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	<title>憲法を考える映画</title>
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	<description>日本国憲法について、それに関わる様々な映画を見ながら、共に考えていく</description>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （200） 映画『ミリキタニの猫』</title>
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		<pubDate>Thu, 11 Jun 2026 05:29:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （200） 映画『ミリキタニの猫』 （初出2007年10月１日掲載・H. [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （200）<br />
映画『<strong>ミリキタニの猫</strong>』<br />
（初出2007年10月１日掲載・H.T.さん記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/ミリキタニの猫.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4117" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/ミリキタニの猫.jpg" alt="ミリキタニの猫" width="467" height="276" />　　<img class="alignnone size-full wp-image-4118" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/ミリキタニの猫2.jpg" alt="ミリキタニの猫2" width="188" height="268" /></a></p>
<p>「戦争ではなくアートを創りだす」をモットーに、「心臓が止まるまで絵を描き続ける」という、不屈で天衣無縫な１９２０年生まれの日系アメリカ人画家ジミー・ツトム・ミリキタニ（三力谷）を追ったドキュメンタリーです。</p>
<p>２００１年９月１１日、世界トレードセンターが崩壊し騒然としたニューヨークの路上で、ミリキタニ氏は、いつもと同じように平然と絵を描いていました。特別なことはなにも起きてないよ、というふうに。彼にとって、それはいつもの風景だったのです。</p>
<p>カリフォルニアに生まれたミリキタニは、母の故郷である広島で教育を受けます。しかし、兵学校への入学を拒否し、「自由の国」で絵画を通じて日米の掛け橋になろうと夢を抱き、アメリカに帰国します。そこに勃発した第二次世界大戦。彼は日系人強制収容所に送られ、アメリカに抗議して市民権を捨てました。戦争が終わりほっとしたのもつかの間、アメリカ政府は農場での強制労働を命じます。生活、財産、画家としての未来を失い、故郷の広島では原爆で多くの家族や友人たちが犠牲になっていました。<br />
以来、差別的なアメリカやアメリカ人たちに反抗する反骨の人生が始まりました。色鉛筆やクレヨンなどで描いた絵を売りながら細々とホームレスの生活を続けます。</p>
<p>そして２００１年。 彼の絵を買おうとした若い女性監督リンダ・ハッテンドーフは、絵の代金の代わりに自分を撮影してくれと頼まれ、彼の数奇な人生に関心を持ち始めます。９、１１で行き場を失った彼を、リンダは自分のアパートに引き取ります。傍若無人とも言える彼を暖かく世話するリンダ。リンダはこの時のことを、「９，１１以降全てが変わりました。戦争、恐怖、憎悪が蔓延する中で、私は何かポジティブなことをしたいと思いました」「彼の失った６０年間分の信頼を修復したかったのです」。映画の監督が、いつの間にか映画の登場人物になります。<br />
彼の絵の価値を認め、創作活動を支える親切な人たちに接して、やがて、彼の心は開き笑顔を取り戻してゆきます。</p>
<p>アメリカでの差別や広島の街の破壊への怒りを描く絵は才気に走り、たぎる思いをたくましい筆致で語っています。題名は、彼が猫の絵が好きだったこともありますが、強制収容所で獄死した少年に、生前猫の絵を描くことをせがまれたことも大いに影響しています。</p>
<p>理不尽な時代の波の中で少数派を誠実に見つめる不屈の精神に満ちた一人の画家の孤独と、晩年の彼をとりまく人々の暖かさの両面を描いたヒューマンな作品です。感動的なラストシーンが待っています。</p>
<p>【映画情報】<br />
製作：２００６年　アメリカ<br />
原題：THE CATS OF MIRIKITANI<br />
監督： リンダ・ハッテンドーフ<br />
時間：７４分<br />
出演もしくは声の出演 ジミー・ツトム・ミリキタニ／ ジャニス・ミリキタニ ／ロジャー・シモムラ</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （199） 映画『Life 天国で君に逢えたら』</title>
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		<pubDate>Wed, 10 Jun 2026 09:16:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （199） 映画『Life 天国で君に逢えたら』 （初出2007年9月2 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （199）<br />
映画『Life 天国で君に逢えたら』<br />
（初出2007年9月24日掲載・H.T.さん記)</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/映画『Life-天国で君に逢えたら』１.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4113" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/映画『Life-天国で君に逢えたら』１.jpg" alt="映画『Life 天国で君に逢えたら』１" width="394" height="564" /></a></p>
<p>“死期を前にしたこの３８歳のガン患者の、家族を包み込むような微笑みと明るさは何なのか”。“本当に「死」を見つめた人にしか見えないものって何なのだろう”。<br />
０４年１２月、たまたま合わせたテレビの「ザ・ノンフィクション」に釘付けになりました。日本人でただ１人、８年間ワールドカップに出場し続け、優勝もしたプロウインドサーファー飯島夏樹さんの生き様（死に様？）を追ったこの番組初の2時間ものでした。夫婦・家族、そして友人たちのありきたりでない強い愛と絆を綴った物語が映画になりました。</p>
<p>ウインドサーフィンは、風向き次第で試合の流れが一変する過酷なスポーツです。自然の変化に身をゆだねながらも、“ゴールするまで決して諦めない”のが夏樹さん（大沢たかお）の信条です。日本では敵なしの夏樹さんは、賞金も多い国内大会よりも、世界に挑戦していました。しかし、全く勝てず。愛妻寛子さん（伊東美咲）と結婚式を挙げたり身体を造る肉を買ったりするお金もありません。寛子さんは夏樹さんのためにだけ２個の目玉焼きを作ります。やがてそんな挑戦者魂がやがて実を結び、海外の海辺に大きな家を買うこともでき、4人の子どもにも恵まれます。でもバラ色だけではなく、ありのままの生活の様子を見せ、生きること、働くことの厳しさもきちんと描いています。世界中を遠征して飛び回り、ほとんど家にいない夏樹さんに、子どもたち（長女の小夏さん）は反発します。</p>
<p>そして、思いもかけない肝細胞癌の宣告。人一倍強靭な心身の崩壊への回路。日本に帰り、17回の入退院を繰り返し、１年間に２度の大手術をします。寛子さんは、医者から余命３か月だと告げられますが‥‥。夏樹さんは、死の恐怖からパニック障害とうつ病になり、暴れます。おののく寛子さんと子どもたち。当たり前の人間の持つ弱さもありのままです。</p>
<p>そんな夏樹さんを変えるきっかけになったのは、「勝てるようになるまでやる」と、内緒でウインドサーフィンの練習に苦闘する13歳の小夏さんの姿でした。そして寛子さんの懸命な愛、夫妻を支えるサーフィンの仲間たち（真矢みき等）、全国のファンからの応援メッセージの山。</p>
<p>「どうせ冬が越せないなら、冬のない所に行こう」。海に臨むハワイの在宅ホスピスに移った一家。そこには、海の素晴らしさ、ガンの治療で出会った人たちのこと、赤裸々な自分をさらけだすこと、家族や仲間たちへの思い等々を３冊の小説に著すために１分１秒を惜しむストイックな夏樹さんの姿がありました。</p>
<p>波の間に揺れる人生の風向きは急に変わることがあります。しかもゴールがすぐそこに見えている。しかし、夏樹さんは波や風に身を委ねながらも“ゴールするまで諦めない”を実践しました。それは“（ガンに）生かされている”“今が楽しい”という生き方を諦めないことでした。「天国に行ってもこの手を離さない」という寛子さんがいたから可能だったのでしょう。<br />
今、寛子さんは、「この本が支えで、主人が亡くなってからも生きていけます。」と言われています。</p>
<p>寛子：この解説って、「憲法」なの？<br />
夏樹：第○条が出てくる話じゃないね。でも、「憲法」がある以前にまず私たち家族同士、市民同士の私的規範、社会規範があって、そのうち国家にこれだけは止めて欲しい、やって欲しいという法規範を要求するのが憲法だよね。その意味ではそもそも憲法以前にあるべきとても大事なことだよ。<br />
寛子：あなたは言わなかったけど、私たちの生活のことを考えてくれたのね。<br />
夏樹：もちろん。せめてできることは小説を書き、映画化してもらえることだからね。それにしても、子どもを抱えた寡婦にこの国の社会や福祉は冷たいね。だからその分、がんばっちゃったんだ。<br />
寛子：あれ、憲法の話になっちゃったわね。セリフでは「子どもは若いうちから苦労させた方がいいの」って言ったけど。<br />
（この部分はフィクションです）</p>
<p>【映画情報】<br />
製作：２００７年　日本<br />
監督・新城毅彦<br />
時間：１１８分<br />
原作：飯島夏樹「天国で君に逢えたら」「ガンに生かされて」<br />
出演：大沢たかお／伊東美咲／真矢みき／袴田吉彦／哀川翔<br />
主題歌：桑田佳祐「風の詩を聴かせて」</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （198） 映画『基地はいらない、どこにも』</title>
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		<pubDate>Thu, 04 Jun 2026 14:56:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （198） 映画『基地はいらない、どこにも』 （初出2007年9月17日 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （198）<br />
映画『<strong>基地はいらない、どこにも</strong>』<br />
（初出2007年9月17日掲載・H.T.さん記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/映画『基地はいらない、どこにも』.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-4099" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/映画『基地はいらない、どこにも』.jpg" alt="映画『基地はいらない、どこにも』" width="223" height="300" /></a></p>
<p>現在、アフガニスタンやイラクの戦争に対する自衛隊の参加が大きな政治問題になっています。本作品は、この二つの戦争への参加の背後にある大局的な変化を理解し、さらには米軍や自衛隊が世界で何をしようとしているのかを端的につかむうえで、極めて役立つでしょう。<br />
アメリカは今、世界的規模で米軍再編を進めています。その本質は、米軍が文字どおり「地球軍」となるための戦略の大転換に伴う世界的な戦力の再編成です。これは、単なる米軍の新展開だけが目的ではなく、アメリカは大きな目的として、「同盟国の役割拡大」を挙げています。日本に対しては、憲法を変え、アメリカが世界で巻き起こす戦争に自衛隊を参加させることが米軍再編の狙いです。<br />
米軍再編は、ＰＲされているような沖縄などにある基地の負担の軽減が目的ではありません。日米間の合意文書では在日米軍の強化・再編とともに、自衛隊に新しい役割を付与しています。米軍再編は、米軍と自衛隊を機能的に一体化させ、運命共同体化する日米軍事同盟の改変でもあります。２００６年１２月、防衛庁を防衛省に格上げする昇格法とともに採決された自衛隊の海外活動を本来任務とする自衛隊法の改訂は、これに呼応しています。</p>
<p>この作品は、米軍再編についての日米両政府の狙いや軍産複合体の実態をあきらかにするとともに、日本全国の基地周辺で暮らす人々の生の声や米軍再編に対する抵抗を描いています。</p>
<p>神奈川県のアメリカの基地キャンプ座間には、米本土の陸軍第一軍団から新編成司令部が移駐してきます。そこに陸上自衛隊の中央即応司令部が移転し併置され、日米軍が結合されます。東京・横田基地には、在日米空軍司令部と航空自衛隊の総司令部が併置され、統合が図られます。海をにらむ横須賀を含めて日米の軍司令部機能が全体として「融合」されます。また、千歳、三沢、<a href="http://www.jicl.jp/now/date/map/08.html">百里</a>、小松、新田原など、全国各地の自衛隊の基地が米軍の訓練場として使用されることになります。映画ではこれらの動きとこれに反対する住民、自治体の運動が活写されています。</p>
<p>全国の米軍基地の７５％が集中する沖縄に関しては、１９９５年から２００６年までの名護市辺野古での新基地建設の阻止行動等が生き生きと映し出されています。沖縄をこれ以上「戦争加害者の島」にしないために、辺野古にたくさんの仲間とともに連日座り込んで文字通り身体を張って反対し続けて来られた「命を守る会」代表の金城祐治さんは語っておられます。「貧乏人には貧乏人の闘い方がある」。金城さんは、映画が完成した後の今年５月１９日、７２歳でなくなりました。金城さん一緒に、非暴力に徹した抵抗運動を推進して来られた平良夏芽牧師の切々たる涙の訴えも胸に迫ります。<br />
以上は、映画の一部の紹介に過ぎません。私たちの多くは、基地とは直接関係なく暮らしています。しかし、基地機能の変化は確実にそうした私たちの明日の生活に影響してきます。日米政府や軍需産業の札束攻勢に対して、平和、静かな生活環境、豊かな自然、健全な地域経済などを守るために、全国の自治体と住民が立ち上がっている様子を是非ご覧になってください。<br />
【参考】<br />
<a href="http://www.jicl.jp/now/ronbun/backnumber/20060724_02.html">書籍『米軍再編』</a><br />
<a href="http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20070212.html">今週の一言『米軍再編と憲法』</a></p>
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		<title></title>
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		<pubDate>Tue, 02 Jun 2026 13:19:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （197） 映画『オフサイド・ガールズ』 （初出2007年9月10日掲載 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （197）<br />
映画<strong>『オフサイド・ガールズ』</strong><br />
（初出2007年9月10日掲載・H.T.さん記）<br />
<a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/197オフサイド・ガールズ.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4095" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/197オフサイド・ガールズ.jpg" alt="197オフサイド・ガールズ" width="434" height="612" /></a></p>
<p>イスラム教の戒律の厳しいイランの女性たちを描いて世界で話題のジャファル・パナヒ監督。１９９５年のデビュー作『白い風船』でカンヌ映画祭新人賞、００年の<a href="http://www.jicl.jp/now/cinema/backnumber/0712.html">『チャドルと生きる』</a>ではベネチア映画祭金獅子賞（グランプリ）を獲得しました。『チャドルと生きる』に登場する女性たちは重苦しいものでした。しかし、今回の『オフサイド・ガールズ』では、タブーに挑戦する少女たちの個性的で元気はつらつとした行動に、爽やかや明るさを感じます。この作品はベルリン映画祭銀熊賞を獲得し、これで世界三大映画祭で受賞したことになります。</p>
<p>06年、ドイツＷ杯への出場をかけたバーレーン戦が開かれるイランの首都・テヘランのアザディ・スタジアム。イスラムの戒律で、イラン女性は外出時にチャドルで頭髪や身体を覆うことを命じられているだけでなく、男性競技をスタジアムで観戦することもできません。女性が競技場に入ることは「オフサイド」（サッカーで、攻撃側がゴール近くでパスを行う際の反則）です。でも、どうしてももぐりこみたい少女たちがいました。</p>
<p>彼女たちは、野球帽、ジャンパーにズボン姿で男装し、ゲートを通り抜けようとします。しかし、警備の兵士たちに呼び止められ、試合の見えない仮設の檻に放り込まれます。次々と連行されてくる女性たち。やがてスタジアムから熱狂した観衆の声が届きます。「なぜ入れないの？見せてよ」。あきらめようとしない少女たちに、兵士たちもたじたじです。女性差別の不合理さを突くエネルギー溢れるシーンです。</p>
<p>厳しい検閲をくぐり抜けようとする監督の努力空しく、『チャドルと生きる』と同様、本作品もイラン国内では上映禁止になりました。イランはアメリカのブッシュ大統領によって、イラク、北朝鮮とともに、「悪の枢軸国」と指名された国です。イランに対する武力行使の検討も時おりニュースになりました。</p>
<p>しかし、長い間の慣習はそう簡単に変わるものではありません。どのような社会にするか―それはその国の民衆自らが決め、変えていくべきものです。本作品も、したたかなイラン市民の力を観せています。このような作品を制作し、国外で放映してもおとがめなしということの背景にはイラン社会の変化もあるのでしょう。ちなみに、９月５日付けの報道によれば、イランの最高指導者の任免権を持つ専門家会議の議長に、改革派・穏健派のラフサンジャニ師が選出されました。</p>
<p>この作品は、イラン社会の理不尽さを突き、自由や平等を獲得するための映画です。私はイランの少女たちやジャファル・パナヒ監督から勇気をもらいました。自由や平等は程度問題です。私たち日本も女性を差別していないか（例えば、生きていくうえで一番重要な労働現場を見ると、パート労働者の大半は女性であり、パート労働における差別は世界的に有名です）、「自由」社会のポイントである選挙運動の自由（参考：<a href="http://www.jicl.jp/now/date/map/30.html">憲法ＭＡＰ和歌山編</a>）があるか（日本は先進国では例外的に極めて厳しい制限を課しています）、諸々の問題に対して憲法で謳っている「自由獲得のための不断の努力」（１２条、９７条）をどれほど行っているのか、一部の戦っている人々を放置していないか、改めて考えずにはいられません。</p>
<p>【映画情報】<br />
製作：２００６年　イラン<br />
時間：９２分<br />
原題：ＯＦＦＳＩＤＥ<br />
監督：ジャファル・パナヒ<br />
出演：シマ・モバラク・シャヒ／サファル・サマンダール／シャイヤステ・イラニ<br />
後援：アムネスティ・インターナショナル日本</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （196） 映画『シッコ』</title>
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		<pubDate>Mon, 01 Jun 2026 08:48:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （196） 映画『シッコ』 （初出2007年9月3日掲載・H.T.さん記 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （196）<br />
映画『シッコ』<br />
（初出2007年9月3日掲載・H.T.さん記）</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/196シッコ.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4091" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/06/196シッコ.jpg" alt="196シッコ" width="465" height="659" /></a></p>
<p>銃社会を扱った「<a href="http://www.jicl.jp/now/cinema/backnumber/0913.html">ボウリンング・フォー・コロンバイン</a>」、ブッシュ大統領とアルカイダのつながりやイラク戦争を描いた「<a href="http://www.jicl.jp/now/cinema/backnumber/0823_1.html">華氏９１１</a>」等、母国アメリカの政治社会の暗黒の部分を告発し続けるマイケル・ムーア監督。今回は医療問題をドキュメンタリー映画にしました。原題の『Sicko』とは、俗語で「いかれた奴」という意味で、「アイツ（アメリカの医療制度）は『ビョーキ』だよ」とでもいうべきでしょうか。</p>
<p>世界一豊かな国アメリカの医療制度。制度の被害者たちが次々と登場して悲惨な体験を語ります。冒頭、仕事中の事故で指を2本切断された中年の大工。健康保険を持っていない彼に、医師は「中指をくっつけるのは６万ドル（約７００万円）、薬指は1.2万ドル（約１４０万円）」と。大工は、結婚指輪をはめる薬指だけを選びました。アメリカは、先進国で唯一、全国民を対象にした公的医療保険制度が存在しない国です。６人に１人の４７００万人が無保険者で、そのため毎年１万８０００人が死亡しています。</p>
<p>民間保険会社の医療保険に加入している人も安心できません。最大の利潤を追求する営利優先の保険会社は、さまざまな理由をつけて保険治療を拒否します。救急車を呼んでも「事前の連絡がない」。医師が薦めても「試験段階の医療だ」。「あなたの年齢でそのガンはありえない」。「標準より太り過ぎ、やせ過ぎだ」。保険会社の審査医は、拒否率が高いほど報酬が高いと証言しています。</p>
<p>保険加入のいかんにかかわらず、治療を受けられず死亡する人、高額の治療を受けて破産する人はおびただしい数に上ります。破産の原因の第２位は医旅費破産です。ムーア監督は、「利益を出すには、治療費を減らすこと、それに有利な法律を作ることだ」という、医療関係者と彼らから多額の献金を受け取り天下る政治家の癒着を告発しています。</p>
<p>では、他の国はどうなっているのだろう？監督はヨーロッパに飛びます。イギリスでは、低額の国民保険料で無料の治療が受けられます。フランスでは国民でなくても治療費は一律の２０ユーロ。長期患者の自己負担はゼロです。そして隣国カナダでは医療費は基本的に無料。アメリカで１２０ドルの薬はキューバでは５ドル。生命を守り医療を受けられることを基本的人権ととらえて国家で保障している国々との違いが浮き彫りにされます。</p>
<p>日本の医療は、近年はアメリカ型を目指しています。毎年アメリカから出される日本の経済や社会の構造に関する広範な対日要望書では、医療制度「改革」も重要な課題とされ、ビジネスチャンスを広げる「構造改革」「民営化」が促されています。それに沿って、医療費の負担率のアップ、保険外治療を拡大する「混合診療」の本格的な導入、株式会社による病院経営等々が実施され、あるいは計画されています。また、貧困化で国民健康保険料が支払えず、保険証を取り上げられた医療難民が激増しています。</p>
<p><a href="http://www.jicl.jp/itou/chikujyou.html#025" target="_blank">生存権や社会保障を受ける権利</a>を保障している日本は、憲法ではヨーロッパ型の福祉国家を目指しています。しかし、実際に進められているのはアメリカ型システムへの接近です。<br />
どちらの道を選択を選択するのか、映画は私たちにも決断を迫っているように思われます。</p>
<p>【映画情報】<br />
製作：2007年　アメリカ<br />
監督・脚本・製作：マイケル・ムーア<br />
原題：Sicko<br />
時間：123分<br />
出演：マイケル・ムーア</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （195） 映画『長江哀歌』</title>
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		<pubDate>Sat, 30 May 2026 08:36:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （195） 映画『長江哀歌』 （初出2007年8月20日掲載・H.T.さ [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （195）<br />
映画『長江哀歌』<br />
（初出2007年8月20日掲載・H.T.さん記)</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/映画『長江哀歌』.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4088" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/映画『長江哀歌』.jpg" alt="映画『長江哀歌』" width="430" height="613" /></a></p>
<p>北京オリンピックを１年後に控え、ますます注目を浴びている中国。巨大な経済発展、広範な貧困と拡大する経済格差、その中で暮らす個人の自立と家庭の維持‥‥。これらの諸問題を等身大で活写した意欲的な作品が生まれました。<br />
これが評価され、０６年のベネチア国際映画祭で金獅子賞グランプリを獲得しました。監督は、中国映画界新世代の旗手といわれるジャ・ジャンクー氏（３６歳）。</p>
<p>舞台は、長江（揚子江）の山峡。四川省から湖北省に至る全長２４００キロの渓谷です。<br />
古代より山水画の題材に好んで描かれ、李白や杜甫なども多くの詩を残し、中国を代表する景勝地でした。この地に、長い間の論争の末、治水と発電の目的で「山峡ダム」の建設が１９９４年から始まりました。「万里の長城」以来の大事業で、既に１００万人が移住し、２００９年には世界一のダムが完成する予定です。</p>
<p>映画の冒頭は、長江の乗合船の乗客たちの姿を延々と映し出すことから始まります。出稼ぎ風の上半身裸の現場労働者の姿が目立ちます。「今中国では、底辺の労働者への関心が持たれず、テレビや映画で彼らの姿が大きく映るということはありません。あえて拘って彼らを描写しました」と、監督は述べています。経済の発展を支えつつも、その影に隠れがちな庶民たちの労働現場や貧しい生活を、監督は温かい眼で細やかに追っています。<br />
そんな労働者の群像の一部として、山峡の一角にある古都、奉節（フォンジェ）に、乗合船に乗って２組の男女が山西省からやってきました。１人は、１６年前に別れた妻と娘を探しにきた炭鉱夫ハン・サンミン。昔、妻が住んでいた場所は、すでに水の底に沈んでいました。サンミンは、しばらく奉節に腰を落ち着け、ダム建設のための建物の解体作業をしながら妻子を探します。<br />
もう１人は、三峡の工場に働きに出て２年間音信不通の夫を探しにきた看護婦のシェン・ホン。必死になって探し当てた夫は、住民撤去管理部を取り仕切り、違法な立ち退き強制もやっている会社の社長になっていました。しかし、夫には厦門（アモイ）人である裕福な女性オーナーの愛人がいました。<br />
映画のタイトルは「長江哀歌」です。３つの哀歌（エレジー）が描写されていると思います。<br />
一つは、失われる大自然とそれに包まれた地域社会への挽歌。北京での物質的な生活に疑問を感じた監督が魅かれた他ならぬ大自然が音を立てて消えてゆきます。まだ残る水墨画の世界の山水を背景に、破壊されていく姿が批判的にではなく、既定の事実として淡々と描かれています。<br />
二つ目は、庶民の生活の貧しさと拡大する格差。そしてなお残る不合理な因習。シェン・ホンの夫が経営する会社で働く地上の裸の労働者たちと、絶景を見下ろすビルの屋上でグラスを傾けてダンスに興ずる成金風の男女たち。炭鉱夫ハン・サンミンの妻が失踪したのは、サンミンとは売買婚で結婚したことも原因だったことが示唆されます。低賃金で働く解体労働者たちは、サンミンが働いていたという高賃金の炭鉱で働くことをこぞって望みますが、その炭鉱が年に１０人は事故死する非合法のものだと知って二の足を踏みます。<br />
三つ目は、妻や夫を懸命に探す男女の限りない孤独。夫に女性がいることを知ったシェン・ホンは、自立の道を選びます。「自我に目覚めた現代の新しい中国女性の姿を描いた」とのことですが、新しい孤独が待っているようです。サンミンも苦労して妻を探し当てますが‥‥。これらの孤独は、上記の２つの問題と関係している部分とそうでない部分とがあるようです。見方は分かれるかもしれません。<br />
「哀歌」という形で社会的な素材を扱いながらも抑制されている政治的な要素を感じ取る感性が必要な作品でしょう。中国の都会や景勝地を訪れる観光だけでは見えない中国の実像を理解するために、かっこうな映画です。今の日本にも通じるところが多々あり、考えさせられます。</p>
<p>【映画情報】<br />
製作：２００６年　中国<br />
時間：１１３分<br />
原題：三峡好人　英語題：STILL LIFE<br />
監督・脚本：ジャ・ジャンクー<br />
出演：韓三明／沈紅／王東明／郭斌／麻</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （194） 映画『夕凪の街　桜の国』</title>
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		<pubDate>Fri, 29 May 2026 14:09:18 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[&#160; 憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （194） 映画『夕凪の街　桜の国』 （初出2007年8月 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>&nbsp;</p>
<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （194）<br />
映画『<strong>夕凪の街　桜の国</strong>』<br />
（初出2007年8月20日掲載・H.T.さん記)<br />
<a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/194夕凪の街　桜の国.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4085" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/194夕凪の街　桜の国.jpg" alt="194夕凪の街　桜の国" width="438" height="622" /></a></p>
<p>こうの史代が２００３年、『週刊漫画アクション』に掲載した短編がボリューム豊かな映画になりました。</p>
<p>一つ目の舞台は、原爆投下から１３年後の広島。母（藤村志保）と暮らしている皆美（麻生久美子）は、ある日、同僚から愛を告白されます。しかし、原爆で殺された父や妹の姿が頭から離れません。自分が生き残ってしまったことの負い目を抱きしめて生きています。３年前の夏上映された映画「父と暮らせば」で宮沢りえが演じた美津江も同じでした。生きている者をも、申し訳ないという「負い目」の世界に追い込んでしまう原爆の、この世のものとはいえない怪物性、凄まじさ。やがて皆美にも原爆症の症状が…。</p>
<p>二つ目は、皆美の弟の旭（堺正章）一家の話。旭は、胎児性被爆者の京花と結婚して東京で暮らし、今７０歳。京花は３８歳で亡くなりました。旭はある日自宅から突如広島に向かいます。娘の七波はこっそり後を追い、親たちの過去を知り、被爆２世の自分を見つめ直しつつ、元気に生きていこうとします。</p>
<p>筆者は、数年前の白昼の東京・高田馬場駅前で、顔面蒼白でもがきながら倒れていた壮年の男性に出会ったことがあります。声も出せないその方は、震える手で被爆者健康手帳を内ポケットから出して見せてくれました。救急車を呼びましたが、今もその方の表情を鮮明に想い出します。<br />
被爆者健康手帳を持っている２２万人のうち、原爆症と認定され医療特別手当を受給されているのはその１００分の１に過ぎません。他方、私たちの政府は、アメリカの核に依拠して核兵器自体は肯定し（「非核３原則」が空文であることは公知の事実です）、東北アジアの緊張を高めるのに一役買っています。</p>
<p>「原爆の投下から６２年がたち、街の話から国の話になってしまうタイトルにも意味がある」とは、監督の弁です。被爆２世、３世の悲劇は今後も続きます。また一つ、核兵器への怒りを静かに、そして深くつなげていく映画が加わりました。</p>
<p>【映画情報】<br />
製作：２００７年　日本<br />
時間：１１８分<br />
原作：こうの史代<br />
監督：佐々部清<br />
出演：麻生久美子／田中麗奈 ／吉沢悠／ 中越典子／ 藤村志保／ 堺正章</p>
<p>&nbsp;</p>
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		<title></title>
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		<pubDate>Fri, 29 May 2026 02:32:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （193） 映画『ガイサンシー（蓋山西）とその姉妹たち』 （初出2007 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （193）<br />
映画『ガイサンシー（蓋山西）とその姉妹たち』<br />
（初出2007年8月6日掲載・H.O.さん記)</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/ガイサンシー（蓋山西）とその姉妹たち.jpg"><img class="alignnone size-large wp-image-4082" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/ガイサンシー（蓋山西）とその姉妹たち-725x1024.jpg" alt="ガイサンシー（蓋山西）とその姉妹たち" width="546" height="771" /></a></p>
<p><span style="color: #0000ff;"><strong>註)下記の解説中の上映会の案内は、この記事が掲載された2007年当時のものです。</strong></span><br />
<span style="color: #0000ff;"><strong>2007年当時どのような上映活動が行われていたかという視点で記事をご覧ください。</strong></span></p>
<p>「蓋山西（ガイサンシー）」とはもともと中国の山西省一の美人を意味する言葉だそうです。<br />
「蓋山西（ガイサンシー）」と呼ばれた侯冬娥（コウトウガ）と周りの女性たちが戦時中に日本兵から性暴力を受け、人生を奪われていった姿を追ったドキュメンタリーです。日本軍の中国での蛮行の事実に、私たちは決して目をそらしてはなりません。被害者たちの苦労・悲しみがリアルに伝わってくる映画です。<br />
映画には蛮行を働いた旧日本兵も登場します。ここは見どころの一つでしょう。戦争になると人間はどのようなことをさせられることになるのか、どのような精神状態になるのか、ということなどを深く考えさせられることになりました。</p>
<p>この映画は、当サイトで語っていただいた班忠義監督の作品です。<br />
<a href="http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20070205.html">班忠義監督のインタビュー記事（https://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/archives/asnet/studies/event/5995.html）</a>にはこの映画をつくった思いが語られていますので、ぜひご覧ください。<br />
映画はすでに全国各地で上映されていますが、10月からは<a href="http://www.cine.co.jp/gaishanxi/event.html" target="_blank">劇場公開</a>されることになりました。<br />
2007年8月17日には「<a href="http://www.cine.co.jp/gaishanxi/event.html#tokyo" target="_blank">対談＋上映会『夏のつどい』</a>」が開催されますので、ご案内します。</p>
<p>映画情報：2007年作品。監督は班忠義さん。80分。配給は<a href="http://www.cine.co.jp/" target="_blank">シグロ</a>。</p>
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		<item>
		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （192） 映画『陸に上がった軍艦』</title>
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		<pubDate>Wed, 27 May 2026 08:50:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （192） 映画『陸に上がった軍艦』 （初出2007年8月6日掲載・H. [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （192）<br />
映画『陸に上がった軍艦』<br />
（初出2007年8月6日掲載・H.T.さん記)</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/陸に上がった軍艦.jpg"><img class="alignnone  wp-image-4079" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/陸に上がった軍艦.jpg" alt="陸に上がった軍艦" width="467" height="662" /></a></p>
<p>最近、戦争や軍隊経験の証言を映像化したすぐれた作品が目立ちます。人間としての極限の体験は、決して戦争をしてはならない、という日本人の腹の底からの信念となって、世界に先駆けて戦争を放棄した憲法を生み出し、支える原動力となりました。今や高齢になり、貴重な存在となった戦争を体験された方々が、次々と証言を遺そうとしています。</p>
<p>この映画は、９５歳の世界最長老の現役映画監督の１人である新藤兼人監督の兵隊時代の実話のキュメンタリードラマです。「言い残したいことがある」という同監督が、原作、脚本、証言（節々で出演）を担当しました。新藤監督は、３９歳の時「愛妻物語」で監督デビューし、「原爆の子」「第五福竜丸」など平和をテーマにした数多くの作品も創っています。</p>
<p>「陸に上がった軍艦」は、はでな戦闘シーンは出てきませんが、兵隊というもの、戦争というものはどういうものかということを、個性を失わない弱兵たちの目線から活写しています。</p>
<p>1944年春、シナリオライターを目指して燃えていた３２歳の新藤さんは、召集令状を受けて、広島県の呉海兵団に最下層の二等水平として入隊。同年6月に宝塚海軍航空隊に配属されます。一緒に召集されたのは、洋服屋、旋盤工、八百屋、理髪師、農家などとして仕事と家庭を持った、一家の柱である３０代の男たち１００人でした。くじ引きで次々と戦場に送られ、死んでゆきます。残ったのは新藤さんら６人。海や軍艦はないが、宝塚大劇場を接収した「陸」の施設で、志願兵である若い兵長らによる、艦上を想定した猛烈な訓練が待っています。クズどもを「兵隊にする」と称して、「海軍精神注入棒」で殴る、失神したら水をぶっかけるなど容赦ない制裁の毎日。新藤さんは「理不尽さがまかりとおり、無感覚になる。やがて自分を放棄して戦場に出て行く」と証言しています。<br />
軍隊とは、人を殺すシステムです。人間的な感情が残っていたら、兵隊は務まりません。</p>
<p>映画は、人間臭さも十分表しています。「本土迎撃作戦」では、“敵に進路を悟られないように”と、靴を前後反対に履いて行進したり、木製の戦車めがけて木の爆弾を投げつける風景には、滑稽さが感じられます。<br />
楽しいのは、外出して家族に会える日です。“人間が繋がっている根源は性だ”と考える新藤さんらしい描写は、生活や個性を失っていない人間讃歌です（新藤夫人は１９９４年に亡くなった女優の音羽信子さん。おおらかで底抜けに明るい方でした）。反対に、無実の罪で拷問を受け軍刑務所に入れられ、“近寄り難い孤独”な廃人同様になって戻ってきた仲間の描写にも、逆説的な人間讃歌さえ感じられるは、新藤さんが尋常でなく暖かい眼で彼を見ていたからでしょう。</p>
<p>“この映画のテーマは平和だ。平和とは一人ひとりの家庭を大事にすることだ”と言う新藤さん。そして、“社会の中の人間を描くというのでなく、あくまで個という一人の人間が存在し、その向こうに社会があるという形で数々のドラマを創ってきた”とも言っています。これこそ、「個人」から出発して社会や国家を組み立てていく日本国憲法の思想です。その思想が、この映画にもはっきりと表れています。<br />
だからこそ、この映画には、兵隊を描くことを超えた現代性が感じられます。個性を失わせ、自分を放棄させるさまざまな場における「いじめ」「画一化教育」「企業戦士」‥‥。</p>
<p>劇場には、時おり、笑いが漏れていました。野太い「真実」の語りを聞きながらも、肩の力を抜いて観られる、ペーソスやブラックユーモア溢れる映画です。</p>
<p>【映画情報】<br />
製作：２００７年　日本<br />
監督：山本保博<br />
原作・脚本：新藤兼人<br />
時間：９５分<br />
出演：新藤兼人／蟹江一平／滝藤賢一／大地泰仁／池内万作／二木てるみ<br />
語り：大竹しのぶ</p>
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		<title>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （191） 映画『戦争－子どもたちの遺言』</title>
		<link>http://kenpou-eiga.com/?p=4075</link>
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		<pubDate>Mon, 25 May 2026 13:55:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[satoshi]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[シネマDE憲法]]></category>
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （191） 映画『戦争－子どもたちの遺言』 （初出2007年７月30日掲 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>憲法情報Now＜シネマ・DE・憲法＞ （191）<br />
映画『戦争－子どもたちの遺言』<br />
（初出2007年７月30日掲載・H.O.さん記)</p>
<p><a href="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/戦争－子どもたちの遺言.jpg"><img class="alignnone size-large wp-image-4076" src="http://kenpou-eiga.com/wp-content/uploads/2026/05/戦争－子どもたちの遺言-1024x1024.jpg" alt="戦争－子どもたちの遺言" width="546" height="546" /></a></p>
<p>戦争被害の実相を伝えるドキュメンタリー映画ですが、特に空襲によって子どもたちが犠牲になった様子がリアルに映し出されています。広島・長崎での原爆被爆、東京大空襲の被害に加え、アウシュビッツでの被害の映像も私たちに多くのことを語りかけています。</p>
<p>モスクワ映画祭記録映画部門平和賞を受賞した映画です。この夏、子供たちといっしょに観賞したいものです。<br />
カラー53分。<br />
1984年作品。<br />
監督は橘祐典さん。</p>
<p>映画『戦争　－　子どもたちの遺言』は当サイト「今週の一言」で語っていただいた<a href="file:///Users/hanasakisatoshi/Desktop/02%E6%86%B2%E6%B3%95%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81%AE%E4%BC%9A/%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%83%BBDE%20%E3%83%BB%E6%86%B2%E6%B3%95%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%A8%BF/hitokoto/backnumber/20070730.html">山口由昭さん</a>が事務局を担当しておられる<a href="http://www.peace-museum.org/activity/movies.htm" target="_blank">平和博物館を創る会</a>が取り扱っています。</p>
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