制あるいは参審制が国民の権利として採用され根付いてきました。司法を職業裁判官だけに任せてきた日本では、この新しい制度に期待ととまどいが交錯しています。映画『１２人の怒れる男』はアメリカの陪審制を描き、ベルリン映画祭金熊賞を受賞した名作です。日本の裁判員制度とは異なりますが、その理解を深めるために好適な作品です。</p>
<p>映画は、法廷での審理が終わって、裁判官から陪審員に対して評決の指示がある場面から始まります。妥当な疑問があれば無罪、なければ有罪、評決は全員一致で行うとの簡単な説明があります。ちなみに、陪審制は市民だけで有罪か無罪かの判断を行うものです。有罪ならば量刑は裁判官が行いますが、本件の場合は第１級殺人として死刑になるケースです。陪審員たちは男ばかりの１２人。陪審員室での評議だけのシンプルな作品で、映画の上映時間と実際の時間の経過が同じなので、自分も白熱した評決に参加しているかのような臨場感があります。</p>
<p>審理するのは、父親をナイフで刺殺した容疑で捕まった１８歳の少年の事件です。少年は自分はやっていないと無罪を主張しますが、有罪の状況証拠がたくさんあります。それゆえに陪審員たちの最初の評決はあっさりと１１人が有罪。ただ１人（ヘンリーフォンダ）だけが無罪です。無罪だという確信があるわけではありません。「私が皆さんに賛成して有罪と言ったら、人の死を５分で決めてしまう。間違ったらどうする」。ここから壮絶な議論が始まり、次第に疑問が提示されてゆきます。</p>
<p>この作品は次のことを語っていると思われます。<br />
①刑事事件の大原則は無罪の推定であること。「もしかしたら犯罪者を逃すかもしれない……。しかし（無実の人を死刑にすることによって）人の命をそんなに軽く扱っていいのか」というセリフは核心を突いています。<br />
②思い込みと早く面倒な陪審員の仕事を終わらせたいという気持ちが真実の追求を曇らせます。被告人はスラム街で育ち、暴力的な父親に殴られ続けすさんだ日々を送り、札付きの不良少年になりました。１５歳で感化院に入りました。このことだけで有罪の心証を得てしまう人たちが多いのが事実です。人間が他の人間に対して持つ思い込みないし偏見の恐さを示しています。この偏見に陥りやすいのは、被告人のような生い立ちを知らない人たちです。<br />
反対に、検察官や目撃証人は「ウソを言うはずがない」という思い込み。検察官という職業や、「証人」への「逆偏見」と言ったら言い過ぎでしょうか。<br />
陪審員たちのほとんどは、早く面倒な仕事を終えてそこから解放されたいとそわそわしています。しかし、議論するに従い真剣になってゆきます。<br />
③陪審員たちが歩んで来た人生や現在の境遇は実に多様です。そのために、ナイフを使ってよくけんかをする人たち特有のナイフの使い方を知っている人の着眼が新しい事実の発見につながります。また、証言をした老人の孤独な心理状態が重要な意味を持っていますが、そこに気がつくのも、それを理解できる庶民がいたからです。</p>
<p>さて、職業裁判官による日本の従来の裁判はどうだったでしょうか。上記の番号に沿って考えます。①の無罪の推定が厳密になされていれば、１９８０年代に４件もの再審無罪の判決を出さずに済んだかもしれません。冤罪の多発が、日本の司法にも市民の声を導入しようという意見の大きな背景となりました。②司法界には意識するとしないとにかかわらず一定の人たちに対する思い込みや偏見がなかったでしょうか。恵まれた待遇、高い社会的地位、庶民と泥にまみれて付き合うことのない身内同士の付合いは、市民と同じ意識を持つことを保証していたでしょうか。<br />
そして、裁判官の重大な関心事は事件の処理件数です。迅速に処理して件数を減らすと高い「成果」として評価されます。<br />
③裁判官の人生や境遇は、犯罪を犯す可能性のあるような人たちの微妙な性癖や心理をどの程度理解できているでしょうか。</p>
<p>裁判員制度の趣旨として、「司法に対する国民の信頼を向上させる」「市民感覚を反映させる」ということが言われています。その内容を具体的に掘り下げて考えるのに、この作品は役立つと思われます。</p>
<p>【映画情報】<br />
【製作】１９５７年　アメリカ<br />
【時間】９６分<br />
【原題】12 Angry Men<br />
【監督】シドニー・ルメット<br />
【出演】ヘンリー・フォンダ / リー・J.コップ / マーティン・バルサム / エド・ベグリー<br />
【ＤＶＤ価格】2990円（税込）　各地の図書館でも視聴できます。</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（292） 映画『松川事件』</title>
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		<pubDate>Sat, 31 Oct 2026 08:43:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（292） 映画『松川事件』 （初出2009年3月2日掲載・T.S.さん記 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（292）<br />
映画『<strong>松川事件</strong>』<br />
（初出2009年3月2日掲載・T.S.さん記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/s1108713244.1.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4514" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/s1108713244.1-768x1024.jpg" alt="s1108713244.1" width="413" height="551" /></a></p>
<p><b>なぜ今、松川事件なのか</b></p>
<table cellspacing="2" cellpadding="2" align="right">
<tbody>
<tr>
<td></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>１９４９年８月１７日の未明、事件は起きた。そして、最終判決は１９６３年９月１２日、東京オリンピックの前年である。<br />
この事件は福島県松川町を通過する東北本線の上り列車の脱線転覆事故から始まった。それは何者かによる意図した事件だった。事件の詳細は、当研究所ホームページの「日本全国　憲法ＭＡＰ」所収「<a href="http://www.jicl.jp/now/date/map/07.html">松川事件</a>」や「ときの話題と憲法」所収「<a href="http://www.jicl.jp/now/jiji/backnumber/1949.html">下山、三鷹、松川事件</a>」をご参照いただきたい。<br />
戦後間もない激しい労働争議の中、真犯人は確定されていないが冤罪事件であり、また占領軍や当時の吉田内閣によって徹底的に利用され、労働運動や革新政党に大きな打撃を与えた事件だった。<br />
映画のなかで明らかにされる自白強要、証拠隠滅・無視・捏造。<br />
それは６０年たった現在でも依然、繰り返されている。志布志事件、布川事件などは、新聞テレビで大きく取り上げられているが、日常的といっていいほど、交通事件を含め不当捜査、不当判決がおこなわれて、苦難の人生に立たされる人は後をたたない。<br />
起訴されれば犯罪者扱い、同時に真実でないことがあたかも真実として流れる警察による情報操作も繰り返されている。<br />
今も「松川事件」が起きているのである。</p>
<p><b>映画になにができるか</b></p>
<table cellspacing="2" cellpadding="2" align="right">
<tbody>
<tr>
<td></td>
</tr>
<tr>
<td></td>
</tr>
<tr>
<td></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>松川事件は権力側の一方的な攻撃であるとともに国民側の公正裁判闘争や世論形成運動の面も強調しなくてはならないだろう。<br />
この映画の特徴はひとつの事件の記録映画でなく、裁判闘争の過程で作られ、闘争勝利の手段のひとつとして、会員券というカンパによってつくられた映画であることである。<br />
被告人の無実を訴える地道な努力、それを支援した人々、証拠の発見に貢献した新聞記者。必ずしも進歩的とはいえない川端康成、志賀直哉、吉川英治など文化人による公正判決要求書、広津和郎による中央公論での連載、総評や国労、日本ジャーナリスト会議など全国組織「松川事件対策協議会」が結成された。そして一審二審判決の公判記録で作られた映画「松川事件」の上映運動（松川劇映画運動　観客動員３７０万人）となって、幅広い国民運動となり、無罪判決を勝ち取り、国家賠償裁判においても国家機関による違法行為と認定された。<br />
<strong>今、日本では自衛隊の海外派遣、憲法の空洞化、改憲の動きがある。また不当判決も続く。それに抗する思想信条を越えた幅広い国民的運動を形成するにはどうすればいいのか、裁判で正当な判決へ導く運動を大きくするにはどうすればいいか。</strong><br />
<strong> 　その力のひとつとして、人の理性と感情と共感性にはたす映画という媒体の映像の力を信じたい。</strong><br />
松川事件当時を知っている人が少なくなった今、そして冤罪事件・不当判決が続く今、多くの人に観ていただきたい歴史的・現代的価値のある映画である。<br />
松川事件製作実行委員会作品</p>
<p>スタッフ<br />
監督：山本薩夫<br />
製作：伊藤武郎　絲屋寿雄<br />
脚本：新藤兼人　山形雄策<br />
撮影：佐藤昌道<br />
美術：久保一雄<br />
音楽：林　光</p>
<p>キャスト<br />
宇津井健<br />
下元　勉<br />
宇野重吉<br />
小沢弘二<br />
岸　輝子<br />
北林谷栄</p>
<p>発売：株式会社新日本映画社<br />
提供：独立プロ名画保存会<br />
販売：エースデュースエンタテイメント</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（291） 映画『チェンジリング』</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Oct 2026 06:59:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（291） 映画『チェンジリング』 （初出2009年3月9日掲載・K.T. [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（291）<br />
映画<strong>『チェンジリング』</strong><br />
（初出2009年3月9日掲載・K.T.さん 記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/291チェンジリング.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4511" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/291チェンジリング.jpg" alt="291チェンジリング" width="372" height="530" /></a></p>
<p>“チェンジリング”とは、〈取り替え子〉の意味。北欧や英国・アイルランドなどの地方を中心に古くから伝わる民間伝承では、おなじみの存在です。妖精界のものが、人間の子どもを拐かし、代わりに自らの（ゴブリンなど）“醜い”子どもをおいてゆく、という物語。この言い伝えが、現代文明社会で現実に起きるとは……。<br />
映画『チェンジリング』は、１９２８年アメリカでの実話を基にクリント・イーストウッド監督が撮った作品。２時間２０分に及ぶ大作ですが、“長さ”を感じさせないところは、さすがです。</p>
<p>１９２８年ロスアンジェルス警察は、腐敗の極みにありました。密造酒、売春、あらゆる犯罪が横行し、警察はそれを取り締まるどころか賄賂をとって野放し。自らの“狙撃部隊”を組織し、警察に逆らうものは闇に葬られる。市民の怒りも高まっていました。そんな折、主人公クリスティン・コリンズの一人息子ウォルターが何者かにさらわれます。電話交換手主任として働きながら母子家庭で子どもを育ててきたクリスティンの必死の訴えにもかかわらず、警察はろくに捜査もしない。５ヵ月後、警察が“見つかった”として連れてきた子どもは、全くの別人でした……。</p>
<p>「この子は息子ではない！」クリスティンが言い募っても、警察は聞く耳をもたず、隠蔽工作にかかります。クリスティンを“頭のおかしな女”として精神科病院に強制的に収容することまでやってのけますが、以前からラジオ放送を通して警察の悪事を暴露し続けてきた牧師らが彼女を救出。そして、ついに立ち上がった市民の激しい抗議デモ。クリスティンのために無償で代理人を務める弁護士が、聴聞会で厳しく警察を追及するシーンは圧巻。胸のすく思いです。事件の全貌と真相が明らかになるのは、実に７年後のことでした。</p>
<p><strong>強大な権力の不正を打ち破るのは、一人ひとりは弱い市民の連帯であることを、この映画は余すところなく描いています。「個」の尊厳に基礎をおく憲法の精神に通じるものでしょう。</strong>同時に、この映画をクリスティンの成長物語として観ることもできるのではないでしょうか。精神科病院に収容された当初のクリスティンは、同じく警察に抵抗したために収容された娼婦キャロルに対してもよそよそしい。しかし、クリスティンが無理やり薬物を投与されようというとき、窮地を救ったのはキャロルでした。キャロルの罵り言葉にたじろいでいたクリスティンが、再び医者と対峙したときには、同じ言葉を投げつけます。「女性が使うべきでない言葉も、時には使うべきものよ。失うものが何もないときには。」<br />
電話交換手主任として当時のキャリアウーマンだったクリスティンが、娼婦であるキャロルと心通わせ、社会的に二人を隔てる壁を乗り越えたとき、真の敵が誰なのかを悟ったのではないでしょうか。</p>
<p>最後にもう一つ。クリスティンの元にやってきた〈取り替え子〉自身は、一体どのような気持ちだったのか。〈取り替え子〉がウォルターになりすました理由もやがて明らかになるのですが、クリスティンと二人きりになったとき〈取り替え子〉が彼女に向ける視線、目つきに、いくたびも寒々しい思いがしました。考え過ぎかもしれませんが、１９２８年大恐慌直前、アメリカの病理はこのとき既に始まっていたのではないかとの思いを抱きました。アメリカの持つ“勇気”と“病”、二つの面を感じさせる映画です。</p>
<p>【映画情報】<br />
製作：２００８年　アメリカ<br />
監督：クリント・イーストウッド<br />
時間：１４２分<br />
出演：アンジェリーナ・ジョリー／ジョン・マルコヴィッチ　他</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（290） 映画『おくりびと』</title>
		<link>http://kenpou-eiga.com/?p=4506</link>
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		<pubDate>Thu, 29 Oct 2026 06:43:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（290） 映画『おくりびと』 （初出2009年3月2日掲載・H.O.さん [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（290）<br />
映画『<strong>おくりびと</strong>』<br />
（初出2009年3月2日掲載・H.O.さん 記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/290おくりびと.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4507" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/290おくりびと-730x1024.jpg" alt="290おくりびと" width="288" height="404" /></a></p>
<p>遺体を清め、装束を着せて棺におさめる納棺師を描く映画で、第81回米アカデミー賞の発表・授賞式（2009年2月22日）において、日本の作品として初めて外国語映画賞を受賞しました。<br />
人間は一人では生きていけず、誰もが、その親や家族、地域社会、会社、団体などと関わることになります。しかし、誰もが「個人」であるということも事実です。息を引き取り棺に納められようとしている遺体を見るとき、その人「個人」の人生に思いを馳せることになる気がします。<br />
<strong>日本国憲法も近代憲法の流れの中で、「個人の尊重」をその中核的な価値としています。封建時代の人々は、領主に縛られていたり、宗教に縛られていました。近代憲法はそれを変え、誰もが自由で平等であるとしました。それは富のある者の自由を保障するものに過ぎないという面がありますが、そうではない者の切実な要求の実現のためにも近代憲法が謳う「個人の尊重」という建前は活用することができます。</strong>浦部法穂教授が説くところです。いろいろな人びとが組織をつくり、組織間の力関係のなかで政治が決まっている現実がありますが、一人ひとりの人間、すなわち「個人」というものに着目して、一人ひとりの人権をお互いに保障し合える社会にしていくことが大事だろうと思います。『おくりびと』に出てくる遺体と、その遺体に真心をこめて接する納棺師の姿を見て、そのようなことを感じました。<br />
当研究所客員研究員でもある水島朝穂・早大教授はご自身のホームページの「<span style="color: #000000;"><a href="http://www.asaho.com/jpn/index.html" target="_blank"><span style="color: #000000;">今週の『直言』</span></a></span>」(https://www.asaho.com/jpn/bkno/backnumber.html)で『おくりびと』について語っていました（「『おくりびと』と『交響曲第0番』」（2008年10月6日）ので、ぜひご覧ください。https://www.asaho.com/jpn/bkno/2008/1006.html</p>
<p>【映画情報】<br />
2008年。<br />
130分。<br />
監督：滝田洋二郎 。<br />
出演：本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子ほか</p>
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		<item>
		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（289） 映画『彼女の名はサビーヌ』</title>
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		<pubDate>Wed, 28 Oct 2026 11:31:18 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[人権を守る憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（289） 映画『彼女の名はサビーヌ』 （初出2009年2月23日掲載・蓼 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（289）<br />
映画<strong>『彼女の名はサビーヌ』</strong><br />
（初出2009年2月23日掲載・蓼沼紘明 記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/289映画『彼女の名はサビーヌ』.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4504" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/289映画『彼女の名はサビーヌ』.jpg" alt="289映画『彼女の名はサビーヌ』" width="293" height="413" /></a></p>
<p>重い自閉症の女性がヒロインのドキュメンタリーです。自閉症の方は思いの他多いといわれます。自閉症者に私たちはどう接すれば良いのか？治療体制の状況は？自閉症に限らない障害を持った方々の問題までも考えさせる映画です。監督は、一歳上の姉のフランスの女優、サンドリーヌ・ボネール。ヴェネチア国際最優秀女優賞を獲得した「沈黙の女／ロウフィールド館の惨劇」その他多くの名演で知られています。初の監督作品です。医療のあり方を告発し、政府に働きかけることが撮影の第一の目的だったそうです。サビーヌは、親身になって世話してくれる姉だからこそ安心して撮影を任せ、自分も出演することによって役立ちたいと協力してくれました。妹への深い愛情、そして、<strong>障害を持っている人の人間の尊厳を教えてくれる作品です</strong>。</p>
<p>今は３８歳になったサビーヌ。ある保護施設で暮らしています。「サンドリーヌ、明日も会いに来てくれる？」。同じ質問を何度も繰り返します。うつろな目、太り過ぎの身体。ちょっとした軽い仕事でも苦痛ですぐやめてしまいます。時に奇声を発し、暴力を振るいます。それが意思の表現方法です。でも、病院に居た頃よりは世話をする人も増え、薬も減らし、目の動きも活発になりました。周囲はできるだけ彼女を自立した存在として支えようと一生懸命です。</p>
<p>サビーヌは幼いころから少し変わっていましたが、医療事情が悪く、適切な診断のないまま成長してゆきます。サンドリーヌは、そんな妹を優しい眼差しで少女の頃から８ミリカメラに収めていました。陽気で美しく、批判精神に満ちた青春時代のサビーヌ。バッハのプレリュードを弾きこなす才能豊かなサビーヌ。カメラは、現在の彼女と元気な頃の彼女を交錯させます。<br />
サビーヌがすっかり変わったのは、２８歳で病状が悪化し精神病院に入院して間もなくしてからです。暴れないように大量の薬を投与され、感情表現を抑えられ、隔離されたりしました。５年間の入院で体重は３０キロも増え、身体と精神の能力が失われてゆきます。</p>
<p>自閉症は何らかの脳の機能的な不全が根底にあり、知的障害を伴う場合とそうでない場合とがあります。いずれにしても早期の発見と適切な治療が必要です。しかし、フランスでは専門医や保護施設があまりにも不足していました。そのため、適切な診断もされることなく、一般の精神病院に隔離されて自立能力を奪っています。きちんとした医療を受ける権利が保障されていればと思うと、一人の人間にとって取り返しのつかないことです。「結婚して、子どもを育てて…」と希望を語るサビーヌの姿は胸に迫ります。</p>
<p>今、日本でも医療費の削減の観点から、様々な障害を持った方への支援の態勢が削減され、あるいは不十分なまま放置されています。障害者と健常者とは、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが本来の望ましい姿であるとするノーマライゼーションの考え方に基づく施策も遅れています。かけがえのない人生の可能性の芽を摘まないために、多くの課題が待っています。</p>
<p>【映画情報】<br />
【製作】２００７年　フランス<br />
【時間】８５分<br />
【原題】Elle sappelle Sabine<br />
【監督・脚本・撮影】サンドリーヌ・ボネール<br />
【出演】サビーヌ・ボネール</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（288） 映画『誰も守ってくれない』</title>
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		<pubDate>Tue, 27 Oct 2026 14:31:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（288） 映画『誰も守ってくれない』 （初出2009年2月16日掲載・蓼 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（288）<br />
映画『<strong>誰も守ってくれない</strong>』<br />
（初出2009年2月16日掲載・蓼沼紘明 記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/71MnIOwaC2L._AC_UF8941000_QL80_.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4501" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/71MnIOwaC2L._AC_UF8941000_QL80_.jpg" alt="71MnIOwaC2L._AC_UF8941000_QL80_" width="319" height="451" /></a></p>
<p>「出てきました。今、容疑者が家から出てきました」。よく視るテレビの画面です。家を取り囲む記者、レポーター、野次馬。カメラのフラッシュの列。報道と同時進行するネット上の中傷、罵詈雑言。加害者の家族にも、一生、その烙印がついて回ります。</p>
<p>テレビと映画の『踊る大捜査線』シリーズで大ヒットを記録した脚本家の君塚良一が映画監督に挑戦して３作目。エンターテインメントの魅力にプラスして、今回、社会的なメッセージ性の強い作品を発表しました。周防正行監督の「それでもボクはやっていない」の商業的成功に刺激を受けたそうです。『踊る大捜査線』時代に、加害者の家族をマスコミ攻勢などから守る刑事の仕事に接して企画したとのこと。</p>
<p>刑事・勝浦（佐藤浩市）は同僚三島（松田龍平）とともに、殺人事件で逮捕された１８歳の少年の家族をマスコミと世間の目から守るために、騒然としている船村家に急行します。えぐられる容疑者像。責任を取ることを迫られる家族。家族３人は警察によってバラバラに保護されることになり、勝浦は容疑者の妹である１５歳の中学３年生・沙織(志田未来)を担当することになります。勝浦は全体状況を把握できず戸惑う沙織を連れて自分のアパート、知人宅、ペンションなどを転々としますが、その度にマスコミに執拗に居場所を突き止められ、沙織はマスコミやネットにさらされます。</p>
<p>メインのテーマは、加害者の家族も興味本位のマスコミにプライバシーをあばかれ社会的に排除されるという意味で被害者となり、社会的に孤立し、人間不信に陥る現状の告発であり、マスコミですら追い付けないほどのネットの掲示板の速さ、過激さの描写です。被害者の保護は近年一定の制度化を見ましたが、加害者の家族も守る必要があることを説得的に問題提起しています。</p>
<p><strong>ただ、家族を警察が守らなければならない社会というのはそれ自体異常です。さらには、世論をバックにして、「有害情報」の表現行為を規制するという名目で民主主義社会にとって正当な表現活動まで規制され萎縮するという重大な問題が生じます。現に、２０１０年の通常国会への上程に向けて、情報通信法（仮称）の検討が総務省で行われています。この法案は、放送と通信の融合を図るものですが、上記の重大な危険性を内包しています。</strong><br />
勝浦は、自分も負っている人間社会の複雑さをさらけ出しながら、沙織の心の痛みを理解して共に苦しみます。そうして初めて、バッシングされる沙織は、これからの過酷な人生に立ち向かう可能性を僅かでも見出してゆきます。普通の刑事にはできない勝浦の人間力に観客は感動して劇場を後にするでしょう。<strong>でも、刑事以外「誰も守ってくれない」社会であるならば、国家に依存して安心する倒錯した社会です。</strong></p>
<p>【映画情報】<br />
製作：２００９年　日本<br />
監督：君塚良一<br />
脚本：君塚良一／鈴木智<br />
時間：１１８分<br />
出演：佐藤浩市／志田未来／柳葉敏郎／石田ゆり子／木村佳乃／佐野史郎／松田龍平</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（287） 映画『ポチの告白』</title>
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		<pubDate>Mon, 26 Oct 2026 09:17:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（287） 映画『ポチの告白』 （初出2009年2月9日掲載・蓼沼紘明 記 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p class="page_title">憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（287）<br />
映画<strong>『ポチの告白』</strong><br />
（初出2009年2月9日掲載・蓼沼紘明 記）</p>
<p class="page_title"><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/41kNHRDuf2L._AC_UF8941000_QL80_.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4498" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/41kNHRDuf2L._AC_UF8941000_QL80_.jpg" alt="41kNHRDuf2L._AC_UF8941000_QL80_" width="316" height="447" /></a></p>
<p>　お茶の間で見る刑事さんは人情に厚い正義の味方であるのが普通です。しかし、この映画は警察の裏の顔を真っ向からから描写しています。交番勤務のうだつの上がらない善良な巡査が警察機構の持つ犯罪的な側面に巻き込まれながら自らも悪に染まってゆく姿―始めはサラリーマンとしての悲哀さえ感じますが、警察権力のもう一つの顔に次第に恐怖に包まれます。警察はここまでやるのか―信じられないような展開が待っています。</p>
<p>とある警察署の地域課勤務の巡査・竹田八生（菅田俊）は、タケハチと呼ばれ、市民と上司に信頼される実直な警察官でした。しかし、ある日、その実直さに刑事課長・三枝（出光元）が目をつけ、刑事課の刑事へと選抜昇任させます。その頃タケハチは、妻・千代子（井上晴美）との間に待望の娘が生まれ、上向きの人生に幸福感を抱いていました。しかし、目立つ実績を上げて署長に出世したい三枝に利用され、その不透明な命令にも盲目的に従っているうちに、気付かない間に不法な捜査に巻き込まれてゆきます。やがてタケハチは、三枝ら腐敗した幹部の一員として組織犯罪対策課長に昇任します。自ら麻薬におぼれる刑事。麻薬取引を見逃す見返りとしてノルマである拳銃提供を要求する三枝やタケハチ。そして警察の犯罪を追及するジャーナリストらを抹殺しようとするタケハチたち。とどのつまりは殺人。でも根が甘いところのあるタケハチは、三枝らによってすべての事件の首謀者としてでっち上げられます。背後にうごめく警察首脳。検察官も弁護士も同じ穴の狢です。そして素行調査で弱みを握られた裁判官は…。</p>
<p>１９５分は長すぎるという批判もありますが、警察の見慣れない裏の姿に息を飲んでいる間に過ぎてしまった感じです。警察は性質上、日常的に犯罪者と向き合っており、特に犯罪組織との距離の置き方は難しい課題で、両者の癒着が時に問題になっています。その上、軍隊と同じく合法的に暴力を用いることが許されにもかかわらず官僚組織の中でも特に秘密が多い組織で、国民の監視の目が届かず腐敗が生じやすいところです。この警察が、法の順守よりもサラリーマンのサガとして自らの出世を優先して手柄を立てること＝成果を出すことを優先させる誘惑にかられるとき、歯止めのきかない犯罪的な行為を犯すことになります。映画では第４の権力として警察を監視するはずのマスコミが記者クラブ制度で警察情報を請け売りするだけの機関になり下がっている実態もあばかれています。</p>
<p>「長年、私が取材してきた警察不祥事の数々がベースにあり、どうしても登場人物が実在の人物と重なって見える」（寺澤有＝ジャーナリスト）。</p>
<p class="page_title">【映画情報】<br />
【製作】２００６年　日本<br />
【時間】１９５分<br />
【監督・脚本】高橋玄<br />
【原案協力】寺澤有<br />
【出演】菅田俊／野村宏伸／川本淳一／井上晴美／出光元</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（286） DVD『ジャーハダ イラク 民衆の闘い』</title>
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		<pubDate>Sun, 25 Oct 2026 07:28:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[パレスチナ・イラク]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（286） DVD『ジャーハダ イラク 民衆の闘い』 （初出2009年2月 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（286）<br />
DVD<strong>『ジャーハダ イラク 民衆の闘い』</strong><br />
（初出2009年2月2日掲載・蓼沼紘明 記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/ジャーハダ-イラク-民衆の闘い.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4495" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/ジャーハダ-イラク-民衆の闘い-739x1024.jpg" alt="ジャーハダ イラク 民衆の闘い" width="312" height="432" /></a></p>
<p>「ジャーハダ」とは「闘い」「ファイト」を意味するアラビア語です。イラクからの米軍の撤退を求める民衆の闘い―武器を持って闘うのではなく、集会やデモ行進で平和なイラクを取り戻そうとする人々の草の根の闘いにエールを送る映像です。「イラクの子どもを救う会」の西谷文和さんが２００７年１０月と２００８年３月にイラク入りした際の映像を中心にまとめたものです。５つの章に分かれており、各章の内容は以下の通りです。</p>
<p>【第１章　あふれ出す難民】<br />
イラク戦争開始後数１００万人といわれる人々が難民となっています。隣国で受け入れているのは今はシリアのみ。ダマスカス郊外の「リトルバクダッド」。モスクでお祈り中に米軍の空爆で負傷した人々などが溢れています。国内では北部のスレイマニア難民キャンプ。<br />
電気も水も学校もほとんど何の援助もない生活。現状に密着取材しています。</p>
<p>【第２章　生物化学兵器使用疑惑】<br />
米軍は大量の劣化ウラン弾を使用しました。それ以外にも神経麻痺ガスなど、「人体実験』のように様々な爆弾を使用した疑いが持たれています。明らかな戦争犯罪です。急増している原因不明の脳性まひ者などの現状にスポットを当てています。</p>
<p>【第３章　民営化される戦争】<br />
イラクの砂漠の深くから次々と発見される黒い袋に包まれた遺体。身寄りのない米軍兵士の他、民間の傭兵の戦死者たちです。戦死者の統計を少なく見せるために遺体を砂漠に隠している実態が浮かび上がります。アメリカの新自由主義者は、国の役割は軍事くらいだとさえ言いました。しかし、その軍事さえも民営化され、多くの民間軍事会社（ＰＭＣ）が設立され、米軍との共同作戦に参加しています。ＰＭＣには巨額の税金が投入され、儲けは親会社である投資会社に流れてゆきます。ブッシュ一族とビンラディン一族は、実は同じ投資会社の大株主として身内同士であること、ブッシュ政権の幹部たちがＰＭＣに深く関わっていることなどが、マンガでわかりやすく説明されています。</p>
<p>【第４章 ムラートくんを救え！】<br />
ある下町の商店街で手押し車に積まれた爆弾により、多数の少年たちが負傷しました。<br />
カメラは、自爆テロで重傷を負った１３歳の少年の救出劇を危険を冒して追います。人間誰でもかけがえのない生命を持っていること、その生命を救うために周囲の人たちが必死になることはどこの国でも決して変わらないということを伝えています。</p>
<p>【最終章　ファイト！闘う君の唄を】<br />
中島みゆきさんの名曲「ファイト！」にのせて、イラク人と日本人の平和を求める闘いを描いています。</p>
<p>なお、制作者の西谷さんは、<a href="http://www.jicl.jp/now/event/jikkyou/45.html">「ガザ～この現実　一方的な破壊と殺戮の中で」映像とトークの夕べ」</a>でガザの問題について発言しておられます。</p>
<p>【ＤＶＤ情報】<br />
制作：２００８年９月　日本　「イラクの子どもを救う会」<br />
制作総指揮：西谷文和<br />
時間：本編３６分<br />
価格：１０００円（税込）</p>
<p>イラクの子どもを救う会:http://kansai.me/nowiraq/index.html</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<item>
		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（285） 映画『戦場のレクイエム』</title>
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		<pubDate>Fri, 23 Oct 2026 08:58:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>
		<category><![CDATA[戦争を考える]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（285） 映画『戦場のレクイエム』 （初出2009年1月26日掲載・蓼沼 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（285）<br />
映画『<strong>戦場のレクイエム</strong>』<br />
（初出2009年1月26日掲載・蓼沼紘明 記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/戦場のレクイエム.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4490" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/戦場のレクイエム.jpg" alt="戦場のレクイエム" width="301" height="431" /></a></p>
<p>激闘シーンを惜しみなく活写し戦争否定を明確に訴えていること、及び、現代の中国が「人間の尊厳」を基軸に据えて戦争と軍隊の非人間性を内部告発する映画を製作し大ヒットもさせたという２点において極めて注目される映画です。</p>
<p>実話に基づく物語です。貧しい家に生まれたグー・ズーティは、生後３か月の時両親が餓死しました。拾われたのが粟畑だったところからこの名前をつけられました。時は流れて１９４８年、新中国の建設をめぐって、毛沢東らが率いる共産党の人民解放軍と蒋介石を先頭とする国民党軍は激しく戦っていました。この国共内戦には３つの山場がありますが、最も熾烈だったのが、映画で採り上げられている准海戦役です。市街戦に勝利したものの、多数の部下を失った第９連隊長グー・ズーティ（チャン・ハンユー）は、直後、残った総勢４７名の部下を率いて最前線の炭鉱を防衛するよう、師団長から命令されます。必死に戦いますが、国民党軍の圧倒的な兵力、装備の前に、次々と命を落としていく部下たち。第９連隊は全滅になりました。１人生き残ったグーは、激しい贖罪の念にかられます。やがて４７名は「革命烈士」ではなく、失踪者扱いになっていることを知ります。グーは、仲間の名誉を取り戻すために、不自由な眼で１人黙々と埋められた戦場跡の炭鉱を掘り続けます。仲間を掘り出し、彼らが最後まで責任を果したことを証明するために。<br />
やがて、意外なことが分ります。グーが所属する師団は、全体を安全に退却させるために、第９連隊を敵軍を引き付けておくための捨石にし、４７名を炭鉱跡に埋めたまま新中国成立後も長年に渡って失踪者扱いにしていたのでした。</p>
<p>従来の中国の戦争映画は、政治宣伝が目的だったと監督は述べています。兵士はあくまで勇敢に戦った烈士でした。しかし、実際の兵士は生と死のはざ間でおののきながら死んでゆきました。この映画は、「敵」である国民党軍の兵士が倒れるシーンも同じ１人の人間の死としていたたまれない感じを伝えています。描いているのは、戦争の悲惨さであり、人間のいのちの大切さです。解放軍が敗北していくということ、及び解放軍幹部の保身のための不正を暴いている設定が大胆です。<strong>今の中国共産党の正当性は正義の戦争に勝ったことに大きく依拠しています。その中で中国では破格の１７億円も投じてこの映画が製作され、そして上映史上２位という観客を集めたということに、日本国憲法９条の精神にも通じる、中国映画界の自由化を強く感じさせます。映画は韓国人スタッフの大きな協力によって出来上がりました。今後、映画の分野でも、日本も加わった３国の提携関係が進むとすれば、平和な東アジアの建設に向けて明るい展望が開かれるのではないか、そんな夢も抱かせてくれる作品だと思います。</strong></p>
<p>【映画情報】<br />
【製作】２００７年　中国<br />
【時間】１２４分<br />
【原題】集結號（集合ラッパ）<br />
【監督】フォン・シャオガン<br />
【脚本】リウ・ホン<br />
【出演】チャン・ハンユー／タン・チャオ／ユエン・ウェンカン／タン・ヤン／リアオ・ファン／ワン・バオチアン</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（284） 映画『チェ 39歳別れの手紙』</title>
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		<pubDate>Thu, 22 Oct 2026 09:03:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（284） 映画『チェ 39歳別れの手紙』 （初出2009年1月19日掲載 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞（284）<br />
映画<strong>『チェ 39歳別れの手紙』</strong><br />
（初出2009年1月19日掲載・蓼沼紘明 記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/242チェ　３８歳別れの手紙.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4487" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/10/242チェ　３８歳別れの手紙.jpg" alt="242チェ　３８歳別れの手紙" width="325" height="460" /></a></p>
<p><a href="http://www.jicl.jp/now/cinema/backnumber/20090105.html">『チェ　２８歳の革命』</a>に続くパート２です。</p>
<p>１９６５年、ゲバラはキューバにおける№２の地位を捨てて目を世界に向け、ベルギー軍の干渉によって惹起された動乱のコンゴに出発します。コンゴはやがてアメリカに支援されたモブツが独裁政権を樹立。ゲバラは退却し、６６年、ボリビアに渡ります。第２部はここから始まります。ボリビアは青年時代に放浪した国の一つであり、南アメリカでは最も貧しい国でした。６４年にはクーデターでバリエントス軍事政権が成立していました。ゲバラは農山村に入って活動を始めます。スタイルはキューバのときと同じです。ボリビアの現地のゲリラたちは政府軍の捕虜の殺害を勧めますが、ゲバラは解放させます。しかし、補給路を断たれ木の皮もかじる生活に追い込まれ、悪化する喘息を治療する薬もありません。それでも僅かな食べ物は住民の子供にまず与えます。米軍に指導され圧倒的な物量の政府軍の空爆に、銃だけで対峙する彼らたち。ゲバラはサルトルやＢ．ラッセルらに支援を訴えようとしますが、届きません。ついに負傷して捕らえられ、翌日銃殺。６７年１０月、３９歳でした。<br />
映画が終わって誰も立ち上がれません。絶命した自分を横たえているように感じたのでしょうか。それとも、理想の実現のためにそうありたいと思った自分―全力を注いで不条理と闘ったと仮定したもう１人の自分―の死と、それにもかかわらずこうして生きてしまっている自分に気がついたからでしょうか。</p>
<p>「革命」に成功し、政権を奪取しても、人権抑圧の愚を行い、また、腐敗した政権も少なくありません。当然のことながら人々の支持を失いました。民主主義や立憲主義にも関わる問題です。もし、ゲバラが生きていたならどうしたでしょうか。「この手紙を読まねばならないとき、お父さんはそばにはいられないでしょう。世界のどこかで誰かが不正な目にあっているとき、いたみを感じることができるようになりなさい。これが革命家において、最も美しい資質です」。６５年に書かれた５人の子供たちへの最後の手紙です。</p>
<p>中南米は、８０年代は「失われた１０年」、９０年代は「絶望の１０年」と言われます。ＩＭＦや世銀を介したアメリカ主導のむき出しの新自由主義政策の結果でした。しかし、今世紀に入り、アメリカの「裏庭」から脱却し自立を志向する「燃える中南米」となっています。昨年５月には、１２カ国により「南米諸国連合」が設立され、「南米議会」の創設も視野に入ってきました。１２月には、３３カ国が参加して「中南米カリブ海諸国首脳会議」が開催されました。こうした会議ではこれまで米国が中心でキューバは排除されてきましたが、今回アメリカ抜きでキューバが参加し、中南米の変化を強く印象づけました。</p>
<p>最近の金融危機に端を発して、中南米どころか世界の資本主義そのものが問われつつあります。「かろうじて機能し始めたのは政府に支えられたマネーフローだ。…今年は資本主義の中核である市場を社会主義的な手法で支える異形の経済から逃れられそうにない（１月５日付け日本経済新聞・編集委員太田康夫）。禁句の「革命」から「社会主義的な手法」へ。すぐ隣にいる人に絶えず細心の心遣いをしつつ、世界中を見て誰にも臆することなく大きな夢と物語を語り、かつ行動したゲバラがもし存命だったら…。０９年の新春にこの物語が上映されることは象徴的な意味を持っているかもしれません。</p>
<p>なお、ベニチオ・デル・トロは、０８年度カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞しました。</p>
<p>【映画情報】<br />
【製作】２００８年　スペイン／フランス／アメリカ<br />
【時間】１３３分<br />
【原題】Che: Part Two<br />
【原作】ゲバラ日記（エルネスト・チェ・ゲバラ）<br />
【監督・撮影】スティーブン・ソダーバーグ<br />
【製作】ローラ・ビックフォード／ベニチオ・デル・トロ<br />
【製作総指揮】アルバロ・アウグスティン／アルバロ・ロンゴリア／ベレン・アティエンサ／フレデリック・W・ブロスト／グレゴリー・ジェイコブズ<br />
【脚本】ピーター・バックマン<br />
【出演】ベニチオ・デル・トロ／ デミアン・ビチル／ サンティアゴ・カブレラ／ ウラジミール・クルス／ エルビラ・ミンゲス</p>
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